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春なんです。 左上から Today! / The Beach Boys Sherry & 11 Others / The Four Seasons The Best of the Crystals / Crystals as close as possible / OFF COURSE
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「だって春なんだもん。」 4月も半分が過ぎようとしています。もう少しすると世間はゴールデンウィークで気候も暑くなり初夏の陽気になったりします。私は、まだちょっと肌寒いかな、と思わせるような4月の初めの時期が結構好きです。進級とか進学にはもう縁がない年齢になってしまいましたが、それでもこの時期になると「今年も一年頑張ろう」となんか気持ちを入れ替えたくなったりします。
で、この時期になると昔のオールディズ系の曲が妙に聴きたくなって来るのですが、そんなわけで私がこの時期に聴きたくなるCDを紹介します。<君の倖せを祈れない/OFF COURSE(1984)>
It's All Right
/OFF COURSE春といえばアメリカンポップスとオフコースという感じになっているので、まずはオフコースから。ただし、アルバムは次に紹介するのでシングルから取りあげることにします。しかもここでは小田さんの曲ではなく、第三のメンバー松尾一彦さんの曲から。 この曲はシングル「夏の日」のB面として発表された曲ですが、A面にしても良いくらいの曲で、この時期になると何故か聴きたくなります。
松尾さんの曲としては珍しくピアノを主体としたバラードで、詩の内容は「君とは別れなくてはならないけど、今は涙は見せたくないし、君の幸せを祈ることも出来ない。」という別れの歌です。実は初めて聴いたのが'86年の4月8日(わかる人にはわかりますね、あの日です)だったので、その事件と詩の内容がピッタリ合ってしまって頭にこびりついているのかもしれません。
今年もまた、「君の倖せを今は祈れない…」合掌。
<as close as possible/OFF COURSE(1987)>
as close as possible
/OFF COURSEさて、次のオフコースは一転してオフコースのアルバムの中で最も明るい内容(笑)のアルバムです。ジャケットからしてポップでなかなかいい味だしています。 一曲目のタイトル曲からもう打ち込みバリバリの超ポップナンバー。オフコース=暗いというイメージなんか吹っ飛んでしまうほどカッコイイ大好きな曲です。
続く曲もみんな春のウキウキした気分にあった出逢いの曲が続き、“Tiny Pretty Girl”という、メンバー4人のうち3人がかわるがわるヴォーカルをとっていく珍しい曲もあります。
参加ミュージシャンも豊富で、アメリカのAOR系スタジオミュージシャンが全てのバックを担当している曲、コーラスで大貫妙子やキーボードで坂本龍一が参加している曲もあり、バンドサウンドの幅が急に広がった時期でもありました。
鈴木康博が抜け、4人編成になった時期のオフコースは今ではあまり語られることが無くなってしまいましたが、この時期のサウンドはバラエティに富み、色々な挑戦をしているので5人編成時よりも面白いです。まだ未体験の方は是非聴いてみましょう。
<The Best Of Crystals/CRYSTALS>
The Best Of Crystals
/CRYSTALSここからは60年代のアメリカンポップスが続きます。まずはフィルスペクターのお抱えグループだったクリスタルズ。 フィルスペクターのプロデュースしたグループでは最も初期のものだったので、まだ後に有名になるような分厚い音の壁サウンドは確立されていませんが、既に気持ちの良いコーラスワークを聴くことが出来ます。
ヒット曲も多く、当時大ヒットした“Da Doo Ron Ron”、“He's a Rebel”、“Then He Kissed Me”が好きです。
<Sherry and 11 Others/Four Seasons>
Sherry and 11 Others
/Four Seasonsこれまたとてつもなく古いグループですが、代表曲の“シェリー”は多くの方が聴いたことがあると思います。 ゆったりとした時代、まだベトナム戦争前のアメリカのポップスは単純なコード進行なんだけど、妙に頭にこびりつくとても覚えやすい曲が多いのですが、このアルバムにもそのような曲がたくさん入っていて、何にも考えないでただ音楽を聴きたい時に最適です。詩の内容も至って簡単。こんな曲がまた流行る時代が来ないかな、と思ったりします(私はこの時代にはまだ生まれていません(^^;)。
<Today!/The Beach Boys(1965)>
The Beach Boys Today!
/The Beach Boysなんとか7月のブライアン・ウィルソン来日公演のチケットもとることが出来てますますBB5がマイブームの最近ですが、やっぱり春は「トゥディ」でキマリですね。とにかくノリのよい前半としっとり聴かせるバラードの後半のメリハリの付け方が絶妙。これ出たのビートルズの「ラバー・ソウル」よりも前ですよ!ホントに驚かされるばかりです。 とにかくノリノリでカッコイイ“Dance Dance Dance”、ちょっとセンチ系の“When I Grow Up (To Be A Man)”、美しいバラード“Kiss Me Baby”がおススめ。
家の前の桜はまだ辛うじて桜の花が残っていますが、桜の咲いている時期って本当に短いですね。だからこそ桜のようにこの時期だけに聴くようなアルバムがあってもよいと思いますよ。鈴木あみばかり聴いていないで(笑)、ほかの棚にあるアルバムも時々聴いてあげましょうね。
(99.04.13)