【最近買ったCD (1月~3月)】

Favorite Songs
Favorite Songs / 岩男潤子

01.朝のキスを
02.ぶらんこ降りたら
03.坂道
04.追憶のエチュード
05.鳥籠姫
06.晩夏
07.太陽のくに
08.あなたを忘れたい
09.May Storm
10.翼になれ
11.ここにいるよ
12.手のひらの宇宙

「最近買ったCD」

最近のヒットチャートを見ると、宇多田ヒカル、鈴木あみ、椎名林檎など女性が大活躍していますね。これらの人の音楽を聴いてみると、クオリティの高いものもあり、やっと邦楽も洋楽に負けないレベルになってきたな、と思う今日この頃です。
(その反面、“だんご三兄弟”のように突然ヒットするものもあったりして、こういうこともあるから日本の歌謡曲はおもしろいんですけど。)

 というわけで、再開第一段は最近買ったCDの紹介です。昨年の秋から暮れにかけて購入した中にも紹介したいCDはたくさんあったのですが、キリの良いところで今年の1月から3月にかけて購入した中からセレクトすることにします。

<明日へ/広末涼子>
明日へ
明日へ
/広末涼子
ヒロスエ  今年も色々と「卒業」を扱った曲が発表されました。今年はなかなか粒揃いで、中でもモーニング娘。の“MEMORY~青春の光~”(この曲のコーラスは素晴らしいです)とヒロスエの“明日へ”は特に気に入りました。

 卒業して友達と別れる不安、新しい生活を向かえる不安といったこの時期に誰でも感じたことのある内容の詩に共感が持て、メロディー、特にサビの部分が最高です。岡本真夜さんの音楽性を再認識させられました。

 カップリングの“あのつくことば”は生ギターの弾き語りの小品ですが、コンサートの最後に歌ったりしてなかなかの名曲です。

<Face to Face/椎名へきる>
Face to Face
Face to Face
/椎名へきる
へきる  へきるちゃんの6枚目のオリジナルアルバムで、オリコンチャート6位という自己最高記録を樹立しました。

 サウンドは前作「Baby Blue Eyes」から更にパワーアップした和製ハードロック路線で、B'zが好きだというへきるちゃんの意向にあった仕上がりとなっています。ヒット曲も満載でタイアップとなっている“抱きしめて”、“この世で一番大切なもの”といったシングル曲も収録。

 と、ここまでは良いですが、正直に言って私はこのアルバムは大嫌いです。この程度の曲を聴きたいのだったらわざわざへきるちゃんを聴かなくても、他の売れている人の曲を聴きますよ。

 今までは売れていなかったけど説得力のある“独自路線”を進んでいたのに、このアルバムでは売れるために“売れている人を真似している”ように思えます。これはへきるちゃんだけが悪いわけではなく周りのスタッフの責任でもあると思いますけど。昨年はいわゆる“へきるバッシング”がかなりあったみたいですが、こういった所にもその理由があったのではないでしょうか。もう一度自分の音楽、やりたいことを見直してみる時期かもしれませんよ、へきるちゃん。

<クロニック・ラヴ/中谷美紀>
クロニック・ラヴ
クロニック・ラヴ
/中谷美紀
 中谷美紀さんの久しぶりの新作は、今までと同じく教授の作による作品です。と言っても実はこの曲、教授の「未来派野郎」に収録されている“Ballet Mechanique”という曲のリメイクというか、カバーです。なんでも中谷さんがこの曲を好きだったことからカバーすることになったらしいです。

 教授のヴァージョンはもう12年も前の曲なのでサンプリングのサウンドがちょっと固くてデジタル臭く聞こえますが、中谷さんヴァージョンは機材の進歩もあってとても柔らかく聴きやすいものになっています。

<Favorite Songs/岩男潤子>
Favorite Songs
Favorite Songs
/岩男潤子
がんちゃん  岩男潤子さん初のベストアルバムです。選曲は自身のソロアルバム3枚からとシングル“手のひらの宇宙”で、“手のひら~”を除くとアニメからの曲は一曲も収録されていません。

 ベストアルバム制作にあたり、殆どの曲を歌い直してあり、演奏自体も録り直しているトラックもあったりして、オリジナルアルバムをすべて持っていても楽しめる内容です。選曲は比較的におとなしめの曲が中心ですが、全体の統一感があり、岩男さんの音楽性が良くわかる構成になっています。“ぶらんこ降りたら”は初めてコンサートで聴いた時に涙が出そうになったほど岩男さんの曲の中で一番のお気に入りです。

 今年の1月に行われたコンサートは殆どこのベストアルバムと同じ選曲で行われ、とても素晴らしいものでした。余談ですが、私このコンサートでは最前列の席に初めて座り、岩男さんを間近で堪能することが出来ました(^^)。

<Let's Talk About Love/Celine Dion>
Let's Talk About Love
Let's Talk About Love
/Celine Dion
 昨年の映画関係の話題を独占した「タイタニック」の主題歌を歌ったセリーヌ・ディオンのアルバムです。といっても、私は別に“My Heart Will Go On”を聴くためにこのアルバムを買ったわけではなく、最近日本の某グループに“Go Go Go”というタイトルでカバーされた“Treat Her Like A Lady”を聴きたくて買いました。

 最近の洋楽には珍しく、日本語の歌詞が乗りやすいメロディーでカバーされてもおかしくない曲なので、原曲の方もなかなか気に入りました。

 「ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ」が良いですよね(^^)。

<ルパン三世 ME Tracks/山下毅雄>
ルパン三世
ルパン三世
/山下毅雄
 ルパン三世と言えば第一作の緑のスーツを着たものに限る、と言われる昨今ですが、音楽は2作目の大野雄二が担当したフュージョン系の曲が一般的でした。ところが最近では音楽の方も旧作の再評価がうなぎ登りで、遂にBGM集まで発売されてしまいました。

 音楽は山下毅雄で、その独特のパーカッションとフレーズを叫ぶだけの歌詞を主体としたサウンドはクセになるとつい聴き込んでしまいます。

 私は以前から旧作の音楽が大好きだったので、このアルバムで“アフロルパン'68”を聴くことができて本当に感動しました。今考えてみると、「ルパン、ワルサー」などと叫ぶだけの歌は当時は相当画期的なことだったのではないでしょうか。ラップが一般化する今から20年以上も前の時代ですから。

 最近よく思うのですが、特典をプレスごとに変えたり、トレーディングカードを付けたり、ジャケットを何種類も作ったりするように、同じものでも構わないからとにかく売ることしか考えていないレコード会社の販売戦略にうんざりしてます。

 冒頭に書いたように最近の音楽はクオリティが高いのですから、レコード会社はもっと内容を重視した販売戦略を考えてほしいですね。良いものはそんな姑息な手段を使わなくても売れるのですから。

(99.03.25)

ジャケット写真は全て私が所有するCD、レコードその他を撮影したものです。

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