【雨 -rain-】

夢で逢えたら
夢で逢えたら / シリア・ポール

01.夢で逢えたら
02.恋はメレンゲ
03.ドリーミング・デイ
04.One Fine Day
05.Walk With Me
06.こんな時
07.The Very Trought Of You
08.Whispering
09.Tonight You Belong To Me
10.Oh Why
11.Cha Cha Charming
12.夢で逢えたら、もう一度

「梅雨は明けたかな…」

 7月に入ってだいぶ夏らしく蒸し暑くなってきました。もう近所では蝉が鳴いていたりして、いよいよ夏本番という感じです。

 という時期に何ですが、梅雨の時期を思い出していただいて、雨の歌特集をしたいと思います。最近、時期はずれのネタばかりだ。

<Rainy Kind Of Love/渡辺満里奈>(1990)
a piece of cake
a piece of cake
/渡辺満里奈
 アコースティックギターとベースのアンプラグドなサウンドが心地よいです。

 折角の彼との約束の日が雨で台無し。なんとか気を晴らすためにひとりレコードを聴いたり部屋を片づけて気を盛り上げようとするんだけど、気がつくと雨は降り続いているし部屋には自分一人だけ。そんなむなしい気持ちを歌っています。

<雨/田嶋里香>(1997)
きっと明日は
きっと明日は
/田嶋里香
 シングル「きっと明日は」のカップリングとして発表されました

 日本の雨の歌は湿っぽい感じのものが多いですが、この曲もそんな感じの曲です。少し曇って先が見えないようなミックスが良い味を出しています。
 曲はそんな曲調からわかるように「失恋ソング」、中でも「別れうた」です。はたして主人公はこの後どうなったのでしょうか…。

 私事としては、この歌が発表された昨年の6月頃はブルーな毎日を送っていたので(謎)、この曲がとてもマッチしていて、良く聴いたものでした。

<こんな時/シリア・ポール>(1977)
夢で逢えたら
夢で逢えたら
/シリア・ポール
 超有名曲“夢で逢えたら”で有名なシリア・ポールが発表した曲。

 大滝詠一作のこの曲は60年代初めのアメリカンポップスの香りがほのかにしていて大好きです。大滝詠一自身もアルバム「Go! Go! Niagara!!」でセルフカバーしていますが、そちらはエコーが分厚くかかっていてもろスペクター風です。大滝詠一による曲解説がここに出ています。

 この曲も“雨”と同様、昨年の梅雨時期には良く聴きました。来るはずもない人を待って…(謎)。

<霧雨の舗道/加山雄三>(1966)
加山雄三ベスト40
加山雄三ベスト40
/加山雄三
 サウンドが程良く湿っていて日本の梅雨時の雰囲気にぴったり。AメロからBメロへ変化する所がスリリングで好きです。

 昨年発売された「60キャンドル」では甲斐よしひろがカバーしていましたが、スローでシンプルなアレンジがされていっそう魅力的な曲になりました

 それにしても、歌詞を眺めてみるとかなりきざですね(^^;

<Rain/THE BEATLES>(1966)
Paperback Writer
Paperback Writer
/THE BEATLES
 「Paperback Writer」のカップリングとして発表されたジョンの曲です。

 前述の加山雄三の曲と比べるとイギリスと日本の雨の違い、気候の違いが良くわかります。こちらは雨が降っているんだけどどこかさっぱりしています。
 この曲はジョンのヴォーカルも気だるさが出ていて良いのですが、それに加えてポールのもろサイケデリックなベース、リンゴ自身がベストプレイだと言っているドラムもすばらしいです。最後の逆回転のアイデアもすごい!
 ビデオ「Anthology」にビデオクリップが収められていますが、30年以上も前の映像とは思えない程高画質でカッコイイです。

<雨のウェンズデイ/大滝詠一>(1981)
A Long Vacation
A Long Vacation
/大滝詠一
 大ヒットアルバム「A Long Vacation」のB面一曲目に収録されています。“君は天然色”、“さらばシベリア鉄道”など他の強力な曲の中に隠れて地味なイメージの曲ですが、はっぴいえんど時代を彷彿させる変な譜割りの歌詞も絶妙ななかなか良い曲です。

 普通、水曜日に雨が降っても何とも思わないし、気にもかけないのですが、そんな普通の日を歌詞にするなんて、さすがすごい人は違います(^^;。でもよく考えれば詩的には雨=水=水曜日でぴったりあっているんですよね。

<Rainy Days And Mondays/CARPENTERS>(1971)
Greatest Hits
Greatest Hits
/CARPENTERS
 水曜日の次は月曜日。でも正確にはこの曲は雨の曲ではなくて、「雨の日と月曜日は憂鬱だ」といっているわけですが、確かに雨の日や月曜日が待ち遠しいよ、という人はなかなかいませんね。

 ざっと雨にちなんだ曲を挙げてみましたが、他にも雨の曲はいっぱいあります。その多くはバラード系のスローテンポの曲で雨に失恋や片想いなどの気持ちを重ね合わせている曲でしょうか。雨が降る日には家でそんな曲の数々を聴いて過ごすのも良いかもしれませんね。

(98.07.14)

ジャケット写真は全て私が所有するCD、レコードその他を撮影したものです。

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