穂高連峰縦走(登山)

2012(平成24)年8月8日
2014(平成26)年8月12日改訂

 

1 今月初旬に,穂高連峰を縦走してきました。

 1昨年に,槍ヶ岳(3180m),大喰岳(おおばみだけ・3101m),中岳(3084m),南岳(3032m)を縦走して,大キレットを通り北穂高岳(3106m)に登ったので,今回はその縦走の続きとして,北穂高岳,涸沢岳(からさわだけ),奥穂高岳,前穂高岳の3000m級の4つの山を縦走しました。

 2010(平成22)年7月30日 槍ヶ岳(登山),及び,2010(平成22)年7月30日大キレットと北穂高岳(登山)を御覧下さい。

 出発は上高地で,上記の今回の4つの山を縦走して上高地に下山するルートで,国内でも極めて厳しい岩稜縦走路の一つだそうです。

 その岩稜に沢山の高山植物が様々な色の美しい花を咲かせていました。


2 各地点の標高は順に次の通りです。

  上高地 1505m

  横尾山荘 1620m

  涸沢 2309m

  北穂高岳 3106m

  涸沢岳 3103m

  穂高岳山荘 2983m

  奥穂高岳 3190m(日本で三番目の高さです。)

  吊尾根 3071m

  前穂高岳 3090m

  上高地 1505m



3 行程

1) 1日目

 上高地から約3時間梓川沿いに,ほぼ平坦な道を歩いて横尾山荘に宿泊しました。

2) 2日目

 朝4時過ぎのまだ暗い内に横尾山荘を出発して涸沢に向かいました。涸沢は涸沢カールの名前で有名です。涸沢カールは氷河期に氷河が山を削り,半球型の窪地になり,その背後に北穂高岳,涸沢岳,奥穂高岳,前穂高岳の急峻な,所によっては垂直な圏谷壁になっています。

 涸沢から北穂高岳に登りましたが,最初の約700mの登りが大変な急登攀です。

 北穂高岳の北稜(3106m)から槍ヶ岳や大キレットを眺めてから,北穂高岳南陵にとりつき涸沢岳(3103m)に向かいました。

 北穂高岳から涸沢岳までのルートは,クサリ場とハシゴを使う難所の連続する岩峰越えでした。

 この日は涸沢岳に登頂した後に穂高岳山荘に泊まりましたが,夏山の最盛期でもの凄く混んでおり,1畳のスペースに2人が寝るという大変な混みようでした。

 この日は1日快晴でした。

3) 3日目

 早朝どしゃ降りの雨になったので,出発を30分遅らせて雨が小止みになった朝5時に穂高岳山荘を出発し,雨でまだ濡れているハシゴやクサリを使って奥穂高岳(3190m)に登頂しました。

 その後は,急傾斜の岩壁が続く「吊り尾根」を通って「紀美子平」から前穂高岳(3090m)に登りました。

 前穂高岳も岩が積み上がった急峻な岩峰ですが,他の穂高岳と違いクサリ場やハシゴはなく,垂直に近い岩壁をペンキマークを頼りに自分でホールドや足場を見つけながら登っていかなければならない厳しい山です。

 前穂高岳から「紀美子平」を通りハシゴやクサリ場が連続する「重太郎新道」を一気に下って岳沢(だけさわ)ヒュッテに出て,そこから上高地の「河童橋」に出ました。

 岳沢ヒュッテから河童橋までの下りはバテてしまい難儀しました。

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