知恵の言葉

「知恵の言葉」とは、教会員に対して、神様から啓示された飲食に関する規定である。
飲酒、喫煙、コーヒー、茶、ドラッグなどが禁止されている。
この律法は、体の健康のために、また悪の力から逃れるために与えらた。
この律法を守ると、霊的な真理を受け入れやすくなる。

肉体的な点では、アルコールは肝臓、タバコのニコチンとタールは呼吸器、
コーヒーと茶のカフェインは、胃や心臓に害をなすと言われている。
しかし、本質的な問題は、精神に対する悪影響である。
アルコールは、正しい判断をできなくし、暴力や事故を誘発する。
タバコ、コーヒー、茶は神経を刺激し、依存症にさせる危険がある。
これらは、人が神様から啓示を受けるのを阻害するものである。
霊的なコミュニケーションに必要な繊細な感覚を鈍らせる。

知恵の言葉は、これら以外にも、周りの人々に末日聖徒イエス・キリスト教会の
会員であることを、表明する機会を与えてくれる。

教義と聖約89章は三つの部分よりなる。 とってはならないもの とるべきもの 祝福 その他に、健康に関して教義と聖約88:124にも主の勧告がある。
教義と聖約89

1833年2月27日、オハイオ州カートランドにおいて、
預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示。
初期の兄弟たちが集会中にたばこを常用していたことから、
預言者はこの件について深く考えるように導かれた。
その結果、彼はこれについて主に尋ねた。
「知恵の言葉」として知られるこの啓示はその答えであった。
最初の3節は、霊感による序論および説明として、
預言者が初版の中に書き入れたものである。

01)カートランドに会した大祭司の集まりと、教会員と、
シオンの聖徒たちのための「知恵の言葉」。

02)あいさつとして送られるもの。
戒めや強制としてではなく、啓示と知恵の言葉としてのもので、
終わりの時におけるすべての聖徒たちの現世の救いに関する
神の方式と御心を示すもの。

03)約束を伴う原則として与えられるもので、
現在聖徒である、あるいは聖徒と呼ばれ得るすべての聖徒の中の
弱い者および最も弱い者の能力に適するもの。

04)見よ、まことに、主はあなたがたにこのように言う。
終わりの時に陰謀を企てる人々の心の中に今あり、
また将来もある悪ともくろみのゆえに、
わたしはあなたがたに警告を与えており、
また、啓示によりこの知恵の言葉を与えることによって、
あなたがたにあらかじめ警告するものである。

05)すなわち、あなたがたの中のだれかがぶどう酒や強い飲み物を飲むならば、
見よ、それはあなたがたの父の目に良いとされず、父の目にかなわない。
これを飲んでよいのは、あなたがたが集まって、
父の前にあなたがたの聖式をささげるときだけである。
(解説)
強い飲み物とは、アルコール飲料のこと。
現在、聖餐式では、ぶどう酒ではなく、水が用いられる。
06)また見よ、これはぶどう酒、すなわち、ぶどうで造った
自家製の純粋なぶどう酒でなければならない。
(解説)
当時、味を良くするため、体に悪い不純物が混入されていたようである。
07)さらにまた、強い飲み物は腹のためにならず、
あなたがたの体を洗うためのものである。

08)さらにまた、たばこは体のためにも、腹のためにもならず、
人間のために良くないが、打ち身とあらゆる病気の家畜に効く薬草であり、
判断力と熟練をもって用いるべきものである。

09)さらにまた、熱い飲み物は体や腹のためにならない。
(解説)
熱い飲み物とは、茶とコーヒーのこと。
10)さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。
神は健康に良いすべての草を、人間の体質、体力、利用のために定めた。

11)すなわち、それぞれの季節のあらゆる草と、それぞれの季節のあらゆる果実、
これらはすべて、思慮分別と感謝をもって用いるべきものである。

12)まことに、獣の肉と空の鳥の肉もまた、主なるわたしは、
人間が感謝をもって用いるために定めた。
しかしながら、これらは控えめに用いなければならない。

13)冬季や寒いときや飢饉のときのほか、これらを用いないことがわたしの心にかなう。
(解説)
当時は冷蔵庫がないので、夏の時期だと肉を食べて食中毒を起こす恐れがあった。
現在では、通常時期の肉食も禁じられていない。
14)すべての穀物は人間と獣が用いるように、すなわち、人間のためだけでなく、
野の獣と、空の鳥と、地上を走るあるいは這うすべての野生の動物のためにも、
命の糧となるように定められている。

15)また、飢饉のときと飢えの甚だしいときにのみ人間が用いるように、
神はこれらの生き物を造った。

16)すべての穀物は人間の食物として良い。
つるの実、地中であろうと地上であろうと、実を結ぶものの実もそうである。

17)しかしながら、人間には小麦、牛にはとうもろこし、馬にはえん麦、
鳥と豚とすべての野の獣にはライ麦、すべての有益な動物には大麦、
また温和な飲み物のためにはほかの穀物と同様に大麦がよい。

18)これらの言葉を守って行うことを覚え、数々の戒めに従順に歩むすべての聖徒たちは、
そのへそに健康を受け、その骨に髄を受けるであろう。

19)また、知恵と、知識の大いなる宝、すなわち隠された宝さえ見いだすであろう。

20)また、走っても疲れることがなく、歩いても弱ることはない。

21)また、主なるわたしは彼らに一つの約束を与える。
すなわち、滅ぼす天使はイスラエルの子らを過ぎ越したように彼らを過ぎ越して、
彼らを殺すことはない。アーメン。

これいいのか問題

コーヒーと茶にカフェインが含まれているので、
カフェインが含まれているチョコレートやコーラなどはとっても良いのかとか、
料理酒やみりんは使っていいのかという議論が教会員の中である。
これらについては、教会員個々人の判断に任せられていて、
教会からは、いちいち、ダメなものリストは発表されていない。

なぜ現在は、聖餐にぶどう酒を用いないのか。

イエス・キリストの時代のイスラエルでは、砂漠地帯のため、
水は貴重で、日常の飲料としてぶどう酒が用いられていた。
子供も飲むのでアルコール度数は低いものだった。
しかし、現代では、衛生的な水が手にいれやすいので、
水を用いるほうが良いとされる。
そのきっかけは教義と聖約27章に書かれている。

教義と聖約27:2−3
パンとぶどう酒の聖餐が執行される宗教上の集まりの準備をするために、
ジョセフはぶどう酒を手に入れようとして出かけた。
その途中で、天の御使いに会い、この啓示を受けた。
「聖餐を受けるとき、あなたがたがわたしの栄光にひたすら目を向けて、
あなたがたのために葬られたわたしの体と、
あなたがたの罪の赦しのために流されたわたしの血を父に記念して、
それを受けるならば、あなたがたは何を食べ、何を飲んでも差し支えがない。
それゆえ、わたしはあなたがたに戒めを与える。
あなたがたは敵からぶどう酒も、強い飲み物も買ってはならない。」

この啓示が与えられた理由とその意味について、
ジョセフ・フィールディング・スミス大管長は次のように説明している。
「この天の使者はジョセフ・スミスに、聖餐に何を用いても差し支えない、
また敵からぶどう酒も強い飲み物も買ってはならないと告げた。
その理由は明らかである。
預言者には多くの敵がいたからである。
しかし、それには、単に敵から身を守るということ以上の意味がある。
なぜなら、これらのものに不純物を混ぜようとする邪悪で腹黒い人々に対する
警告でもあったからである。
ジョセフ・スミスはまた、聖徒が造ったものでないかぎり
ぶどう酒を聖餐に用いてはならない、
また用いる場合でも、新たに造ったものでなければならないとも告げられた。
当時の初期の教会には、聖餐には水しか用いないという習慣はなかったが、
このとき以来、ぶどう酒に代わって水が用いられるようになった。
それまでは、血に似ているということでおもにぶどう酒が用いられていたのである。
今日では、教会全体を通じて、悔い改めて福音を受け入れるすべての人に
罪の赦しを得させるために流されたイエス・キリストの血の記念として、
聖餐には水が用いられている。」

肉を食べることについて

健康の面から言うと、過度な肉食は肥満や生活習慣病など原因となっている。
動物性たんぱく質は1日100g以内にするべきだと言われている。
卵なら2つ、ハンバーグなら1つまで。
牛肉や豚肉などの赤身肉は、大腸がん、大腸炎の原因になので、
取らないほうが良いと言われている。

世界の食料供給の面で言うと、食用肉は家畜に穀物を与えて育てられている。
現在の世界の穀物生産量は100億人を養う量がある。
70億人では飢餓は生じないはずである。
しかし、1食の肉を生産するのに10食分の穀物を消費していると言われている。
食糧不足は豊かな国の人々が5回に1回、肉食をやめれば解決すると言われている。
飢えている人がいるうちは肉を控えるべきである。

福千年では、肉食動物は肉食でなくなるという。
人間も肉食をやめるのではないかと思われる。

教義と聖約89章では「寒いとき」に肉食が許されている。
その理由は、次のように思う。
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