万物は神の存在を証する
アルマ書30章44節には次のようにあります。
「まことに、万物は神がましますことを示している。
まことに、大地も、大地の面にある万物も、大地の運動も、
また各々整然と運行しているすべての惑星も、
それらのすべてが至高全権の創造主がましますことを証している。」
この宇宙には、無数の星が完全な秩序の下に存在しています。
天や地上に、わたしたちは神の手になるものを見ることができます。
美しい植物があり、さまざまな動物がいます。
山があり、川があり、雨や雪を運んでくる雲があります。
これらは神の存在を立証しているのです。
わたしたちは自然を見て美しいと思います。
この美しいという感覚はどこから来るのでしょうか。
食欲や性欲などの肉体的な欲求は、生命を維持・成長・繁殖のためにあります。
でも美しさを求めるという精神的な欲求は何のためにあるのでしょう。
人間の「真」「善」「美」を求める精神的な欲求は、生物としては全く無駄な欲求です。
不倫をしてはいけないという「善」の欲求は、むしろ、生物的には繁殖のチャンスを奪います。
美しい音楽を聴いても、腹の足しになりません。
しかし、自然には、これらの欲求を満たすものが用意してあります。
美しい花々がありますし、きれいな小鳥のさえずりがあります。
生きていくには不利と思われる孔雀の派手すぎる羽、邪魔になるような牡鹿の大きすぎる角、
無駄な労力を費やす鳥の求愛ダンス等等。
これらを見ていると、これはユーモアのセンスを持った、
また、芸術的な感性をもった何らかの意志ある者が造ったとしか思えません。
自然は、わたしたちの肉体的な欲求を満たすだけではなく、
精神的な欲求を満たすためにも造られているのだと感じます。
この自然はこのように計画的に造られているとしか思えないのです。
第一線にいる科学者たちの中には、自然の見事な在りように神の御業を感じている人たちがいます。
有名な物理学者であったアインシュタイン博士も次のように述べています。
「私がこの宇宙の科学をより深く研究して、私がより固く確信したことは、
神は、私たちが発見できるように全てのものを組織しているということです。」
アインシュタイン博士は晩年、宇宙は神の意志によって造られたこと、
そして、その神の仕事を解明することが、科学に課せられた使命であると確信しました。
宇宙や自然は、人間が存在するのに実に都合よくできています。
まるで、人間のために造られたかのようです。
実際、教会ではそう教えています。
しかし、科学の側からアプローチしても、そのような結論を出す人もいます。
(出さない人もいます。)
以下にその実例を挙げていきましょう。
太陽と月の見掛けの大きさが同じなこと。
実に不思議です。偶然にしては偶然過ぎるほど。
おかげて日食という、面白い現象と見ることができます。
月が同じ面しか見せないこと。
これは、月の公転周期と自転周期が全く一緒のためだと言われています。
これも偶然にしては偶然過ぎるほどです。
地球の地軸の傾き
これは、地上に季節を与えています。
地軸の傾きは今より少なければ、季節がなくなりますし、
多ければ、人間の住みにくい過酷な環境になるでしょう。
実にちょうどよい傾きなのです。
脳科学
脳の中の生理学的な秩序と人間の不可解な精神活動との関連が説明つかないのです。
世界第一級の脳科学者たちは、これは神の御業だと言っています。
ビッグバン
古典的な宇宙観では、この宇宙は無限の広がりを持ち、無限の過去から存在していました。
しかし、20世紀になって、この宇宙は膨張していることが分かりました。
つまり、過去にたどっていくと、宇宙は非常に小さな一つの点(特異点)から始まったのです。
問題になるのは、特異点がどのように造られたかということです。
これを説明できる理論は今のところありません。
一部の科学者は、神または何らかの意志が関与したという意見を持っています。
進化論の問題
現在の進化論は、2つの問題を抱えています。
一つは並行進化の問題、もう一つはミッシングリンクの問題です。
- 並行進化
- 並行進化とは、別々の進化の系統を通ってきたにもかかわらず、
2つが同じ形質を持ってしまったということです。
たとえば、人間と昆虫は、どちらも、2つの目が顔の前についています。
これは、偶然の確率では非常に低いものです。
- 他にもあります。
動物と植物では、進化の枝分かれが、まだ単細胞生物の時代に行われたと言われています。
そのあと、両者とも多細胞化しましたが、多細胞の組織造りの仕組みが両者とも同じなのです。
(ホメオボックスと言われています。)
- 従来の進化の系統樹では、生物の形態によって、枝分かれした時期を分類していました。
たとえば、ヒトとマウスとモルモットでは、
「ヒト」と「マウスとモルモットの共通の祖先」が、昔に枝分かれして、
「マウス」と「モルモット」が最近に枝分かれしたと言う分類でした。
しかし、最近になって、遺伝子DNAの違いの差で枝分かれした時期を
算出する方法が開発されました。
違いが大きいほど、昔に枝分かれしたのです。
その結果は意外なものでした。
実際は「ヒトとマウスの共通の祖先」と「モルモット」が、
昔に枝分かれして、「ヒト」と「マウス」が最近に枝分かれしたのです。
「マウス」と「モルモット」は全く違う進化の系統をたどったにもかかわらず、
非常に近い形質を獲得しているのです。
- ミッシングリンク
- ミッシングリンクとは、進化が突然飛躍的に起こったと言うことです。
ダーウィンの突然変異と自然選択の法則では、生物は徐々に進化するはずです。
しかし、たとえば、キリンは突然首の長いものが発生しています。
短いものと長いものとの中間のものがいないのです。
また、サルからヒトへの進化についても同じようなことがいえます。
一般的な認識では、ヒトは徐々にサルから進化したということになっていますが、
実際は、ヒトに近いものと、サルに近いものの化石しか見つかっていません。
中間のものの化石が見つかっていないのです。
一部の科学者には、この間、進化が飛躍的に行われたと言っていますが、
その原理が説明できないのです。
これらを見ていると、進化は偶然の積み重ねではなく、
はっきりとした意志あるものの力が関与しているように感じます。
自然は単純なものの組み合わせでできている。
- 非常に複雑で、非常に多様な生物は、
実は、遺伝子DNAという非常に単純なシステムによって記述されています。
A、G、T、Cというたった4種類の塩基の配列によって、
すべての生物が記述されているのです。
とても理解しやすい単純なもので、理解できない複雑なものが記述できていることが不思議なことです。
DNA塩基の組み合わせが人間の複雑な精神活動を作り上げられるのでしょうか。
人間の精神活動の源は塩基の組み合わせとは別のところにあると考えたほうがよいのではないでしょうか。
- 非常に多様な物質は約100種類の原子の組み合わせでできています。
その原子も、陽子と中性子と電子(e)の組み合わせでできています。
陽子と中性子はダウンクウォーク(d)とアップクウォーク(u)で、できています。
それに、ニュートリノ(μ)という粒子を加え、
自然界の物質はすべて4種類の粒子の組み合わせでできているのです。
d、u、e、μというたった4種類の粒子によって、
多彩な物質の性質が生まれていることは実に見事です。
- 自然のさまざまな力も4種類の力に集約されます。
物理学の歴史は、さまざまな力を統一させる歴史であったといえます。
ニュートンは地上に物体が落下する力と、天体が円運動する力は同じものとして統一しました。
これが重力(G)です。
後にアインシュタインはこの重力と加速度(ものに速度を加える力)が同じものであるとしています。
電気、磁気、光、電波、熱を伝える力、原子核の周りを電子がまわる力、
原子と原子を結びつけて分子を作る力はすべて電磁力(γ)の働きです。
この他に原子核の粒子を結び付ける力(強い相互作用、g)と、
素粒子を崩壊させる力(弱い相互作用、w)があります。
G、γ、g、wの4つで、すべての自然の働きが行われているのです。
- この自然界に見られる、単純なものから複雑なものを組み上げるシステムは、
何者かが計画的に仕組んだもののに感じます。
組み合わせは変化するが仕組みは不変である。
進化はいわゆるDNA塩基の組み合わせ変化だが、
DNA塩基の仕組み自体は太古から変化していません。
ほんとに進化が偶然の産物なら、この仕組み自体も変化しているはずです。
生態系
生物の世界では、植物が動物に食べられ、動物の糞や死がいを微生物が分解し、
微生物が分解してできた土壌の養分で植物が育つという、見事な循環を形成しています。
これを生態系(エコロジー)といいます。
生産者=植物、消費者=動物、分解者=微生物のサイクルです。
これは計画的に作られたシステムのように感じます。
−−−−−−−−−
−−−養分−−−>| 生産者(植物)|
| −−−−−−−−−
−−−−−−−−− |
|分解者(微生物)| 食物
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A V
| −−−−−−−−−
−−糞・死骸−−−| 消費者(動物)|
−−−−−−−−−
水の循環システム
大地には山があり、川を通じて、水が平野から海へと流れていきます。
海へと流れた水は、太陽の熱で蒸発し、湿気を含んだ大気が山にぶつかることによって、
山に雨や雪をもたらします。
このように、水は循環して、全地の生物に潤いをもたらすのです。
これも計画的に作られたシステムのように感じます。
生命や人間が存在するために、自然の値が都合よくできている。
光の速度、重力の強さ、強い相互作用の強さ、電荷の強さ、電子の質量、
地球の太陽からの距離などこれらの値が1割でも違っていたら、
生命や人間が存在できる環境は無かったと言われています。
これらがすべて、ちょうどよい値になったからこそ、わたしたちは存在できるのです。
このような組み合わせは単なる偶然では起きないように思われます。
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