学校評価シート(自己評価・学校関係者)
2024年度

麗和幼稚園

 

1、園の教育目標

キリスト教に基づき、「祈りと遊びと絵本の読み聞かせ」を中心とした園生活の中で、子ども自らが伸びていこうとする力(自己教育力)を援助し、豊かな感性、自立した心身を育む。

  • 毎日の祈りや礼拝を通し、神に感謝する心、目に見えないものを畏敬する心、自分や他の人を大切にする心、力を養う。
  • 遊びを通して、大地の温もり、四季の美しさ、自然の移ろいを全身で感じ、また、友達との出会いの中で、みんなが自分と違う個性を持ってることを経験し、社会生活、共同生活の大切さを身につける。
  • 毎日の絵本の読み聞かせを通して、子どもたちに世界が不思議と、歓びに満ちていることを知らせながら、さらにその深みと広がりを、子どもたち自らが探求する力を育てる。

2、具体的な目標や計画

項目評価に沿って自己評価することによって、保育者自らが、客観的に自園を見る目を養い、教育内容の充実、施設の改善に主体的に取り組んでいくことを重点項目とする。

3、評価項目の取組及び達成状況

評価項目  結果
(※)
 結果の理由
毎日の祈りや、礼拝を通して、神様に感謝する心、目に見えないものを畏敬する心を養っている。  A 食前や降園時、誕生会や遠足など様々な催しの時、また、月に一度の礼拝の時間、クリスマスなど、礼拝が日常化しており、園生活の一部になっている。時に、集団の中での祈りが苦手な子どももいるが、いつか、その大切さ、あるいはその意味が分かる時が来ると信じている。
 遊びを中心とした園生活の中で、子どもの主体的な活動、行動を尊重している。 A すべての子どもたちが、日々、精一杯遊べるように、人間の成長にとって最貴重な幼児期の遊びを、たっぷり経験できるように、保育者は怠りなく準備と学びを繰り返している。
 絵本の読み聞かせを通し、子どもたちに自然の豊かさ・面白さ、生きる歓び・楽しさを伝えている。  A 創立114年の歴史の中で、保育者が選び、子どもたちが愛し守ってきた絵本を、毎日園児たちは読んでもらっている。また、気に入った絵本を子どもたちは園から借りていき、親に読んでもらうことを繰り返している。絵本を、遊びと同じように、楽しい心躍る冒険の場としてたっぷり楽しんでいる。
 毎日の保育を振り返り、研修を行い、教育要領、教育課程、子どもの実態に沿った教育をしている。
施設、遊具の安全点検を行い、子どもの安全対応能力向上をはかる。
 A 子どもたちの降園後、毎日の教師の振り返りの時間の中で、担任が、その日の子どもたちの言動を細かに報告しあい、しかも、縦割りで子どもたちが遊んでいる場合が多いので、クラスを超え、教師たちは、全園児に目を注ぎつつ、それぞれの子どもたちがその日存分に遊んだか否かの議論を繰り返している。 安全点検は毎日行っている。
 保護者とのコミュニケーションをとり理解協力を求める。   A コロナの影響がなくなった一昨年度から保護者会は平均学期に二度開き、個人面談もさかんに行われ、保護者向けの講演会、例えば「わらべうた」や「絵本」の必要性について、等、開くことが出来るようになり、また、子ども・保護者・教師が一体になった「遠足」「夕涼み会」「焼き芋」「餅つき」さらに、子どもたちによる「聖劇」や保護者による子どもたち向けの劇が上演されたりと、保護者・教師・子どもの一体化した関係での保育に戻すことが出来るようになった。

4、具体的な目標や計画の総合的な評価結果

 評価  理由
A 子どもはおとなの父とも、おとなの自分を支えるのは、幼いころの自分とも言う。その幼い子どもを育てるのが「祈りと遊びと絵本」であることを確信し、この麗和幼稚園は110年間存えてきた。その伝統は今も堅く守られ、子どもたちは、白樫や桜や梅や柿や葡萄や泰山木にかこまれた園庭で、木登りをし、駆け回り、川を掘り、鬼ごっこをし、わらべ歌を歌い、ままごとをし、虫たちを探し、蝶を追い、縄跳びや竹馬を楽しみ・・・、園舎では大きな積み木で城や迷路を作ったり、絵を描いたり、料理屋さんを開いたり、実に多種多様な遊びを繰り返し、古今東西の絵本に親しみ、自分でも家に借りて持っていき、保護者に読んでもらい、そして、静かな祈りの時を持っている。その子どもたちの日常を守り続けていきたい。

結果()について 

 A

十分達成されている 

 B

 達成されている

 C

 取り組まれているが、
成果が十分でない

 D

 取組が不十分である

5、今後取り組むべき課題

課 題

具体的な取り組み方法

自己点検

 

現在多くの子どもたちは、スマホやタブレットなどSNSに取り囲まれてしまい、また幼児からの過度な受験体制の中で、自然と人間を実体験できる経験があまりに浅くなってしまった。子どもたちと、我が国の未来が危うくなってきていると強く感じる。その中で、園の目的「祈りと遊びと絵本」を守り、現代のおけるその意味を熟慮し、子どもの成長を促し、この三つの目的が、それぞれの子どもたちの生涯の生きる支えになるように努力を重ねる。

 情報公開の方法-

昨年よりホームページで公開。
 課題達成の方法
例年行っているように、遊びや絵本や祈りの研修会、また専門家を招いての講演会を開催し、教師、保護者が共に学んでいけるようにする。例えば、「子どもと自然」「子どもとメディア」「子どもの成長と絵本」などの問題についてなど。また、教師は、専門性を磨くために、然るべき研修会に参加し、園での研究会を開く。例えば「わらべうた」「絵本」「発達障害」についてなど。










学校評価シート(学校関係者評価)


幼稚園  学校関係者評価委員会
日 時  2025年 717 日(木)
10 :00  ~11  :30  (時間)
出席者   評価委員( 3  )人
評価委員( 2  )人


1.評価結果の内容は適切であったか

適切である。
本園の設立理念の具体化のために設定された教育目標は適切であり、これを堅持しつつさらなる教育の充実を目指して進展されることを祈ります。また、保護者とのコミュニケーションを深め、保護者・教師・子どもとの一体化した「学び合う」関係を今後とも重視されることを期待します。


2.自己評価の結果を踏まえ.設定した今後取り組むべき課題の内容は適切であったか

適切である。

絵本を通した教育は、読み手と聞き手の信頼と愛情の交流、世界観の拡大、感受性の陶冶、表現力の基盤づくりなど、人、もの、自然を愛する力の育成に欠かせないものと考えます。すべての教職者がその重要性を共に理解し、実践されていることは素晴らしいことと思います.
先生方の「準備と学び」、日々の絶え間ない努力が認めらていることを大変喜ばしく思います。


3.自己評価で設定した重点的に取り組む事が必要な目標・計画・評価項目の設定は適切か

 

適切である。

都会にある園での保育に関し、人としての成長に欠かせない経験を常に意識し、三つの目的達成のために邁進される考えに深く同意します。


4..幼稚園運営の改善に向けた取り組みは適切であったか

適切である。

現場教師の資質向上への取り組みは教育機関としての最重要課題の一つです。忙しい日々の連続とは拝察いたしますが、是非時間を捻出しこれからも研修会、研究会などの保障、充実を望みます。また、他の幼児教育機関の教師との交流の機会も、必ず意義のあるものと考えます。


2025826日更新