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GWはこのステージアで家族旅行に行く予定です。2,000km以上走ってくる予定です。
不安要素を取り除いておこうと思います。
2019-3-17、ステージアは159,721kmです。
その結果を考慮して手際よく進めます。
まずハブロックナットを取り外す為にコッターピンを抜く必要があります。
アルミホイールのセンターキャップを取り外すとロックナットとコッターピンは見えるのですが、
コッターピンはホイールに当たって抜けません。
油圧パンタジャッキ(シザーズジャッキ) マサダ DPJ-850DX でジャッキアップ、
タイヤを取り外し、コッターピンを抜き、タイヤを戻します。左右それぞれで。
コッターピンを抜いて接地状態に戻したら、ハブロックナットを取り外します。
このナットは36mmです。ちゃんと用意しています。24kg-m〜32kg-mで締め付けてあります。
クランクシャフトのボルトが14.5kg-m〜15.5kg-mなので、それよりも全然強力です。
レンチの上でジャンプしてみますが全然ゆるみません。クロックスに穴が開いてしまいそうです。
単管パイプ延長で緩みました。
両輪とも緩めたらガレージジャッキでジャッキアップ、馬を入れます。
シフトをニュートラルに入れ、パーキングブレーキも解除しておきます。
前回ドライブシャフト取り外しまでやった左からタイヤを外し、ドライブシャフトを取り外します。
デフ側は前回同様、タガネとハンマーで剥がします。
ブーツを外していきます。ナックル側からです。
取り外す前に水色のペイントマーカーでシャフトとハウジングに合いマークを付けておきました。
マイナスドライバーを使ってバンドを外せば、ナックル側のハウジングが取り外せます。
古いグリースは泥の様な色です。わら半紙(梱包材)で拭き取ります。
次にシャフトとスパイダーに合いマークを付けてからスナップリングを取り外して、
スパイダーを取り外します。
スナップリングを取り外す工具は、手芸用品の"丸やっとこ"という工具を使いました。
昔嫁さんがビーズを使った手芸をちょこっとかじったのですが、
もう何十年も使っていない様なのでこっそりもらいました。
にぎればスナップリングを開く方が使いやすいのですが、
この開いてスナップリングを開く工具でも使えなくはないです。
スナップリングを取り外したのでスパイダーを取り外そうとしたのですが、
これってスポって抜けるのかと思っていたら圧入でした。
が、私は2本爪のギヤプーラーしか持っていません。
だからこの先の作業は出来ません。って訳にはいかないので無理矢理続けます。
2本爪のギヤプーラーはねじれていますが、なんとかスパイダーを取り外す事が出来ました。
ブーツも取り外しました。
次にデフ側のブーツを外したいのですが、
サービスマニュアルによるとデフ側端のハウジングに圧入してあるプラグ(フタ)を外すとあります。
プラグは再利用不可です。中にバネが入っています。
なんか大変そうなので分解しないで、デフ側のブーツもナックル側から取り外す事にします。
デフ側のブーツも取り外しました。
デフ側のハウジングは抜け止め加工がされていて、スパイダーが抜けてきません。
ハウジングの中のグリースを出す為に、ブレーキクリーナーを使いました(ダメだったかな?)。
掃除が完了したので、デフ側のブーツをナックル側から入れていきます。
ブーツ(バンド付) MIYACO MB-1175 \1,290 。
ブーツの細い方を定位置まで移動してから、ハウジングにグリースを入れていきます。
サービスマニュアルにはグリースは指定グリースを115g〜125g入れるとあります。
モリブデングリース ダイゾーニチモリ N-2001 \259 150g を全部入れてしまいます。
ブーツとシャフトやハウジングの接触面にはグリースが付いてはいけないとありますが、
そんなの全然無理でした…。
ブーツをハウジングに取り付ける時、接触面はグリースまみれになってしまいました。
バンドで固定します。上記ブーツ付属のバンドです。
ブーツバンドを締め上げる工具を用意していたのですが、今一つうまくいきません…。
力の限り締め上げてしまって良いのだろうか…。加減がわかりません…。
程々にしておいて、ハンマーでつぶしておきます。
細い方のブーツバンドは工具をセットする事すらできませんでした。バンドの長さが足りなくて。
結局ラヂオペンチで締め上げてハンマーでつぶしておきます。
締め上げの力加減が良くわからなかったのですが、
ブーツのハウジング側は外そうと思えば外れてしまうかもしれない程度になってしまいました。
グリースがたっぷり付いてしまっているからイケナイのかも。
まぁでも実使用上ブーツを軸方向にひっぱる力はそんなに大きくは働かないであろうという事で善しとします。
次にナックル側のブーツを取り付けます。
シャフト側のブーツバンドを入れてからブーツを定位置まで入れ、スパイダーを取り付けます。
スパイダーの圧入の方法は、26mmのソケットレンチのソケットをドリフト?冶具として、
ハンマーで叩き入れました。スナップリングを入れます。
次にグリースをナックル側のハウジングに入れます。スパイダーにも塗ります。
ハウジングを取り付け、ブーツバンドで締め上げます。完成。
車体へ取り付けます。
次に反対側(右)のドライブシャフトのブーツを交換します。
左のドライブシャフトで全て経験済みなので、右側はとてもスムーズに作業は進みます。
グリースの注入も全然綺麗に出来る様になりました。
こちら側はブーツとハウジングの間にグリースは(殆ど)付いていません。
完成。車体へ取り付けます。
ハブロックナットの締付トルクは24kg-m〜32kg-mですが、
トルクレンチが18kg-m位までしか設定出来ないので、それ以上の所は感覚で。
コッターピンを付けて完成。
これでまたこの先20年、150Mmは安泰です。
→2020-8、漏れました…。バンドの締め付けが弱かったんですね…。バンド付け直します。
購入したバンドは、JTC TW2146-6 。幅7mmの大小各5本入りです。
ブーツ (MIYACO MB-1175)で使っていたバンドと同じ幅です。
ブーツバンドを締め上げる工具でまぁまぁ強めに締め上げました。
大のバンドの最後の1箇所で失敗してしまいやり直しました。良かった5本入りで。
でもやっぱり純正品を使えば良かったかも…。
締め付け具合がこれで良かったのかどうかもまだ分かりません。
純正は締め付け具合は決められていて変更出来ないので。
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