キャンピングトレーラー RAPIDO club 31T コンビロールの修理

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中古で購入したラピードのコンビロールが経年劣化他で色々不具合があります。

新品に交換してしまえば簡単ですが…。楽しみながら修理したいと思います。

ロール網戸とロールカーテン(スクリーン)の2段です。

両方共上から引っ張ってきて出すタイプです。

 

 

 

軸の曲がり修正

ロールカーテンの1箇所の軸が曲がってしまっていてスムーズに出し入れ出来ません。

ガコンガコンなってしまいます。

取り外してみます。網戸は簡単に取り外せませんがロールカーテンは簡単に取り外せます。

ちょっと分かりにくい写真ですが…。300mm間で真ん中が7〜8mm程凹んでいます。

凹みを裏から叩かないで引っ張ったりもしないで治す必要があります。

デントリペアの記事を読んだ事があるのですが、周りを叩いて凹みを治す方法があるそうです。

こんな道具を用意してデントリペアしてみたのですが…。まぁ素人がそんな事簡単に出来る訳も無く。

反対側に曲げるという方法と併用してなんとかほぼ真っすぐに治す事が出来ました。

スムーズに回る様になりました。

 

 

 

全閉固定リング破損修理

ロールカーテンと網戸を全閉状態で固定する樹脂のリングが何か所か千切れています。

23年前の樹脂なのでしょうがないですね。何か代替えを考えないと。

千切れているリングが止まっているアルミのレールの断面はこんな感じです。

これならダイソーのアルミ自在ワイヤーで作れそうです。

3mmのアルミワイヤーを使います。木工用ボンドの口の曲線を利用して丸く曲げます。

精密ヤスリでレールに通す切れ込みを作ります。

うまく出来ました。もう経年劣化で千切れる事はありません。

→全部(6個)交換しました。

 

 

 

全開ストッパー修理

全開状態でのストッパーの樹脂も割れてしまったのでしょうか、無い所が何か所か。

 

 

 

網戸の修理

網戸が破けています。レースカーテンの様な布の網戸です。

23年物の網戸なのでしょうがないですね。

現状白の養生テープで補修してありました。張り替えましょう。

 

普通の家庭用の網戸はポリプロピレンで作ってあります。

ただ編み込んであるだけなので、端からほつれてきてしまうんですよねぇ。

この車の様なロール網戸では使えないですねぇ。もちろんステンレスもダメです。

グラスファイバーの網戸があるそうです。

塩化ビニールでコーティングしてあるので端からほつれてきません。

強度がポリプロピレンの2倍程あり、タバコの火でも穴が開かないそうです。

柔軟性にも優れていて折り目がつかないそうです。ロール網戸にぴったりですね。

2021-6、こちらの網戸を購入してみました

1400mm x 2000mm 、グレー、メッシュは#20/#18です。

 

分解します。

ロールの軸の右にバネが仕込んであります。

回り止めの四角い穴に差し込んであります。

バネの調整をする時は、右の軸のバネを締め上げた状態で指で軸を押さえて、この四角い穴に差し込みます。

軸の左は簡単に取り外せる様になっています。

ロールカーテン(手前)の方は簡単に取り外せるんですが、ロール網戸(奥)の方は分解しないと取り外せないですね。

ロールカーテンの軸の樹脂のベースは、鉄のベースに対してリベット止めになっています。

左のレールを取り外してから左上の鉄のベースを取り外して分解します。

分解しました。

 

悩み所は網の上下の固定方法。上の固定から考えます。

純正品はΦ3mmの樹脂の棒に接着剤で接着して溝に押し込んでありました。

更に分館していきます。

黄色いシミが多分過去に接着剤だったであろう物。G17みたいな感じの物ですかね。

鉄のパイプの溝の断面はこんな感じ。網が抜けない様に網を押し付けてある感じではありませんでした。

樹脂の棒がΦ3mmだったので、Φ3.5mmの網戸用のゴムを購入したのですが…。

これだと接着しないと網を固定は出来ないですねぇ…。純正同様溝の中に転がってしまいます。

家にあった家用の網戸交換で使ったΦ4.5mmの物を使って網を押し込んでみると、

なんとか内壁にゴムの弾力で押し付けてくれてそうです。ただ…。

2mm幅の溝に押し込むのはかなり大変です。両手の親指の爪が限界です。更に…。

かなり無理矢理押し込んでいったので、綺麗に張れてないし、網戸は破けてしまっている箇所もありました。

これではダメですね。やっぱりΦ3.5mmのゴムを使う事にします。

こんな感じでΦ3.5mmのゴムを2本使って網を押さえました。

接着剤を使わなくてもゴムがちゃんと網を押さえつけてくれています。

それから張る時のコツとして、網の端はセロテープでパイプに貼り付けておくと網が歪みにくくて綺麗に張れました。

 

次に下の固定。

こんな感じのレールに嵌め込みます。

レールの両端が開いているので横からスライドして入れていく事が出来ます。

網の端に両面テープ(ニトムズJ0680)を貼り、Φ3.5mmの網戸用ゴムに巻き付けてレールに入れていく事にしました。

両面テープの接着力に頼っているのでちょっと心配ですね。網が抜けてしまったらまた考えます。

→すぐに剥がれてきました…。やり直し。

この4mm x 8mm の空間をほぼ埋められる様な樹脂の棒に両面テープで貼り付けてから巻き付けようかと思います。

3mm x 6mm が妥当ですかね。

東急ハンズで探した結果、3mm x 3mm のアクリル角材だったらありました。\110/1m。

2本貼り付ければいけるかなぁと考えていたのですが、木(ヒノキ)であれば3mm x 6mm がありました。

\33/1m。どちらも高い訳じゃないんですが…。ヒトケタ違います。木じゃダメかなぁ?

網戸は窓の内側なので基本濡れる事は無いはずです。じゃ木でいっか。しかも無塗装で。

こんな感じにしました。

網の端に両面テープ(ニトムズJ0680)を貼り、角材に貼り付けてから角材に巻いてあります。

それだけだと両面テープが剥がれたらまた網が抜けてしまいそうなので、

同じくΦ3.5mmの網戸用のゴムを押し込んで、ここで網を固定しておきました。

完成。

続いて次の窓の網戸を交換しようと分解を始めたら…。

下のレールの接着剤が経年劣化で接着出来なくなって網が抜けてきてしまった様で。

下のレールに接着剤を流し込んでありました…。分解清掃がかなり大変でした…。

最後のひとつのフロントの窓の分解を始めたら…。

同じく下のレールをテープで貼り付けて固定していました。

養生テープじゃなくて粘着ベトベトのテープでした…。掃除が大変でした。

これで全ての網戸が交換出来ました。10年位持ってくれたらいいなー。

 

 

 

その他

あと、引っ張り出して任意の場所で止める機能がある様です。機能する箇所もあります。

軸の所に仕掛けがある様ですが、樹脂は崩れかかっています…。

 

 

 

 

 

 

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