スマートフォンの普及と内斜視の発生の実態   2026.6

数年前に、「スマホの過剰使用が内斜視の原因になる」という報告があり、多くの医療機関で正しい
かのように説明されています。しかし客観的なデーターはありませんでした。
京都大学の研究で、スマホ使用と内斜視の発生の関連について全国的なデーターでの報告がありました。

研究の結果は
スマートフォンの急速な普及期(2014年~2019年)における内斜視の発生率の推移を調査。
スマートフォン利用者はこの間3000万人以上増加。
内斜視の発生率は人口10万人当たり32.26人(2014年)から36.61人(2019年)へ増加した。

この結果からいえることは
スマートフォンの普及と内斜視の発生に正の相関がある。
しかし内斜視の増加は10万人あたりわずか4人だった。

可能性としては
スマートフォンの使用で正常な人が内斜視になったというより、斜視の先天的素因を持つ人(たとえ
ば内斜位の人)が、スマートフォンの利用をきっかけに発症が誘引された可能性がある。

研究者のコメントは
「スマホ斜視が急増」といったセンセーショナルな情報だけが独り歩きして、社会に無用な恐怖を与
えている現状を危惧していました。本研究で示した通り、スマホ利用者の急増に対して、内斜視の増加
は僅かです。スマホは便利な道具であり過度に恐れる必要はありません。ただうまく付き合っていく
必要があります、このデーターが冷静な議論の契機になることを切に願います。

ここで疑問
正の相関があるということは因果関係があるということか。
 正の相関 片方が増えればもう片方が増えることです。
  僅かでも内斜視が増えると相関があるということになります
因果関係 「AのためにBという結果になった」という原因と結果の矢印がはっきり成り立つ関係のことです。
  因果関係は相関関係の一部ですので、相関関係があっても原因とはいいきれません。
  有名な例として、アイスクリームの
売り上げが増えると水難事故の件数が増えて数値上では正の相
   関があります。しかし、アイスクリームと水難事故には因果関係はないです。



   

わかっていることは
スマホの使用者が急増した。その間に内斜視は微増した。
スマホの使用と内斜視の発症の因果関係は不明である。

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