ドライアイの目薬の選び方      2026.5

 

以前は、ドライアイの治療は涙が足りないから水分を足せばいいという単純な考えでした。
現在では、涙の質のどこが悪いか見極めてそこを治療するというのが基本です。

涙とは

涙は目の表面を守るために精巧なバランスで作られた眼球を守るための「バリア」です。

涙の構成要素 
 油層 一番外側にあり、涙が蒸発するのを防ぎます
  液層 水分 真ん中にある水分 酸素や栄養を運ぶ
 ムチン 涙を目の表面に糊のようにくっつく これがないと涙はすぐに流れ落ちてしまう

ドライアイの治療薬 

  ①    油層を整える   アジマイシン 油の出口を掃除して涙を乾きにくくする
    水分を補給する  フトサンティア    ヒアレイン スポンジのように水を保持
    涙液を作る       ジクアス 水を足すのでなく水分とムチンを作らせる 
    水濡れ性をよくする   レパミピド ムチンを増やして水分が表面に乗りやすくする
    炎症を抑える
    フルメトロン 炎症を抑えて悪循環を断ち切る
     シクロスポリン 免疫の過剰反応を抑える
    症状のセンサースイッチに働きかける
     アバレプト(新薬) 目の表面にある痛みや不快のセンサー(TRPV1)は、保護す
   る涙の層が無く
なると直接外部からの刺激を受ける。点眼でこのセンサーをブロッ
   クする。
   涙が増えたのにまだ目が痛い、ゴロゴロするという症例に有効

  

     涙の量、水濡れ、角膜の傷、症状の強さなどを考慮して点眼を使います。

 
      市販のドライアイの点眼は、防腐剤が含まれているので漫然と使用しないでください

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