鎮痛剤と目の障害 2026.3
鎮痛剤を飲んだ後、両目が充血して、しばらくして見えにくくなった患者さんがいました。
皆さんにも副作用の怖さを知って欲しいので、患者さんの了解をとって症状を報告します。
患者さんは
74才 女性
月に2回ほど、頭痛や体の痛みの時にカロナール、ロキソニンを飲んでいました。
午前7時30分 両目が充血してきた。
午前8時 両目が痛く見えにくくなってきた。
午前8時30分 運転中にほとんど見えなくな
午前8時45分診察
下写真、右が左2枚が右目、右が左目
丸い分が角膜の潰瘍。 ステロイドの頻回点眼を開始。
38度以上の熱が出たり、口の粘膜や皮膚に湿疹が出たら連絡するように指示

2日目 午前9時
痛みは続いているが少し楽になった。全身症状、発熱はなかった。
なってきた。
3日目 午前9時
ずいぶん楽になってきた。潰瘍はほとんど治ってきた。写真左が右目

何があったか
ロキソニンの内服による目の障害がおきました。スティーブンス・ジョンソン症候群と
いう難病指定の病気の可能性があります。発病後、すぐにステロイドの点眼を開始でき
たのが良かったと思います。
何を心配したか
目の症状に、口や陰部の粘膜のただれ、皮膚の症状、38度以上の発熱があるとスティ
ーブンス・ジョンソン症候群の確定診断となります。消炎鎮痛剤、抗生物質、市販の風
邪薬でも起きることがあります。生命に関わることもあり、入院して早期にステロイド
を全身に大量投与する必要があります。
どうしたらいいか
100%安全な薬はありません。安全だといわれるカロナールでも起きた例があります。
安易に薬を飲まない方がいいです。
戻る