〜ソロクトへの旅〜 |
2003年8月7日から10日にかけて韓国南部の小さな島小鹿島(ソロクト)を訪れた。
この島に戦前日本政府はハンセン病療養所「小鹿島更生園」を建設。1940年頃の最大の収容数は6000人にも及んだ。そして所内での待遇の残虐性は植民地であっただけに一層の過酷さを極めた。
過酷な労働、神社参拝への強制、規則に従わない者への体罰も含めた懲罰、懲罰としても行われた断種、etc.
現在ここは「国立ソロクト病院」と名を変え、748人の入所者が暮らしている。うち115名が日本の植民地時代からの入所者である。
テグに本部を置くボランティア団体「チャムギル」は、20年前からこのソロクトでのボランティア活動を展開している。毎年夏には全国から応募したたくさんの青少年たちが数日をここで過ごし、入所者達と家族のように触れ合う。今年はチャムギルのソロクトでの活動20周年を記念してシンポジウムも行われるという。私たちは、チャムギルの日本支部を代表する広島県の滝尾英二さんに導かれて、チャムギルのイベントに参加することにした。
日本から訪問したのは総勢26名。入所者としては長島愛生園の宇佐美治さん。ほかに、研究者、団体役員、マスコミ関係者、弁護士らから成る訪問団となった。
ソロクト訪問後は、うち9名が韓国へ残り、テグ、ソウルへと旅を続け、8月13日に帰国した。
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