ゴマダラチョウ(オオムラサキ)の幼虫の見つけ方                           2004.04.20

まず食樹となるエノキを見つけなければならないが、これは慣れるとすぐ分かる。
飼育するにしても撮影するにしても、越冬後の幼虫をみつけるのが簡単である。さて方法は?

 越冬後にエノキに戻った幼虫は、葉が芽吹いたばかりの時は台座を作る葉がまだ開いていないので、枝の分岐部に糸をはいてくっついている。そこから葉を食べに出ていく。この時期に探すのが一番楽かなぁ。
 やがて脱皮して体の色も緑色になり、葉上の生活に戻る。こうなってしまうと葉の数は多いし、体も緑でかなりの労力が必要だ。
 ちょうど今頃は、脱皮した後なのでこの脱皮跡を探すのだ!
 幼虫は比較的低い枝にいることが多いので、下の方の枝を重点に、幹から枝先へ下側から見ていく。

COOLPIX3100,1/90,f2.8,2004.04.20,殿ヶ谷
ゴマダラチョウの幼虫の脱皮殻

すると上写真のような、越冬時にまとっていた幼虫の抜け殻が台座に残っている。この抜け殻は白いので目立ち見つけやすい。
ということは、この2本の枝先のどこかに幼虫がいるはず。スズメなどに食べられていなければ・・・。
そしてこの枝先を探すとご覧の通り幼虫がいるわけだ。

COOLPIX3100,1/86,f2.8,2004.04.20,殿ヶ谷
ゴマダラチョウの幼虫

ゴマダラチョウの蛹

COOLPIX3100,1/82,f4.9,2004.04.30,殿ヶ谷
このまま鳥に見つからなければ良いのだが・・・。

ヒメウラナミジャノメ

COOLPIX3100,1/514,f2.8,2004.04.30,殿ヶ谷
蝶が落ち着いていたため最接近して撮影。口吻の周りの毛まで綺麗に撮せた。コンパクトカメラにしては出来すぎ?

テングチョウの蛹

COOLPIX3100,1/65,f2.8,2004.05.11,殿ヶ谷
ふつうエノキの葉の裏で蛹化するが、地上1mくらいの樹幹で見つけた。
2コマ上のゴマダラチョウの蛹の様子を見に行って、その木で発見。ゴマダラの方はそのままだった。

マドガとサカハチチョウ

COOLPIX3100,1/493,f2.8,2004.05.15,あきる野市養沢

コムラサキ

COOLPIX3100,1/186,f4.9,2004.05.18,武蔵村山市岸
奥多摩あたりでは普通に見られるこの蝶も、狭山丘陵では今まで3回くらいしか見かけたことがなく、撮影はもちろん採集すらしたことは無かった。午前中狭山丘陵を歩き、お昼になったので駐車場へ戻ると何やら茶色いタテハが飛んでいる。ヒオドシチョウかアカタテハかと思いそっと近づくとなんとコムラサキではないか!かなり敏感で近寄らせてくれない。ここまでがやっとだった。

コミスジの卵

COOLPIX3100,1/348,f2.8,2004.05.18,殿ヶ谷
コミスジがゆっくりと飛びクズの葉に翅を広げて止まった。そのままゆっくり葉の縁までバックした。産卵でもするのか、腹部を葉裏に曲げるのかと思っているうちに飛び立ってしまった。葉をたぐり寄せてみると葉表の縁に1卵産み付けられていた。

上の拡大写真です。