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モノからコトへの転換

(´ー`)ノ< こんにちわ、吉川幸雄です。

配信が少しご無沙汰になってしまいました。申し訳ございません。
筆者の怠慢が原因です。今後努力して配信を継続していきたいと思
います。

1月のアフガン復興会議におけるNGO排除問題に端を発した真紀
子さんの更迭、そしてムネオ疑惑、加藤疑惑、辻本疑惑と、次から
次へ新たな疑惑が生じ、国民の政治不信は極みへと高まっています。
政治不信はすなわち、国民の意欲喪失へとつながります。

1月から自宅で作業をすることになったので、ワイドショー番組を
見る機会が多かったのですが、見ているうちに気分が萎えてきて、
「なにをやってもどうにもならないや」という、諦めの気分になり、
何もやる気がなくなってしまいました。
ワイドショーは見るものではありません。改めて思いました。

以上、メルマガ配信遅れの言い訳でした(笑)。
4月になりました。気分を改めていきましょー!

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◇蛍光灯使いほーだい!?

松下電器産業は26日、工場やオフィスビルを対象とした蛍光灯の
定額利用サービスを4月1日からはじめると発表した。
契約期間中はユーザー企業から固定額を受け取り、蛍光灯が切れれ
ば無料回収して交換用の新品を届ける。
初年度は5百社と契約し、4億円の事業収入を目指す。
名称は「あかり安心サービス」
(2002.3.27 日本経済新聞)

このビジネスのポイントは、「蛍光灯」というモノを販売するとい
うビジネスから、「オフィスや工場の明るい環境」を提供するとい
うビジネスへと考え方を転換したことにあります。

例えば、テレビ。人々はテレビ受像機そのものが欲しくてテレビを
買うわけではありません。テレビ受像機の本体を見つめてうっとり
とする人はあまりいないでしょう。電化製品フェチな人はいるかも
しれませんが・・・。

人々はテレビに映し出される映像、ドラマ、バラエティなどの番組
が欲しいからテレビを購入します。
テレビが映っていればいいと考える人は安価なテレビを購入するで
しょうし、画質や音質にこだわる人はデジタルテレビを購入するで
しょう。

耐久品と消耗品の違いはありますが、蛍光灯の場合も同じと考えて
よいでしょう。人々は蛍光灯の形や色をうっとり眺めたいがために
購入するのではありません。職場や工場の明るい環境を手にいれた
いがために蛍光灯を購入します。

松下電器が新たにはじめるサービスのすばらしい点は、ビジネスの
発想をモノ売りからコト売りへと転換したことにあります。


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◇「モノ」売りから「コト」売りへ

10数年前、バブル経済真っ盛りの頃、日本では「物質的欲求から精
神的欲求への転換」ということが叫ばれていました。
高度経済成長が終焉し、国民の多くが中流意識をもつようになる中
で、人々は欲しいものはなくなり、心の豊かさを求めるようになっ
たといわれ、さまざまな芸術系のサービスが提供されてきました。
企業は文化事業に積極的に投資していたのもこの頃です。

しかし、バブルが崩壊し経済が低迷する中でこうした考え方はすっ
かり影をひそめ、中国などへの生産拠点移転が相次ぐ最近ではモノ
づくりの復興といったことが謳われています。
今後、モノづくりは、今後中国をはじめとする共産国や東南アジア
へと移行していくことは確実です。

日本では、特に戦後は、国家政策もあって製造業が先に発達しまし
た。職人国家の国では、商業、サービス業の価値への理解は遅れて
きました。悪徳商人という言葉は昔からありますが、悪徳職人とい
う言葉はありません。士農工商という職業序列もありました。

職人から商人への意識の転換が求められています。

今、あなたが造っているモノは利用者にどんな機能(便益)を提供
していますか?

今、あなたが造っているモノは利用者にどんな(精神的)欲求を満
たしていますか?

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皆様からのご意見、ご感想をお待ちしています。
それでは、また来週。(´ー`)ノ