(´ー`)ノ< こんにちわ、吉川幸雄です。 先週から今週にかけて、世間はムネオ一色でした。うんざりです。 早ければこのメルマガが配信された時点で宗男議員の離党、あるい は辞職が決定されているかもしれません。 一昨年から去年春にかけては、いわゆる「森バッシング」に明け暮 れ、そして今年はムネオバッシングです。 経済の先行きに光が見えない今、こうしたバッシングによって人々 の不満を解消させているだけという印象です。 「いじめをやめよう!」と言っている大人たちがやっていることを 見て、子供たちは何を思うでしょう。 ムネオ議員が表舞台から退場して、日本の政治や経済が変わると考 えている人はどのくらいいるのでしょうか。私は何も変わらないと 考えます。一時的な熱狂によって不満を爆発させ、冷めてしまえば 前と変わらない政官業の癒着が継続されていくだけでしょう。 もう、うんざりです。 ────────────────────────────── ◇ウォルマート、西友を買収 > 世界最大の小売業・米ウォルマート・ストアーズと国内大手スー > パーの西友、大手商社の住友商事は14日、資本・業務提携を結 > ぶことで合意したと発表した。 > ウォルマートは2007年末までに西友の第三者割当増資引き受けな > どにより最大66.7%の株式を取得する権利を獲得しており、外資 > 系による初の国内スーパー買収となる。 (2002.3.15全国紙各紙) 久しぶりに明るいニュースを見た思いがします。競合する量販店や 中小小売業者、卸業者、納入メーカーのみなさんにとっては恐ろし い暗いニュースなのかもしれませんが。 ただ、日本の特殊な流通事情の中で成功するのが難しいのではない かという意見が多いようです。 2ちゃんねるでも取り上げられていました。 http://news.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1016104986/ * * * * * * * * * 92 名前:5010 投稿日:02/03/14 23:40 ID:8TfdyuTc ウォルマートの商品は売れない。(ヨーカドーですでに証明済み) 日本人のものへの微妙なこだわりを理解してるか疑問。 花王のアタックをPBにできたら認めるが…。 また、生鮮品に対するこだわりは理解できないのでは? (西友だって理解してないのに…)たとえば、牛乳はヨーカドーの 場合製造後2日以内で売り切ることになっている。このような売り 場の管理をヨーカドーグループ以外でできるのか? (このグループの商品回転率は他社の2〜3倍) 値引きの技術もそう。たとえば食パンにしても時期を決めて人気の 高い山崎の超芳香(通常158円)を100円で売リまくり今まで 1ランク下のパンを購入してた人の単価を上げるという他社には真 似のできないことをする。 閉店間際の値引き惣菜だってそう。あれはあれでちゃんと利益を取 っている。 ただいえるのは、別にすごいことをしてるわけではな い。客への声掛けなどやってることは泥臭いことばかり。 売り切ることへの執念にも似たものを感じる。 98 名前:5010 投稿日:02/03/15 00:04 ID:ohdGm0RZ >>92 から続くが、カルフールはヨーカドーになぜやられたか理解してな い。カルフールの開業1か月前にヨーカドーは徹底的な値引きを開 始している。サラダ油やインスタントコーヒーなど比較的日持ちの するものをを売りまくり開業が近づくにつれ冷蔵庫に入れるものを 徹底値引き。とどめに冷凍食品5割引を行って家庭の冷蔵庫をいっ ぱいにして開業を迎えた。 (付近のスーパーは冷凍食品が全く売れなくなったそうだ) 開業日には和牛のステーキなどを主婦や子供をターゲットに徹底的 に試食させヨーカドーの肉はうまくてカルフールはまずいというの を覚えこませた。レタスは198円。20円高かったがカルフール はM。ヨーカドーはL。これらの対策を打った。ところが売上が1 0%増えたため、カルフール開業わずか1週間で通常価格に戻した。 なお、カルフールは中国の西都市で後から進出したヨーカドーに徹 底的にやられ撤退させられている。このときの教訓が生きていなか ったようだ。たいした教訓ではない。ヨーカドーの近くに出店して はいけない。西友のように。 116 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:02/03/15 00:47 ID:xGo6/PDL では反論。 ウォルマートがカルフールの失敗を見て研究しているのは確か。 例えば商品調達にしても、カルフールがやろうとして失敗した直取 にこだわらず、菱食などの大手卸と協力するようだ。 http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200202/01/20020201160507_20.shtml 住商も一口かんでいるし、マーチャンダイジングに関しては日本流 のやり方を踏襲して、それなりに上手くやれるのではないか。 * * * * * * * * * アメリカには無くて、日本独自なので対応が大変難しいとされてい るもののひとつは「多量で多品種の生鮮食料品の管理」。 アメリカでは、腐りやすい多種の生鮮食料品を「きめこまかく管理 して利益を上げる」ノウハウはない、とされているそうです。 この点が、ウォルマートの成功を疑う最大の理由でしょうか。 ────────────────────────────── ◇頭は西洋、体は東洋 ウォルマートは20年くらい前に、ヨーカドーと業務提携したこと もあった。その時に、ヨーカドー式の単品管理技術を学び、それ以 来急激に業績を伸ばしたそうです。 流通に限らず、現場のきめ細かさ、優秀さは日本のお家芸ともいえ るものです。日本の製造業の品質の良さにしても、現場レベルの工 夫と努力によるものです。 皮肉な話しですが、独創性よりも右に倣えを重視してきた日本の教 育制度の賜物といえるかもしれません。 つまり、戦略発想のできる欧米の経営首脳の下で、こまやかな現場 管理ができる日本人が働けば世界最高の産業が生まれます。 日産の成功も、現場の優秀さと戦略発想のできる経営者が結びつい たことによるものでしょう。日本経済の構造改革の方向がこれで明 らかになったのではないでしょうか。 現状ではまだ、「西友に資本参加した」だけの状態です。流通業界 の激変が起こるのは、ウォルマートが資本の2/3を獲得する2007 年頃からとなるでしょう。たのしみですね。 ────────────────────────────── 皆様からのご意見、ご感想をお待ちしています。 それでは、また来週。(´ー`)ノ |