メールマガジンに戻る


ビジネスチャンスはどこにある?

(´ー`)ノ< はじめまして、吉川幸雄です。

このたびはメールマガジン「明日へのヒント 〜ビジネス賢者の雑
記帳〜」をご登録いただきましてありがとうございます。

このメルマガでは、マーケティングを専門とするコンサルタントが
日々のニュースや出来事の中で、ビジネスのヒントになりそうだと
思ったことをメモ風に記していきます。

配信は基本的に毎週月曜日を予定してます。
月曜日の朝。まだ休みボケの治らない頭に適度な刺激を与え、一週
間を乗り切るエネルギーを供給できるようなメルマガにしていきた
いと思っています。

これから末永くお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

──────────────────────────────
◇ニッポン沈没!?

9月7日、2001年4-6月期の国内総生産(GDP)がマイナス0.8%と
発表されました。より生活実感に近い名目GDPは前期比マイナス
2.7%と、日本経済の危機的状況が明らかになってきました。

住宅(-8.8%)、輸出(-2.9%)、輸入(-2.5%)、設備投資
(-2.8%)、公共投資(-4.1%)などの需要項目がほぼすべてマイナ
ス成長になっています。個人消費(+0.5%)だけがわずかに増加し
ているだけとなっています。

これらの需要項目の中で、今後プラスに転じる可能性のあるものは
一つもなく、これではマイナス成長を回避と言っても無理でしょう。

これに先立って発表された7月の完全失業率は過去最悪の5%を記録
し、それに追い討ちをかけるように日本を代表する大企業が大規模
なリストラ策を相次いで打ち出しています。

これらの発表と重なるように株価が連日値下がりし、1万円を割り
込みそうな勢いです。このメルマガが届いた日(月曜日)は、後に
ブラックマンデーと呼ばれるようになるかもしれません。

東芝 :18,880人
富士通:16,400人
日立製作所:14,700人
NEC:4,000人
松下電器工業:数千人
京セラ:10,000人
アイワ:5,000人
沖電気工業:2,200人
      (読売新聞2001.9.4)

これらは8月終わりから9月初旬に発表された大手電気メーカーの人
員削減計画です。構造改革によって発生する失業の受け皿と考えら
れていたIT関連企業がこの状態です。これに加えて、銀行の不良
債権処理が進むと、失業率は10%近くまで上昇するのではないかと
も言われています。

このままニッポンは沈没してしまうのでしょうか。。。

──────────────────────────────
◇既にデフレスパイラルに陥っている

物価が下がる(ユニクロ、100円ショップ)
 ↓
企業の収益が悪化する(相次ぐ業績下方修正)
 ↓
雇用・所得環境が悪化する(7月の完全失業率5%)
 ↓
需要が減る(GDPマイナス0.8%)
 ↓
物価が下がる(ハンバーガー65円、牛丼280円)
 ↓
 マズー

これがデフレスパイラルです。新聞などマスコミのGDPの発表報
道を見ると、「このままだとデフレスパイラルに陥る危険がある」
といった内容の記事が書かれていますが、もう既にデフレスパイラ
ルに陥っている、というのが実感です。

余談ですが、、、犯罪を犯し逮捕された人を「容疑者」ではなく、
「メンバー」と呼ぶマスコミはあんまり信頼できません。情報源と
して事実だけを読み取りましょう。(余談おわり)

──────────────────────────────
◇今は、ビジネスをする時期ではない?

今年5月にアスキー取締役副会長を退任した西和彦氏がインタビュ
ーに答えてこんなことを言っています。
http://cnet.sphere.ne.jp/Newsmakers/Nishi/index.html
(CNET JAPAN)

>今はビジネスを始める時期じゃないと思うんです。こんな景気の
悪いときに・・・
>ボクはじーっと見てるんです、嵐が目の前を通り過ぎていくのを。
毎朝、新聞やネット読んで「ふーん、そうなんだ」とか「ふーん、
やっぱりね」って。

私自身も、現在はマーケティング・コンサルタントというよりも、
シスアドのような立場で企業の情報環境の整備を手伝うのが主な仕
事になっています。

モノを作っても売れない。
売れても低価格化で利益が出ない。
企業は投資する意欲すら失っているようにも見える。

今はじっと我慢のときなんでしょうか・・・?

──────────────────────────────
◇「今こそ、ビジネスチャンス」・・・と考えよう!

マーケターの仕事をしていて、景気の良いときほど楽なものはあり
ません。何をやってもモノやサービスは売れますから。今のような、
どん底の不況のときこそ出番だと考えています。

はじまりは、ブロードバンドを基盤としたコンテンツ産業、サービ
ス産業あたりでしょうか。動画を利用した掲示板、V-メール(動画
を利用した電子メール)、個人放送局・・・いろいろ考えられます。
次回以降細かく考えていきます。

先に触れた西氏も半分冗談かもしれませんが、端末とコミュニティ
がセットになったサービス「24(にし)ちゃんねる」というビジ
ネスプランをもっているようです。

24チャンネルについては、「2ちゃんねる」という掲示板で発言し
ています。
西和彦スレッドPart20
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=venture&key=999260401

西氏は「2ちゃんねる」に相当高い関心を寄せているようで、掲示
板にメールアドレスつきで発言したり、2ちゃんねるの住人とオフ
会を開いたりしているようです。
私自身もひとつのコミュニティとしての地位を確立した「2ちゃん
ねる」にはかなり興味を持っているので、機会を改めてかきたいと
思っています。

──────────────────────────────
◇恐れないこと

何か行動を起こそうとすると、絶妙のタイミングで絶妙の物事に出
会うということが良くあります。
このメルマガの原稿を書いている今日(9月8日)。日本経済新聞の
朝刊コラム「春秋」にこのような記事を見つけました。

>大恐慌の渦中、米大統領に就任したフランクリン・ルーズベルト
は第一声で「我々が唯一恐れるべきは、恐れることそれ自体だ」と
訴えた。

「不況期こそチャンスである」
そう考えて、恐れないことがることが大切です。

このメルマガが、読者の皆様に明日のビジネスを生み出すヒントを
提供すると共に、未来を切り拓く勇気を提供できるものとなれるよ
う、私も努力していきたいと考えています。

──────────────────────────────
創刊号いかがだったでしょうか?
少しマクロ的、一般的になりすぎたでしょうか。
皆様からのご意見、ご感想をお待ちしています。
それでは、また来週。(´ー`)ノ