大人用音楽
YUMI’S MUSIC COLUMN

通販雑誌 『LuckyRaccoon』について

 

〜ゆっくり好きなものを探そう ゆっくり好きな人に会おう ゆっくり好きな自分になろう〜

 

推薦と宣伝と応援を兼ねて、書かせていただきます。

10月6日のダイアリー(参照)にも書いたが、私はこの雑誌を以前からとても楽しみにしていた。私が『BREaTH』の読者であることは自己紹介に書いてありますが、その前の編集長だった森田恭子さんが、そこからドロップし、自主出版したかわいい小冊子だ。

『BREaTH』は、森田さんの趣味がそのままメジャーな雑誌になったようなものだった。手作り感があった。だけど、それがビジネスとして、どんどん大きくなっていって、彼女が意図したものとは違うものになっていったんだそうだ。要するに音楽産業の一部になってしまって、最初の衝動がなくなってしまったんだね。成功といえば成功なんだけど、この雑誌ならではの個性は埋没していくことになる。(個性を押し出しながら、メジャーな場で売れ続けて行くって大変なことなんだ。それは音楽と同じだね。)それで、彼女はそこから離れることを決断した。そんなことが彼女の最終号の挨拶文に書かれていた記憶がある。

それでまた、彼女は独自の活動をはじめた。今度は後ろ盾の全くない自主出版。インディーズだね。この流れも音楽と同じだ。しかし、現在のインディーズといえば、もうすっかり一部だけだけど、メジャーレーベルと張り合うばかりか、それを超えているのもたくさんある。いいかは悪いかは別として。森田さんはインディーズというよりも、レーベルにも所属してないアマチュアミュージシャンが自分で自主録音を売るような全くの手売状態。だけど、かつてはメジャーで成功してて実力はあるから、応援してくれる強い味方もついているって感じかな。ソロアーティストになったけど、バックにはすごいミュージシャンが参加し、演奏してて、セッション的な良いソロアルバムが出来たっていう感じでしょうか。

内容を詳しく伝えたいのだが、どの程度書けばいいのだろう。あまり書きすぎると、著作権に違反するし、逆に「見てみたい」と思う気を失せさせてしまうような気がする。だから、10/6に私が森田さんに送った感想メールを、ほぼそのままの形で転載したいと思う。

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LuckyRaccoon、今日届き、すぐに読みました。ずっと楽しみにしていたんです。感想を書かせていただきます!

申し遅れました。はじめまして。私は、Yumi、31歳、北海道在住です。好きなものは「音楽」そのもの。音楽にはすべてがあると信じています。すべてがなんなのかは知らないけど。耳の聞こえない人には申し訳ないけど…。音楽以上に好きな男ができなくて、困っています。特に欲しいとも思ってないけど。どうせならとことん行ってやろうと、目には見えない音楽の魔力を追いかけています。とはいっても、昼間は普通にお勤めをしています。一般事務、お茶汲みです。時間とお金は少ししかかけることができないけど、耳と気持ちには自信があります。(注:このメールの宛先は、上記のような自己データと「好きなもの」を書くアンケートの送り先になっています。貴誌に掲載される可能性があるのです。今号にも、いくつか投稿が載っていましたよ。音楽に限らず、食べ物とかグッズとか、行為でもなんでもありです。)

さて、手元に届いた小冊子ですが、まずは装丁の感想から。とてもキレイでかわいいです。気に入りました。でも…。しっかり読もうとしてガッと開くと、表紙に折れ目がついてしまい、白い線が走ります。もうそうなってます…。そして読みにくいです。これはもったいないです。もっとやわらかい紙を希望です。これって、BREaTHにも感じていたことです。普通に雑誌としてみたら、硬いんですよね。そして内容よりも(ページ数のわりには)厚い。その分、割高に感じてしまうんです。きっと森田さんの好みなんでしょうけど…。だけど、デザインはとても気に入っています!写真がとてもキレイです!

『BREaTH』は創刊2号からずっと購読しています(今もです)。どうして続いているかというと、私は山崎まさよしさんの大ファンだからです。いつもご贔屓にどうもでした。ファンからも感謝してしまいます♪
この『LuckyRaccoon』のことも、ヤマちゃんのオーガスタ公式HPで知りました。そしてすぐにジャンプして、そのときから楽しみにしていたんです。いいタイトルですね。好き勝手に楽しく続けて行ってくださいね。ずっとお付き合いしていきます。私もスロウライフを送っています。

ヤマちゃんのインタビューの感想を書きます。リード文はアルバムとツアーのことだったり、写真もスタジオの姿なのに、話の内容は、音楽についてじゃないですね?あ〜、やっぱり森田さんは、音楽ライターをやめちゃったのかな?って思いました。だけど、結局、彼の孤独感と音楽を結びつけた話になっているので、それは、彼主体ではなく、彼の音楽が主役だった証だと思うんです。ちゃんと聴いてる人にしかそうはならないもんね。森田さんはやっぱりアーティストを書く音楽ライターだと思いました。

トライセラトップス、私も好きです。アルバムは全部買って聴いているし、昨年の秋には、地元(函館)にも来てくれて、ライヴも初体験もしました。和田くんがとてもいい顔で歌い、そしてCDよりも単純にうまくいい歌を聞かせてくれたことが、とても印象に残っています。幸福感が満ちた。グルーヴも最高。いいバンドですよね〜。トライセラの記事は、『BREaTH』の頃と全く変わらないように思います。和田くんがとても素直で正直なのも、ならではな感じがします。伝わってきました。森田さん、全然変わってないじゃないですか!

松崎ナオちゃん、すごいお久しぶりです。音楽活動続けていたんですね。知らなかった。私は、ドラマーの沼澤尚さん(のすごいファンなんです)が叩いていたり、椎名林檎ちゃんが、最近のインタビューでも彼女との出会いは大きかったって話してて、気にしてました。
私は特に彼女のファンではなかったんです。痛々しいのがあまり好きではなかった。でも、たくましかったんですね。全然知らなかった。立派なアーティストじゃないですか!(安っぽいアーティストという単なる呼称じゃなくって、本物の芸術家だって意味ですよ。)パンデイロは好きだし、saigenji も今年のRISING SUNで生体験して好きですし、是非、今の音楽を聴いてみたいと思いました。小林建樹くんの名前を見たのも久しぶりです。こういうアーティストこそ、正当な評価を得るべきだと思うんですよ。正しく紹介してくださった森田さんは、やっぱり音楽ライターだと思います!

忌野地図、いい企画だと思います!素敵でした。美文でした!古い音楽を聴いて、その頃と重なって、思い出が蘇るってことは良くあることだと思うんだけど、現在の目の前に直面して、古い音楽を思い出して…っていうのはあまりないことですし、そういう記述もあまり見たことがありません。私は、「赤ちゃんはなぜ泣くのか、その涙の意味は?」って真剣に考えたことがあったのを思い出しました。子供を産んだこともないけれど。

最後に、MUSIC COLUMN。かなり生意気ですが、共感させていただきました。私も音楽愛好者として、音楽シーンに諦観を抱いていることがあります。私は一般リスナーだから、業界のことはあまりよく知りません。だけど悪いことは予想がつく。聴く側から言わせてもらえば、こちらもかなりひどいです。音楽がコンビニ化しています。エンドユーザーというよりも、エンドコンシューマー、消費されているだけ…。そんなの文化じゃない、芸術じゃない。単なる資本主義社会の道具になってるじゃないの…。

それじゃいけないんだっていうことを、メジャーな場で主張して欲しかった。続けていて欲しかった。フリーの音楽ライターなら、それで仕事の依頼がなくなっちゃうのかもしれませんね? だけど、『BREaTH』は森田さんの本だったわけでしょう?だったら、森田さんの手腕で、そういうことを、私たち一般リスナーに伝えてほしかった…。何かを変えて欲しかった。お金で動いてたり、耳の悪い人たちには、なかなかそういうことが届かず、敵が増えるばかりかもしれませんが…。でも誰かが訴え続けないと、世の中って何も変わらないから…。でも、まだ捨てたもんじゃないと思うよ。こうしてミスチルがいるわけだし、ROCK’IN ON JAPAN だって、「タガタメ」のことを同じように書いていたよ。

すみません。超生意気なことばかり書きました。書かせていただきました。私は音楽に片思いをし続けてて、音楽愛はあるけど、音楽に対してできることといったら、CDを買ったり、LIVEに行ったりすることしかできないんです。でも、身近なところからでも少しでもいい影響を与えようと、変えて行こうという気持ちで、HPを運営しています。取り上げているものは、自分の趣味なので、かなり偏向偏愛していますが、音楽に対してまっすぐで純粋な音楽を愛聴している自信はあるので、それを正しく推薦したいと思っています。だけど、普通のリスナーって、自分の元々好きなジャンルやアーティスト以外には、興味を持とうとしないんだね。ましてや、聴いてみようとか、実際聴いてみるには、時間とお金とパワーが必要だから、よほどコアな音楽ファンで貪欲でない限り、そうはならないんだね。まだ立ち上げて3ヶ月、友人たちに公開して2ヶ月しか経っていないのに、もうそんな限界を感じています…。テキストには自信があるんだけど。まだ抑え気味にちょっとしか書いてないし、これからなんだけど…。HP内にDIARYがあるんですけど、最近はそこに諦めと挑発を書いてしまっています…。

感想を書くつもりが、自分の話になってしまいました。すみません。申し訳ないです。だけど、気持ちのぶつける場がなくって、森田さんの文章に即発されて、書いてしまいました。
私は、音楽が大好きなんです。そのためにスロウライフを送っているといっても過言ではありません。

「ゆっくり好きなものを探そう」 「ゆっくり好きな人に会おう」 「ゆっくり好きな自分になろう」
素敵なスローガンですよね。これらは生涯かけてやっていきたいことですよね。だけど、ちょっと焦ってしまいます。あまりにも酷いと思わされることが多すぎるから…。

次号も楽しみにお待ちしています。主張のある本を期待しています!出版の本来の姿も、衝動だと思いますよ。ご苦労は多いと存じますが、バックに大手がいない、インディーズならではの自由なしがらみのない場所で、私たちに本当のことを教えてください。微力ながら応援します。がんばってください!

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これだけ読んでもさっぱり何が書かれているのか伝わらないと思う。だけど、何かちょっとでも気になったことがあれば、こちらへGO! LuckyRaccoon

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