でも、もう少しお勉強を。 前ページは文系の話だったからいいけど、以下は理系の話。科学的な話は教科書的でちょっとつまんないんだけどね。そんなこと知ってる?まぁ、もう少しお付き合いくださいな。 空はなぜ青いか。雲はなぜ白いか。光が大気中で小さな粒子に当たると、進む方向が不規則に変わって散らされます。この現象は乱反射・散乱と呼ばれ、空や雲の色や水しぶきの色などに深く関わっているんだって。霞・霧・雲などは水蒸気、つまり水滴の集まりで、その水滴に光が当たると、光は散乱します。水蒸気は粒子がある程度大きいので、可視光線のすべての波長を均等に散らします。つまり、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、すべての色を反射して混ぜ合わせるから、雲などは白っぽく見えるんですね。 大気中の水蒸気よりもさらに小さい微粒子(酸素・窒素など)に光が当たると、散乱の仕方が変わり、すべての波長を均等にではなく、特定の波長帯を選んで散乱するそうです。具体的には、長波長(赤系)よりも短波長(青系)のほうが効率よく散乱されます。短波長=青く見える光があらゆる方向に散乱しますから、その光が私達の目に届いて、空は青く見えるんですね。そんなの、理科の授業で習ったっけ。すっかり忘れてた。 夕日や朝日はなぜ赤いか。これもやはり、光の散乱のせいなんだって。地上から垂直方向を見上げる時よりも、水平方向を見る時のほうが、より長く大気層を通ってきた光を見ることになります。その間に短波長の光が乱反射を重ね、残った長波長が私達の目に届いて赤く見えるんですね。朝日より夕日がより赤く見えるわけは、大気中の浮遊物の量の違いによるんだそう。朝の冷えた大気よりも、夕方になると浮遊物は増加していて、青に見える短波長に加えて、さらに長波長よりの緑や黄に見える波長までもが散乱し、結果、著しく波長の長い、よりはっきりと赤く見える光だけが残り、私達の目に入るというわけ。ん〜、こうなるとちょっと難しくなってわかりにくいですね。 海はなぜ青いか。これも同様。透明なはずの水の中にも微粒子がたくさん浮遊しており、その微粒子によって水中に入った光のうちの短波長が散乱されるんだって。私達に見えるのは、その散乱した青い光。やっぱ科学の話はロマンティックじゃないわ。ただ、海には空と違って海底の砂や、より大きな粒子や物体など、散乱を起こさない物質を多く含んでいて、これらの物質によって反射させられた光が散乱光と混じり合うため、空に比べると緑みが強く見えるのが普通なんだって。南国の海がエメラルドグリーンに見えるわけって、白砂のせいかしら。そうそう、この色も日本語では表せないですね。 そして最後に、太陽について。炎の色って?太陽はもちろん、私達に光だけでなく、熱も与えてくれます。そしてこの熱も、光の色と深いかかわりがあるそう。光源の温度が変わると、光の色も変化しますね。熱と光の色との関係を厳密に定義した上で、光源の色の違いを温度で表したものを、色温度といいます。暗い赤→赤→橙→黄→白→青白と変化するにつれていろ温度が高くなる。熱い太陽は一般的に赤や橙に表現されるけど、夜にのみ何万年もかかって届き輝く恒星の光は白や青白。太陽よりも何倍も熱く激しく燃えてるんだよね。理科の授業でそれを知った時はショッキングでした。 一般的に、水道の蛇口に赤い印があるのはお湯、青い印は水。色から受ける寒暖のイメージと色温度は一致していないんですね。英語の色名に、"ember (残り火) red"=茶色っぽい赤、 "petrol (ガソリン) blue"=緑っぽい青、っていうのがあって。ガソリンの炎より焚き火の残り火のほうが暖かそうです。"fire red"は赤みのオレンジをさす古い色名で、"赤"は「大+火」の会意文字だそうです。火=赤=暖のイメージの結びつきが強いんですね。炎が青いのは知ってるのに…。 日本の太陽は赤いよね。赤い日の丸だもんね。朝日や夕日は光の散乱現象によって赤く見えるのはわかったけど、でも、昼間の太陽って赤くないよねぇ?白っぽく感じる。欧米では太陽を表す色は赤ではなく黄色なんだって。英語の色名には、日の出の太陽の色を表す"sunrise yellow"、輝く太陽は、"sunshine yellow" "sun orange" "sun yellow" "sunlight white" などがあるそう。うん、この方が的確だ。 私の好きなカクテルにテキーラサンライズっていうのがあるんだけど、ご存知でしょうか。グラスの中に、見事な赤からオレンジ、イエローのグラデーションを描いてるの。 〔作り方〕 甘くて飲みやすいよ。女の子を酔わすのに最適(笑)。 テキーラサンセットというバリエーションもあって、こっちはオレンジジュースではなくて、レモンジュースを使います。底に沈んだ赤がより鮮やかに見えます。こちらのほうがさっぱりとしたさわやかな味。私はこっちの味のほうが好み。話がそれたようだけど…。 チバくんの歌う太陽って、何色だろうね?場所はアカプルコ? エルパソ?エルパソってわからなかったんだけど、調べたらアメリカのメキシコ国境沿いの町で、スペイン語の方がネイティブな場所なんだそうです。テキーラサンライズってメキシコの朝焼けをイメージして作られたカクテルなんだって。1972年のストーンズ・アメリカツアー(メキシコ公演)の時に、メンバーがこのカクテルをすこぶる気に入って飲みまくっていた姿が雑誌等で紹介され一気に有名になったという逸話付き。メキシコの太陽の色…。 TMGE 「太陽をつかんでしまった」のジャケットはどこで撮ったものだろう?何時くらいだろう?ここに映ってる太陽は、sunlight white です。 この太陽が何の隠喩なのか、考えてもわかるもんじゃありませんね。まぁ、いい。この曲はすこぶるかっこいいからそれでいい!この疑問からも脱出します! これで、お勉強会は終わり。なんだか論文を書いた気分です、拙いけど(笑)。そんなの卒論以来。卒論はもっと賢かったけどね(たぶん)。当時よりも、いろんな知識は増えてるはずなのに、(学校で勉強したことはほとんど忘れてしまってるけど)、どんどん頭悪くなってるように思えるのはどうしてだろう?教科書では学べなかった問題にばかり遭遇するから?そしてうまく解答を導き出すことなんてできないから?正解も、模範解答もないもんね、大人には。学校の勉強なんてちっとも卒業後に役立てれなかった。でも、日本語と英語の基礎だけは身についててよかったと思います。あっ、音楽の基礎もそうだね。うん、悪くないわ。 ではでは。ちょっとは勉強になった、新しい知識もあったでしょう?だったらいいけど…。長く拙い文にお付き合いいただき、どうもありがとうございました。 |