昨年冬のツアーを追いかけた、ただのライヴ盤ではないロードムーヴィー的ライヴ映画である。曲の合間合間に他のシーンが織り込まれており、オフステージのシーンも満載だが、ベンジー他、映ってる人の喋る声音は入ってはいない。もし、それがあったら、BSの放送のようなドキュメントになってしまっていただろう。

しかし…。「普通に考えればムチャなこの構成が、むしろJUDEの空気に合っている。旅をしながら演奏をしているバンドが持つタフネスが、映像の演出によって色濃く出ている。」という音人のレビュー（予告編と私が勝手に命名)をもし先に読んでいなかったら、ちょっとガッカリしていたかも…。私はじっくりステージを観たい。じっくり演奏、歌を聴きたいのですよ。曲の最中に、急に絵がすり変わっちゃったりはまだしも、ステージが変わって、音まで変わっちゃうとじっくりとはねぇ…。えっ？って思う。その差がおもしろいところではあるんですが…。曲の流れは１回のライブにようになってるけど、それだけでツアーを表している。そこまではわかってはいても、なかなかそう着眼できるもんじゃないですわ。それと、この作品は観客の声がでかくてよかった。それで臨場感アップ！

私はその一曲の中の音の差に、ライブって完成品ではないのだな、あくまでも生ものなのだな、って改めて思わされた。こういう作品はあまりない。音だけのライブ盤では、曲ごとに違う会場のテイクを集めたりしてるのあるけど（要するによかったテイクの寄せ集め）、１回のライブとして聴けるように音がまとまってあるし、どこの会場って明記もしてなかったりする。映像でこんな編集をして、ツアードキュメントではなく、ライブツアーを魅せてくれてるのって、単純にすごいなって思った。うまい言葉が見つかりません。制作にすごい時間と労力がかかってるんだろうなってことだけは容易に想像がつきますが。そう思わせてくれたのは、音人の予告編を読んでこそ、だった。感謝。

監督さんはViewsicの方とのことですが、先にスペシャル番組やライブ生中継を観れててよかったのだ （もしこれがなかったらこんなにハマらなかったかもしれないけど）。私は生中継を見るのが好き。特にすごく行きたくても行けなかったライブのね。とてもありがたい。バーチャルでもその気になれる。（←アホ？(笑)） それとプラス、じっくり聴ける、じっくり観れる。（前の客が邪魔じゃないから♪）

いやあ、良かったです。良いものをリリースしてくれた！
ベストシーンは、ベンジー誕生日の仙台ライヴにて。観客から「誕生日おめでとう！」の掛け声に、ベンジー「誕生日ありがとう！（←めちゃくちゃかわいい～）誕生日パーティーなんて子供っぽいぜ！」と言ったの後に♪バスケットロードからの脱出♪（そんな歌詞があるんです）だもんなー。ニクイね！！
くそっ、仙台まで行きゃあよかった…って、マジで悔しくなった…。

一般発売に先駆け、オーガスタ公式HPにて、この通常盤よりも曲数が多いDVDが特別に限定5000セットだけ販売されました。もちろんゲット！
26曲151分という見ごたえ十分なものだった！

限定盤には、メイキングDVDもセット。たいしたものじゃなかったよ。去年のメイキングのほうが面白かったなぁ。5/5の京都ミニオーキャン、新幹線移動中のヤマ、ちとせ＆杏子。そして肝心のライヴはなし。パンフの撮影風景、これはちょっと面白かったかな。全体リハの風景。ここではメガネなし帽子のシカオさんがっ！ヒゲも伸びてます。これはうれしいです。やっぱ全然変わってない(笑)。千葉マリン前日リハ＆本番裏、神戸移動＆本番裏。そんなに貴重と思えるオフショットはなし。ヤマちゃんの乳首アップくらいかなー、うふふ。一番面白いのは、リハ中のシカオちゃんと本番のシカオさんは、敬称が変わっちゃうほど別人のようにビジュアルが変わること！あのメガネは魔法だよ。トータル66分。これは売りもんになるような代物じゃなかった。

ライヴDVDの通常初回盤にはメイキングDVDが当たる応募ハガキが付いてる。恐らくこれと同じものだろう？私は通常盤は買わないかもしれない。（必要ないわ）

数々の伝説を残した彼らのラスト・ライヴは必見です。もう二度とみることのできないライヴはファンでなくても絶対買いの永久保存版！LAST HEAVENを心に刻むべし！

初回生産限定盤は豪華スペシャルパッケージ仕様！
【豪華スペシャルパッケージ仕様予定内容】
特典おまけ映像／豪華節目Photo満載／ハードカバー・カラクリ・ブック仕様

内容はこのライヴ、360度のパノラマステージで繰り広げられた実演映像を中心としたものですが、未発表映像なども収録されております。単なるライヴ映像にとどまらない作品になっています。さすが林檎ちゃん。