2011年1月の日記

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2011.01.03
新年明けましておめでとうございます。
昨年は夏に体調を崩しまして、3ヶ月程仕事を休みました。そのおかげで例年よりも、本を読む時間がありました。昨年印象に残った作品を何点か。

フルメタル・パニック・シリーズ/賀東昭二
祝!完結ということで。アクションものであり、少年少女の成長ものであり、そしてボーイ・ミーツ・ガールの王道を行く作品でもあります。
私は男性向けライトノベルに夢中になることは殆ど無いのですが、この作品はヒーローとヒロインの造形がとても素晴らしいので(血肉が通っている感じ)、性別・年齢を超えて楽しめると思います。先の展開が読めないストーリーも大変面白かったです。 最終巻は印象に残るシーンが沢山ありましたが、私としては(以下ネタばれ→)宗介の傷跡をきっかけにかなめが正気を取り戻す場面がすごく胸に響きました!(←ネタバレここまで)。未読の方は是非一度手にとって頂きたいです。


ゴースト・ハント/いなだ詩穂(漫画),小野不由美(原作)
こちらも祝!完結ということで。日本を舞台しにたホラーコミックスです。原作に対するリスペクトが随所に感じられる仕上がりで素晴らしかったです。コミックスでの刊行と完結があったからこそ、小野先生のリライト版刊行も実現したのだろうなぁと思います。


砂漠/伊坂幸太郎
伊坂作品については思うところが多々あるのですが...アンチヒーロー(と言っていいのかな)西嶋にやられました。


RDG/荻原規子
現代日本を舞台にした和風ファンタジー。主人公のヒロインの成長物語でもあり、恋愛物語でもあります。
個人的にはちょい情け無いツンデレのヒーロー、深行くんが気に入っています。今続きを一番楽しみにしている作品です。


薄紅天女/荻原規子
こちらは祝!文庫化ということで。平安の世を舞台にした和風ファンタジーです。シリーズものの一作品ですが、本作だけでも楽しめます。お話の構成と仕掛けも素晴らしいのですが...個人的には'80年代のコバルト文庫で育った世代にはたまらない(と思う!)ジレラブが気に入っています。


魔法使いの娘/那須雪絵
現代の日本を舞台に、陰陽師が活躍するコミックスです。作者の那須さんは「ここはグリーンウッド」のブレイク後、しばらく停滞期があったように思いますが、この作品は良かったです。割合とご本人の思うまま、自由に描けた作品だったのではないでしょうか。掲載誌との相性も良かったのかなと感じました。


TRANSIT 10号
毎号一つの国を特集している雑誌です。こちらはイギリス特集号でした。優雅なハイティーや長閑なカントリーサイドだけではない、非常にリアルなイギリス、ロンドンが切り取られています。独自の切り口が大変面白かったです。1800円という価格に見合った(私にとってはそれ以上の!)内容だと思います。


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