太陽熱温水器の紹介

我が家の太陽熱温水器を紹介します

 我が家には給湯機能付きの風呂釜があり、かつては
浴室と洗面化粧台と流し台でお湯が使えるようになって
いました。しかし、1996年夏から始めたこのCO2
削減の取り組むを進めて行く中で、2000年11月
末よりこれらの混合栓でのお湯の使用を止めました。
つまり給湯を全廃しました。お湯の蛇口を撤去して止
水栓をはめたり、蛇口レバーを外すことで確実に止め
られるようDIYしました。お湯を流し放しで使うと
大量のガスを消費することが分かったからです。これ
によりCO2を大幅に削減することができました。
 ところが冬季のガス暖房も止めたことと相まって、
手に霜焼けができるようになりました。何でもなかっ
た指が1回冷水で食器洗いをするだけで霜焼けになっ
てしまうのです。厚手のビニール手袋をはめても、真
冬になると霜焼けができてしまうのです。特に昨シー
ズン(2008年12月からの冬)は酷い霜焼けとな
り、赤く腫れるだけでなく崩れて体液が出る程酷い霜
焼けになってしまいました。そして春になり霜焼けが
治った後で、指の爪の波打ちが起こりました。爪に極
端に凹んだ部分ができて、伸びるのに連れてその凹みが
先の方に移動し、脱皮仕立てのカニの甲羅のように
フニャフニャになり裂けたりしました。色々手を
尽くしましたが、冬季の霜焼けは防げませんでした。
もう霜焼けには懲り懲りしました。
 それで今年(2009年)秋になり思い切った決断
をすることになりました。太陽熱温水器の導入です。
本当は太陽光発電パネルを導入するのが一番良いので
すが、費用が掛かり過ぎてできません。補助金をもら
っても100万円は超えてしまうからです。でも太陽
熱温水器なら風呂釜を買い替える程度の出費で済むの
で、導入に踏み切りました。


 南西方向から見た自然循環式太陽熱温水器です。
本当は南側の屋根に直付けするのが一番良いのです
が、設置できる面積がないので、東西架台という名の
架台の上に載せて設置しました。屋根の上に登って
そばで見ると偉くデカイ物が乗っかっているという感じ
です。
 手前の薄く平べったいものが集熱パネルで3m2の面
積があります。向う側の太く四角っぽいものが貯湯タン
クで210リットルの容量があります。
 日の低い真冬に合わせて最も効率が良くなるよう南向
きで垂直方向の角度が30度位になるよう設置していま
す。(架台のパネルを置く面が30度位に傾いています)


 真南から見た太陽熱温水器です。


 太陽熱温水器の貯湯タンクから2本の配管がここへ下り
ています。1本は給水管で、もう1本は給湯管です。給水管
は水道に繋がり、水圧で貯湯タンクへ水を供給します。給
湯管は貯湯タンクのお湯を室内の混合栓に供給する役目
をします。お湯を使って減った分の水が給水管により貯湯
タンクに補給される仕組みです。


 太陽熱温水器設置前までは、給湯機能付き風呂釜の出
湯口と室内の混合栓への配管とが繋がっていましたが、
設置後は三方弁と呼ぶ部品が間に入り、お湯を風呂釜から
供給するのか、それとも太陽熱温水器から供給するのか、
切り換えられるようになりました。その切り換えを行なうのが
このレバーです。電磁弁を使って電気的に切り換えられる
リモコンもあり、その場合にはリモコンをどこにでも設置でき
るというメリットがありますが、電磁弁は故障し易いということ
なので、このワイヤーリモコンとも呼ばれるSRリモコンに決
めました。

注)冒頭で述べた通り、太陽熱温水器導入前は給湯を全廃
  していたので、導入後も風呂釜で沸かしたお湯を流し等で
  使うつもりはないので、本当はSRリモコンは必要ないので
  すが、将来、何かがあって必要になる場合もあり得るので、
  一応、付けて置きました。


 これはサーモスタットバス水栓(定量止水機能付き)と呼ば
れる混合栓で、太陽熱温水器からのお湯を風呂桶に張る時
に使用します。左端 のハンドルで湯温を設定し、中央から手前
に突き出している定量ハンドルで吐水量を指定します。定量ハ
ンドルの目盛りは25リットルごとに振られていて、内の風呂桶
の場合は175リットルなので、ハンドルを右に回して、150と
200の目盛りの間に合わせます。するとお湯が出始め、25分
前後で指定した水位(湯量)に達し自動的に止まります。
 冬季は適温の42度に達しない日もありますが、それ以外
の季節では50度、60度あるいはそれ以上に熱いお湯が出
ますから、サーモスタットがないとどの位張って良いのか分か
らず、張り終わるまで付きっきりで見ていなければならなくなり
ます。うっかり目を放しているすきに張り過ぎてお湯を無駄に
してしまうということも起こり得ます。だからサーモスタットと
定量止水の両機能はソーラーの恵みを無駄なく使うためには
欠かせません。
 それから台所の流しには2ハンドルの混合栓が付いています
が、冬でも晴れれば昼食時にも夕食時にも暖かいお湯が出て
きます。またお湯が残っていれば翌日の朝でも昼でも生暖かい
お湯が出てきます。屋根の上の貯湯タンクが魔法瓶のように
保温性があるからです。
 2009年11月26日は暖かく1日中良い天気で、絶好のソー
ラーデイとなりました。風呂桶にお湯を張り終わったら湯温が
ちょうど42度だったので、追い炊きせずに入浴できました。
この季節、水から沸かせば600リットル位のガスを使います
から、太陽の熱エネルギーは凄いものです。その後は余り良
い天気の日はなくなり、38度とか32度とかの湯温にしかなり
ませんでしたが、その場合でも追い炊きに使うガスは154リッ
トルとか、234リットルにしかなりませんでした。今後、CO2の
大幅削減が期待できるので楽しみです。これからは

「晴れたら風呂に入ろう」

がエコライフになります。(^_^;)

 

 

著作権情報
最終更新日 : 2009/12/11.