#474/474 ●連載 ★タイトル (CKG ) 06/01/18 12:07 ( 79) @コラム529 競争至上主義では世界は滅びる ヨウジ ★内容 競争至上主義や民営化至上主義では国も世界も滅びる。 マイカーの台頭とバス・鉄道等公共交通機関の衰退。 採算の合わないもの(赤字路線)はなくなり 一見、無駄がなくなり良くなったように見えるが、本当だろうか。 いや、違う。 その路線が赤字になったのは、 一家に一台あるいは一人一台のマイカーの普及により バスや鉄道等の公共交通機関の利用者が減ったからだ。 確かにその結果、自動車産業は繁栄し、 国の経済は成長し、人々の暮らしは豊かになった。 しかし、それに連れてガソリンの消費量が急増し、 大気汚染が起こり、呼吸器系の病気が増加し、 森林の立ち枯れや動植物の死滅・種の絶滅が急増した。 その上、大気中に排出されるCO2が急増し、 地球温暖化という地球の気候を変え、 生物の存続に関わるような大問題になってしまった。 これはどういうことかと言うと、 自動車メーカーが自社の利益を最大限追求した結果である。 一方では企業は儲かり国民の生活水準は向上したが、 他方ではエネルギー効率の良い環境に優しい バスや鉄道等の公共交通機関を衰退させ、 自然環境の危機を作り出した。 公共交通機関がなくなれば 住民は車がなければ生活できなくなるから 自動車メーカーにとっては更に車が売れ 笑いが止まらないが、 マイカーのある生活が定着し、 環境対策はより困難になった。 (趣味のマイカーも急増) 車は最も環境破壊に貢献した代表的な文明の利器である。 世の中にはこのような製品で溢れており、 家庭内にも沢山ある。 企業利益のみが追求されて来た結果である。 政治や行政は企業の後押しをしこれを助長した。 経済成長という金の額が多ければ何でも良いという 経済至上主義の結果である。 政治家がまるで企業経営者のようなことを言い、 公共の利益を考えて来なかったからだ。 これが「私たち人間が歩んで来た道の誤り」である。 環境に優しいものにも悪いものにも、 裕福な者にも貧しい者にも 同じ税率で課税するのが平等だと、 消費税率の大幅引き上げを目論むことも この延長線上にある誤った考え方である。 企業は自社の利益追求しか考えない。 社会に悪影響を与えると分っていても 作り続け、売り続ける。 だから、政治や行政がコントロールしない限り 公共の利益は守れない。 そのコントロール手段の一つが 税率による差別化である。 贅沢品や環境負荷の大きい物には高税率を 生活必需品や環境に優しい物には低税率をという 低所得者に配慮した税制やグリーン税制である。 残念ながら今日本をリードする政治家も こういう誤った考え方をしている人々である。 消費税大幅引き上げを言う人は多いが、 環境税導入論者の声はまるで聞こえて来ない。 競争至上主義や民営化至上主義では国も世界も滅びる。 小さな政府でも大きな政府でもない ちゃんと仕事をする政府になるよう 今からすぐに改革に着手すべきである。                             ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | | http://homepage2.nifty.com/youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.小選挙区制ではこのような課題に対応できない。     極端な政治家ばかり増えて。     一次元思考でなく多次元思考のできる柔軟な心が必要だから。     思いやりのある心が必要だから。     (政権交代は起こらず極端が権力を独占した)