#265/265　●連載
★タイトル (CKG     )  04/05/05  14:30  ( 66)
＠コラム��510　戦争と改憲と復古　ヨウジ
★内容

日本の東南アジア各国への侵略戦争が
米英に対する帝国主義間の覇権争いであったとしても、
中国や東南アジア諸国からの強い抵抗を受け、
またこれが米英軍等と結び付き連合軍となって
日本の侵略を阻止しようとしたことや
独裁政治を敷く三国が
日独伊三国（軍事）同盟を結んでいた事実を考え合わせると、
やはり、日本は先の戦争の悪役だったのだと受け取らざるを得ない。
中国・韓国等からの批判を無視して
靖国参拝を強行したり、
度重なる失言が繰り返されて来たことを考え合わせると、
未だに先の戦争を正当化したり
心からは反省していない政治家がいるのだと受け取れる。
そしてそういう政治家が
先の戦争の強い反省から生まれた日本国憲法を
今、改正しようと先頭に立っている。
９条を改正し、集団的自衛権の行使を認めたら、
戦争の教訓は無と化すに等しい。
「国旗・国歌法」も
「内心に立ち入るものではない。強制はしない」
と言いつつ（強行）採決したにも関わらず、
以来、教育現場で職務命令を盾に、
曰付きの「国旗」「国歌」を強制するようになり、
急速に思想統制が進んでいる。
私が住む東京都でも
右傾政治家で有名な石原知事の下で
各教委からの締め付けが強くなり、
思想統制が進んでいる。
たった一つの法律ができただけでも
民主主義にとってこれだけの悪影響があるのだから、
憲法が改正されたら、
国そのものが豹変してしまう。
防衛庁の防衛省への格上げも画策され、
防衛族の力が増せば、
右派・強硬派が増長し、
国益・公共の利益を盾に
国民の人権が侵されるのが目に見える。
私の３１年間（●権力の陰謀）のように
でっちあげで人権を自由に生きる権利を奪われる。
右傾偏向報道をする放送局。
改憲試案を発表する新聞社。
これとそっくりの改憲試案を発表した政治家。
今、日本は戦前・戦中の国家主義的体制に復古しようとする
危ない時代に差し掛かっている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヨウジ
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Ｐ．Ｓ．歯止めがなくなるとその先はどこまでも突き進み止められなくなる。
　　　　特に日本は。

　　　　戦後間もなく生まれた私の小学生時代は、月曜の朝礼で「日の丸」掲揚、
　　　　「君が代」斉唱を行なっていた。皆、素直に従っていた。そのような戦
　　　　争をした国だとはまったく知らなかったから。それを知った今、これを
　　　　強制されることは心の操を奪われるような屈辱的なことだ。若い世代が
　　　　強制されているのを見ることも知ることも同じく屈辱的なことだ。
　　　　（多分、被侵略国の人々も同じ気持ちだったのではないか）

　　　　強制するのではなく、まず政治家が国民から尊敬されるような国になる
　　　　べきだ。現実はこれとは正反対なのだから。