#179/179 ●連載 ★タイトル (CKG ) 03/10/24 18:15 ( 92) @コラム501 小選挙区制では重要民意が欠落 ヨウジ ★内容 アメリカの代議員選挙の選挙制度の例を見ても分る通り、 小選挙区制の元では国民は議会に非常に似通った2つの政党しか 代表を送ることができない。 極少数の3位以下の政党が出ている例もあるが、 ほとんど影響力がなく、ないに等しい。 緑の党など穏健派は逆に軽蔑されながら報道される。 2大政党はいずれも企業との間で癒着関係を持ち、 政策は企業論理・強者の論理が優先されることになる。 そうするとどのような結果になるかというと、 比較少数意見だが重要な民意が反映されないという問題が発生する。 その極端な例があの非常識極まりない「京都議定書」からの離脱である。 離脱宣言はブッシュ政権になってから出されたが、 クリントン政権の時から「京都議定書」に対しては消極姿勢が目立ち 世界中から批判を浴びていたから、あれはアメリカという国の傾向なのである。 小選挙区制度の元では死票が非常に多くなり、 2、3割の得票率で当選する例さえある。 しかも国民の政治離れが進み、 過半数以下の投票率で選挙が行われれば、 当選議員は1から1.5割以下の得票で当選することになる。 そして金集めと人を蹴落とすことが上手い 思いやりのない極端な人ばかりが生き残ることになる。 小選挙区制推進派は政権交代が起こり易いことを第一の理由に挙げるが、 民意を反映していない政党間で政権交代をしても 国民は幸福にはなれないし、 環境問題や労働者としての国民等、大多数の一般国民の生活は良くならない。 本来議会で良く議論してから多数決で決めるべきものを 選挙段階で比較少数意見を切り捨ててしまうからである。 小選挙区制で当選した議員が、 落選した議員の分の民意を代弁するわけがないのである。 自分を支持してくれた一部の国民のために働くようになることは自明の理である。 小選挙区制の元での少数意見とは普通に言う少数意見とは別のものなのである。 比例制で選挙をすれば多数意見にもなり得るものなのである。 小選挙区制の元で選挙を繰り返して行くと 中小政党は衰退の一途を辿ることになる。 そして政党がなくなると思想もなくなる。 この結果、選挙になっても投票したい政党がないという国民が増加する。 これらの人々は無党派層ないしは政治的無関心層となり、 国民の政治離れが起こる。 つまり国民は議会に代弁者を送ることができなくなるのである。 こうして小選挙区制は民意を歪め、あるいは反映させず、 思いやりのあるきめ細かな政治から遠ざかり、 アメリカのような良識を欠いた競争一辺倒で貧富の差が激しい 我が儘な国を作るのである。                             ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.政府の公報機関のようなマスコミの偏向報道。政府や国にとって都合の     悪いことはほとんど報道しない。いや、報道できないのだ。全てが計算     され報道されている。劣化ウラン弾を批判し続けていた元軍幹部だった     大学教授は警告を受けた2、3日後に大学を首になった。     「テロリストが汚い爆弾を撒くかも知れない」とアフガンでのテロ戦争     前に国民に危機を煽っていたが、アメリカはそれよりずっと昔から劣化     ウラン弾と呼ぶ核廃棄物を流用した汚い爆弾を使い続けている。それで     イラクの子供に癌が多発しているという。湾岸戦争に行った米軍兵士の     間にも後遺症に苦しむ人が多数いるという。劣化ウラン弾の危険性は軍     自身の研究で指摘されていたというのに、このことは兵士にさえ知らさ     れていなかったという。元軍幹部だった大学教授はそれを批判していた     のだ。これも長年続いた小選挙区制の良識を欠いた恐ろしい産物だ。     強者(悪者、利己主義者)の論理なのだ。     イラクでパレスチナホテルにいたアルジャジーラテレビ等の記者が米軍     戦車の砲撃で亡くなった。米軍は正当性を主張するのみで謝りさえしな     かった。それどころか誤爆でなかった可能性さえあるのだ。     アフガンやイラクはまるで強力巨大な新型爆弾の実験場のようだった。     残虐非道な殺し方であるだけでなく、数千人規模の一般市民が誤爆や巻     き添えで犠牲になった。クラスター爆弾で後で死んだり足をなくした市     民も多数いた。それなのに見舞金が出されないことは勿論、謝りさえし     なかった。お金が出たのは懸賞金の掛かった人物の情報を密告した場合     だけだった。     イラクの大量破壊兵器の保有や脅威は米英のでっちあげだった。嘘の情     報を流し悪宣伝し、あるいは危機を煽り、とうとう安保理決議がないま     まイラク戦争を強行した。軍需産業や石油関連企業の利権も絡んでいる     という。企業と政権がもろに繋がっているのだ。     アメリカでは大統領さえ暗殺される。民主党のケネディがその例だ。周     到に準備された暗殺だったようだ。別の場所にいた複数の狙撃者から銃     撃されたという有力専門家の説もある。     先の選挙で選挙運動中のあの人気のあった穏健派の民主党候補の飛行機     が墜落し、一家と取り巻きの人々が全員死亡した。パイロットが2日酔     いだったという報道は見たが、それ以後の報道はなかった。それだけだ     ったのだろうか? 選挙の結果は共和党の異例の大勝利となった。