#128/128 ●連載 ★タイトル (CKG ) 03/02/27 16:29 ( 65) @コラム486 相変わらずイメージ報道続く米国 ヨウジ ★内容 アメリカでは相変わらず根拠のないイメージ報道が繰り返されている。 「このままにして置くとイラクがまたいつ生物化学兵器を使うか分らない」とか、 「1441決議があるからこれ以上の決議がなくてもイラク攻撃には正当性があ る」とか、 「国連決議がなくても既に15ヶ国の支持があるから国際社会の理解は得られて いる」とか・・・。 これらに反論する。 1番目についてはイラクが何の目的でどこの国へ攻撃を仕掛けるというのか。 イラクがこれまでに化学兵器を使った実績は イラン、イラク戦争でイラクが劣勢に立たされた時と 国内の反政府勢力を鎮圧させようとした時である。 化学兵器があっても運搬手段(ミサイル)がなければ 他国の脅威とはならない。 戦闘に使える航空機も碌にないし、 射程150キロ以下のミサイルしか持てないイラクに 他国を侵略する力はない。 それに長引く制裁で軍事力は大幅に弱体化しているから、 もはやイラクが脅威とは言えない状況だ。 それからアルカイダとの関係を示す証拠も挙がっていない。 2番目については、1441決議は違反が直接武力行使に繋がらないという 約束があったから、本来反対する理事国も含め全会一致で可決したものだ。 だから、1441決議だけでは武力行使を正当化できない。 この約束を反故にするなら「深刻な結果」という文言が武力行使を意味すると いうことも反故になる。 第一、「差し迫った脅威」が証明されていないから国連憲章が規定する 自衛権には当たらず、この決議自体にも正当性がない。 アメリカが「国連が決議しないなら単独での武力行使も辞さない」 と何度も言いながら圧力を掛けて 無理やり決議させたものだ。 差し迫った脅威があるかないかなど議論もせずに決議してしまったものだ。 3番目については、政治的圧力(新規援助や援助打ち切り等の政治的圧力)で 支持国を増やしたものであり、正義を行なうべき国連がこのようなことで 意思決定がねじ曲げられて良いのかという疑問を持たざるを得ない。 それから理事国以外の国の支持を増やしても 国際社会の理解を得たことにはならない。 安保理の理事国の支持を得なければ国際社会の理解を得たことにはならない。 アメリカの国連軽視の姿勢にこそ重大な問題がある。 アメリカが如何に国際社会を馬鹿にしているかということの表れでもある。 世界中の人々はアメリカが圧倒的軍事力を背景に 国連を牛耳っている現実を良く認識しており、 だからこそ世界各国の世論調査でも戦争反対が圧倒的多数を占めたのである。 決して反戦デモの参加者が多いというだけの問題ではないのだということを 良く認識すべきである。                             ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.「自由の国アメリカ」というが、国内でも圧力を掛けられ自由に物が言     えないようだ。反戦デモも最初道路を行進することが認められなかった     ようだし、マスコミも政治と繋がっていて自由な報道はしていないよう     だし。     北朝鮮に対する敵対的言動も相変わらずだ。     北朝鮮や世界各国が対話をするよう呼びかけているのに無視して。     平和な世界を築こうとするなら、まず言葉を慎むべきだ。     戦争に持ち込もうという意図が感じ取れる。