#122/123 ●連載 ★タイトル (CKG ) 03/02/19 12:14 ( 70) @コラム480 武力行使根拠ない。査察継続を ヨウジ ★内容 03/02/19 12:29 修正 第3版 アメリカやイギリスはイラクが大量破壊兵器を持っているという前提で 発言をしているが、そういう証拠は一つも挙がっていないから適切ではない。 むしろ、前回査察時までに90〜95%は廃棄されたことが確認されている。 (元国連主任査察官リッター氏の証言) 原爆計画も頓挫したと伝えられている。 アメリカやイギリスは疑いを事実と扱いイラクの脅威を煽り 武力行使を正当化するためのプロパガンダに使っている。 国際社会はまずこのことに注意しなければならない。 それからアメリカやイギリスはイラクの一部の査察不協力を理由に 「このままでは査察を行なっても意味がない」 「イラクがこれ以上査察に協力しないのなら武力行使を容認すべきだ」 と言っているが、これも根拠に乏しい。 例えば「大量破壊兵器廃棄の証拠」については イラクは既に提出した申告書に含まれていると言っている。 これだけでは国際社会には どちらの言い分が正しいのかが判断できない。 また安保理でこのことが議論されたという報道もない。 アメリカやイギリスは新決議案を提出する前に まず、イラクがまだ査察に十分に協力していない具体的な根拠を示すべきだ。 それからイラクのこれに対する具体的反論も行なわせるべきだ。 重要権限を持つ大統領、首相、外相という政治家諸氏も 具体的には把握していないのではないかと思われる。 安保理においてこのことについて十分議論を行ない マスコミに流すべきだ。 それから自主申告が十分でないだけで 「査察を続けても意味がない」 「武力行使を認めるべきだ」 というのも乱暴で根拠がない。 また科学者への聞き取り調査が録音することが条件になっていることも 同様である。 民主主義憲法ではどれ程の凶悪犯罪でも 被告人には黙秘権が認められている。 また犯罪の立証は検察側が行なうのであって 被告が無実であることを証明するのではない。 隠蔽を行なうイラクの姿勢は印象が悪いが、 これだけでは死刑(政権転覆を目的にした武力行使)の根拠にはならない。 また仮に協力が見かけ上完全に行われたとしても 大量破壊兵器発見の手掛かりになるかどうかは分らない。 第一、イラクが言うように本当に大量破壊兵器は持っていないのかも知れないのだか ら。 これはやはり査察を最後まで続ける以外にないのではないか。 イラクはU2偵察機による査察も認めたことだし 査察チームに十分に時間を与えるべきだ。 査察を最後まで続けるべきだ。 その結果、大量破壊兵器が発見できないのなら、 無実と扱う以外にない。 もし、見つかったのなら廃棄させれば良い。 もし、それでも大量破壊兵器保有の疑念や危惧の念を抱くのなら 大量破壊兵器の半永久的監視体制を作ることで対応すべきである。 人も国も疑いだけで罰することはできない。 増して死刑にすることなどできるはずもない。 今回のイラクは殺人罪の容疑者ではないのだから。 また、戦争は得るものよりも失うものの方が遥かに大きく深刻だ。 武力行使には根拠がなく、国際社会を不幸に陥れる。 武力行使を容認する決議は行なうべきではない。 査察を継続すべきである。                             ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.人類は感情に負け価値判断を誤るな!