#120/120 ●連載 ★タイトル (CKG ) 03/02/17 14:38 ( 62) @コラム478 イラクの武力行使以外の選択肢 ヨウジ ★内容 アメリカは今後2週間の間に イラクの査察に対する協力姿勢を見極め 武力行使の要否を決定する腹積もりのようだ。 間もなく軍事作戦の準備が完了することと、 作戦が遂行し易い気象条件から決めたものと見られる。 この見極めを行なうための新たな決議案を 今週半ばにも安保理に提出する予定のようだ。 この期間に射程150キロを超えるミサイルの廃棄や 大量破壊兵器廃棄の証拠書類の提出などが含まれているようだ。 このことはイラクに速やかに査察に協力させるという意味では適切だ。 イラクがこれらに全て従えば戦争は回避できる。 米英軍は一部を残し撤退を開始するであろう。 そしてこの後も査察は継続される。 しかし、イラクがこれに100%従わなかった場合や イラクの協力が白黒はっきりしない部分が含まれている場合には 再び戦争推進派と慎重派の攻防が起こることになる。 査察の継続か、武力行使か。 それからこの問題以前の武力行使の正当性の問題や 武力行使が与える深刻なマイナス面の問題についても 議論されなければならない。 これらは非常に重要な問題であり、 議論には時間が掛かる。 軍事作戦の都合で時間を切るのは本末転倒だ。 2週間で時間を切らなければならない理由は他にはない。 アメリカが提出しようとしてる決議案に疑問を感じる。 ここで発想を変えて、 武力行使以外の制裁も検討して良いのではないか。 アメリカが一番恐れているのは大量破壊兵器のテロリストへの流失であろう。 これが防止できれば武力行使である必要性はないはずだ。 査察の継続や大量破壊兵器密輸の監視体制ができれば これを達成できるのではないか。 この選択肢なら完璧に国際法も遵守できるし、 戦争が引き起こす数々の深刻な問題も回避できる。 憎しみを生み新たなテロを誘発させることもなくなる。 これなら反戦世論も納得するであろう。 それから国連やEUやNATOやアラブ連盟内部の分断や 政府と国民との間の分断も何の矛盾もなく解消できるであろう。 21世紀になったというのに こういう英知は働かないのだろうか。 エゴとエゴが衝突する低レベルな問題でもめたり 野蛮な戦争を止められない人類。                             ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.イラクとアルカイダとの関係が証明されていないのに     何故、武力行使に繋がる決議を検討するのか。     (差し迫った脅威が証明されていない)     国連が何も決められないより、国際法を無視した議論を行なう方が、     余程、国連の権威や信頼を失墜させる。     こうなっているのはアメリカの責任だ。     アメリカが国連に圧力を掛けるからいけないのだ。     他の理事国も国益に捕らわれずもっとしっかりして欲しい。     ひるむな「アメリカ単独の武力行使も辞さない」の言葉に。