#119/119 ●連載 ★タイトル (CKG ) 03/02/16 18:23 ( 46) @コラム477 政府のイラク問題への対応の誤り ヨウジ ★内容 イラク問題に対する日本政府の対応が批判されているが、 それは基本的な考え方に誤りがあるからである。 米国に追従する癖の付いたお行儀の良い官僚的発想で行なうからである。 お上の命令に従うことを第一とし、 枠の中で形式的で縮こまった仕事しかできないからである。 イラクに対する査察を徹底させるという観点に捕らわれ、 ODAを行なっている非常任理事国に対して 武力行使を容認するよう説得を行ない始めた。 これは世論調査や世界的な反戦運動の高まりが示す流れとは まったく逆行する政策である。 イラクの査察への更なる協力を引き出すことは勿論重要であるが、 それより重要なことは戦争が起こった場合の悪影響である。 つまり、イラク市民が受ける直接的惨禍や周辺国への深刻な影響や 長期に渡る地域の不安定化や新たなテロの誘発や 世界経済に及ぼす重大な悪影響などである。 肝心なことは幾らかの大量破壊兵器を隠し持っている疑いのある フセイン政権が生き残ることよりも、 フセイン政権を打倒するための戦争が引き起こす悪影響の方が 遥かに重大であるということである。 その上武力行使には正当性がない。 だから国際世論が反対しているのであって 仏独ロ中がそれを代弁しているのである。 米英軍がイラクの飛行禁止空域で度々空爆を行なったり、 イラク周辺へ十数万人の米英軍が集結しているのは 単なるイラクに対する脅しではなく、 本気でフセイン政権の打倒を目指しているからである。 後は開戦の口実ができれば 米国はいつでも宣戦布告を行なうつもりでいるのである。 最初の48時間で湾岸戦争の10倍の量の ミサイル等による空爆を行なうと言い、 バグダッドには安全な場所はなくなるだろうと予告している。 日本政府はそんな戦争に賛成するよう 非常任理事国に働きかけを行なっているのである。 だから批判されているのである。 「米国に逆らうことは国益に反する」 「世界が一致して対応することが重要」 本当にそれだけで良いのだろうか。                             ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------*