#29/29 ●連載 ★タイトル (CKG ) 02/05/09 17:34 ( 57) @コラム434 有事法制の必要性は危険率x損害で考えよ ヨウジ ★内容 我が国が他国から攻撃される可能性がないことは 前回の「@コラム432 有事法制は無意味だ」述べた。 今回はその他の有事について反論する。 政府は、有事法制にアメリカの同時多発テロのようなテロや 北朝鮮のような不審船事件も対象に含める方針でいるようだが、 これは有事法制を成立させ易くするための口実ではないのか。 アメリカの世界貿易センタービルに対する旅客機激突テロは 確かに大きな被害を出し世界に衝撃を与えた。 しかし、だからと言って日本でもいつ起こるか分らないと考えるのは 理性がなく早計だ。 何故ならテロとは深い訳があって起こることだからだ。 テロの動機はアメリカに対する強い反感と恨みから来ている。 日本は平和外交に徹し、 イスラム諸国に対しても援助国であり続けて来たのだから、 諸外国から恨みを買うような理由はない。 だからテロの矛先が日本に向けられることはない。 国内でサリン事件を起こしたオウム真理教も過去のものとなった。 可能性が極めて低いことに対して 万全の準備、過度の準備をすることは無意味であり、 国民の幸福に役立たないばかりか、却って不幸にする。 北朝鮮の不審船も訳あって来ている。 北朝鮮は国際社会から孤立し、 国民が飢え逃げ出す程貧しいから、 外貨を獲得することが大きな理由になっている。 太陽政策を後押しし、北朝鮮を国際社会に仲間入りさせ 経済的に救済されれば、 北朝鮮が日本にやばい不審船を送り込む必要性はなくなる。 堂々と日本に輸出をすれば良くなる。 だから、不審船に対する法制度を強化し 自衛隊も出動できるようにするという政策の強硬化は 問題解決の本質ではない。 場合によっては有害にさえ成り得る。 脅威を過大に受け取り、これに基づき強硬策を取ることは 無用な争いを起こし世界平和の道に逆行する。 有事法制の必要性は起こった時の損害そのものの大きさだけで考えるのではなく 危険率x損害の大きさで考えるべきことだ。 テロは危険率(発生率)が極めて低いので 損害はないに等しくなる。 だから、これに備え過大な労力や時間や予算を使うことは 国民の幸福には役立たない。 日本はテロの起こる本質に迫るべきだ。 不審船は我が国に危害を加えることが目的ではないので 安全保障上の損害は元々少なく また危険率も低いので損害は少ない。 それより南北問題に全力を尽くす方が 世界平和のためにも国民の幸福のためにも役立つ。                             ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.有事法制より小泉総理が靖国参拝を止める方が世界平和に役立つ。     反省もなく強硬策を取ることは知性を持つ人間として愚かなことだ。