#7681/7681 連載 : AWC.3.2 ★タイトル (CKG36422) 01/11/21 20:48 ( 48) @コラム387 構造改革と景気対策は両立しない ヨウジ ★内容 与党側は景気低迷が顕著になっていることから 国債発行額30兆円の枠に拘らず 切れ目ない景気対策を行なうべきだと言っているが、 それが正しい道だろうか。 小泉首相が唱える 「構造改革なくして景気回復なし」 「構造改革なくして日本経済の再生はあり得ない」 という言葉が意味するのは 中長期的に見た場合の話であって 構造改革すればすぐに景気が回復するということではない。 構造改革はスクラップ&ビルドなので まず、不必要・非効率な産業をスクラップにするところから始まる。 すると当然のことながらリストラにより 景気に対してはマイナスに作用し失業者も増加する。 これには大きな痛みを伴うが、 しかし、これは避けて通れない。 先送りすれば益々不良債権が増加するし、 財政も益々悪化してしまうからだ。 666兆円という財政赤字が危険水位を遥かに超えている中では 財政出動を伴う景気対策は両刃の剣であり、 一時凌ぎになるだけで将来に更に重い付けを残し 中長期的には却ってマイナスとなる。 それに国債発行額30兆円とは プライマリーバランスゼロには程遠い額だ。 半分以上は元利払いで消え、 残りは財政赤字の増加となる。 つまり、国債発行額を30兆円に抑えても 財政悪化は止まらないのだ。 財政悪化を食い止めるには 今の水準で国債発行額を18兆円位に抑える必要がある。 今楽をすれば将来その付けを一度に払わなければならなくなり 却って大変なことになる。 今からすぐに プライマリーバランスゼロに向けた取り組みを始めるのが得策なのだ。 よって、構造改革と景気対策は両立しない。 国債発行額30兆円の枠を守る努力をすることを通して 財政再建と構造改革と そして中長期的な景気対策を行なっているのだ。                          ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------*