#7609/7610 連載 : AWC.3.2 ★タイトル (CKG36422) 01/06/27 17:04 ( 62) @コラム344 行き過ぎ是正される米国  ヨウジ ★内容 アメリカはブッシュ共和党政権の誕生と共にタカ派色が強まり 冷戦期を思わせるような軍事力を全面に出した 強硬政策が次々に打ち出されました。 中国やならず者国家のミサイルの脅威を口実にした強引なNMD構想と これを可能にするためのロシアとのABM条約見直しまたは廃棄に向けた動き。 中国や北朝鮮を敵視し、脅威を煽り これを口実に日本に同盟関係の強化を迫りました。 日本に自国の防衛以外に憲法の枠を超えた 米戦略の役割分担を負うよう迫りました。 (米単独の軍事化介入より格好が付きやり易いからでしょう) 冷戦終結後、EUが政治・経済両面で独自路線に転換し、 軍事面でも独立する方向に動き始め 米国と距離を置くようになったことも 日本を日米安保を重視さぜるを得ない理由となりました。 中国を敵視する政策が発表された後 米電子偵察機と中国軍機の接触事故が起こり アジアは冷戦期を思わせるような険悪な雰囲気に一変しました。 一方、金大中大統領が太陽政策を中心とする平和への功績が認められ ノーベル平和賞まで受けたにも関わらず、 現政権になってから北朝鮮政策がより強硬なものに変更され 朝鮮半島の平和ムードはすっかり沈滞してしまいました。 中東和平も現政権が一歩下がった消極的対応をしたために イスラエル軍の武力行使とパレスチナ側のテロによる報復合戦という 惨状に逆戻りしてしまいました。 (国内のユダヤ系米国人の存在があるから 深入りは政権にとって得策ではないと考えたのではないか) そんな中で突然10年にも及ぶこれまでの交渉の積み重ねを無視した 京都議定書からの離脱発表もありました。 一方、国内ではエネルギー政策が大幅に変更され エネルギー増産のため環境を軽視した アラスカ自然保護地域での石油採掘や 原子力発電推進の政策が発表されました。 米国が人権委等、一部国連機関での地位低下に至ったのも こういう米国の最近の様々な身勝手な政策に 世界が「NO」の意志表示をしたからに他なりません。 と、このように、 ブッシュ共和党政権が誕生してからというもの 世界は険悪なムードに覆われてしまいました。 しかし、米国内にも変化の兆しが生まれつつあります。 ジェフォーズ共和党上院議員の共和党離党で 上院の主導権が民主党に移ったからです。 政治・経済・軍事・環境等の米国の行き過ぎた政策が やっと是正される動きが始まったのです。 米国だけでなく世界にとっても明るい兆しです。 きっと地球も微笑んでいることでしょう。                          ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.本格的には来年の中間選挙以降になるのでしょうか。     今から備えないと現政権は更に支持を失うことになります。     民主党の力が強くなると、経済政策では日本に厳しくなります。     日本は経済面での対米依存を弱め自立すべきです。     それが政治的自立の道でもあります。     日本は全方位の外交でもっと世界に影響力を持つべきです。