#7597/7598 連載 : AWC.3.2 ★タイトル (CKG36422) 01/06/08 18:48 ( 63) @コラム332 道路特定財源問題   ヨウジ ★内容 道路特定財源についてもう少し詳しい新聞報道があったので 言い直したいと思います。 まず、新聞報道だけでは実態が具体的には把握できないため 一市民が意見を述べるには情報が足りなさ過ぎます。 それでも私が意見するメリットがあるとすれば 何のエゴリズムにも影響されず、 既成概念に捕らわれない自由な発想で物が言えるということです。 なる程、地方の道路整備の投資額は約6兆4000億円で その内3分1が特定財源で賄われているということですか。 この額は軽油取引税等地方の特定財源約2兆3000億円と ほぼ一致するので、そうなるとガソリン税や自動車重量税等 国税分の特定財源からは一銭も交付を受けていないことでしょうか。 まず、このことが報道からは分りません。 ただ、岐阜県の梶原知事は、岐阜県のガソリン消費量は全国の1.8%で、 税収に換算すると約1100億円あるので、「これを全部県税にして もらえば国からは一銭ももらう必要はない」と言っていることから、 少なくても納税額以下の額しか国から交付を受けていない都道府県もある ということが分ります。しかし、国の道路整備で残った分を地方に交付 するわけだから、全体的にはいつも納税分より少ない額が地方に交付され ることは当たり前と言えます。ただ、国が行なう道路整備に偏りがあると 不利益になる地方が出てくることは確かです。 しかし、国の事業とは国全体で観てプラスになることを重点的に行なうので 地方間で不平等が生ずることはやむを得ません。 特定財源では損をしても他の面では恩恵を受けることもあるでしょうし、 また、ある時点では損をしても別の時点で得をすることもあるでしょう。 報道からは都道府県ごとの税収と交付額の実績を示した資料がないため、 「地方切り捨てだ」とか 「都市と地方のエゴのぶつかり合いだ」 ということが、本当なのかどうかが判断できません。 ただ、分ったことは 地方は道路整備投資額以下の道路特定財源しか貰っていないということです。 それを減らそうとしているから文句が出ているわけですね。 それから新潟県の平山知事は、 200人の県民アンケートで道路環境の満足度を調べたら 「やや不満」と「大変不満」を合わせると半数を超えたと言っています。 確かにそれも道路整備の必要性を計る一つの方法であることは確かです。 しかし、それぞれの地方の要求を全て満たすように予算を組むと 国や地方の財政は破綻してしまいます。 全体の予算からトップダウンで個々の予算を決定さぜるを得ません。 必要性の高いもの、優先度の高いものに割り振って予算を削減します。 あるいは工期を先に伸ばして単年度の予算としては削減するようにします。 こういう厳しい状況ではどの分野も 予算が減らされることはやむを得ません。 道路が多少悪くても生活はできます。 しかし、少ない年金が減らされたら生活できなくなります。 福祉でもそういう場合があるでしょう。 税収には限りがあるのですから、 先に伸ばしてもどうにかなるものは我慢して 削減できるものは削減して 皆で国が潰れないよう最大限努力しようではありませんか。                             ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------*