#7530/7531 連載 : AWC.3.2 ★タイトル (CKG36422) 01/04/04 13:17 ( 83) @コラム283 学力は体力と同じ  ヨウジ ★内容 「楽させたら強くならない」 「楽していたら強くなれない」 これが体力を付けるための教訓です。 野球でも柔道でもバスケットでもテニスでも何でも あらゆるスポーツには走力とか筋力とか 共通の基礎体力が重要です。 だからどの種目の選手も 種目固有の練習とは別に 日々、走るとか筋力トレーニングなども合わせて行なうわけです。 学力も同じです。 「楽させたら強くならない」 「楽していたら強くなれない」 の教訓が当てはまります。 例えば小学校で学ぶ算数の加減乗除は 計算方法を憶えるだけでは力が付きません。 何度も何度も練習することで力が付くのです。 そして更に小数・分数を含む加減乗除の勉強に発展するわけです。 これが言わば学力における基礎体力になります。 そしてこの基礎体力を使って 例えば円の面積の求め方を学ぶわけです。 円の面積 = 半径 x 半径 x 3.14 ここで新しい知識や考え方が出て来ましたが、 これを計算するには これまでに勉強した加減乗除という基礎体力が必要になります。 ところがこれを電卓でやってしまったらどうなるでしょうか。 せっかくの基礎体力を使う機会がなくなります。 基礎体力が十分に付いていなかった子供の復習の機会がなくなったり、 基礎体力を維持・強化する機会がなくなります。 スポーツのところで述べたように 基礎体力は日々練習を続けないと維持できないのです。 学力における基礎体力も同じです。 円の面積 = 半径 x 半径 x 3.14 の計算を電卓で行なえば楽ですが、 学力は強くなりません。 このことはどの科目も同じですが、 特に理数系、中でも算数(数学)は 基礎から何層にも上へ積み上げて行くことで 複雑な問題を解く能力が身に付くものなので 時間がないから電卓で済ましてしまえと 積層の途中の練習を省略してしまっては 真の学力は身に付きません。 それから加減乗除は単に計算力を養う勉強ではありません。 面倒な計算を根気良く幾つも幾つも解くことで 実は論理的思考力をも鍛えているのです。 だから算数(数学)とは単に計算方法を学ぶ学問ではなく あらゆる学問の基礎となる 筋道だった論理的思考力をも養う学問なのです。 「楽させたら強くならない」 「楽していたら強くなれない」 体力も学力も 日々厳しい練習を続けてこそ 身に付くものなのです。                          ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.学力低下は起こるべくして起こった。     やはり科学音痴の人の押し付けてしょうか。     教科書を最低レベルに合わせたら     それは落ちこぼれは少なくなるでしょうが、     生徒の能力発見・掘り起こしの可能性を摘み取ることになります。     特に貧しい家庭の塾にも行けない生徒の可能性を奪うことになります。     それから上辺だけの学習では学問の本当の面白さは分りません。     興味のあることをやりたいだけやって深めてこそ面白さが分ります。     一つでも人に負けない科目を持った生徒は     自信を得てやる気になり、学問の面白さを知ります。     学問の面白さが分らなければ、熱意も湧かず     ますます勉強しなくなり学力が低下してしまいます。     今後は授業崩壊が高校に下りて来るのではないでしょうか。     そしてますます大学が駄目になって行く・・・     こりゃー学力デフレだ!