#7510/7511 連載 : AWC.3.2 ★タイトル (CKG36422) 01/03/27 15:42 ( 69) @コラム271 デフレでもインフレでも駄目 ヨウジ ★内容 日銀はデフレを抑えるため 0金利政策を復活させると共に 量的緩和 つまりお札を一杯刷って 世の中をお札だらけにする政策を始めました。 お札が増えるとお札の価値が下がるので 相対的に物価が上がりインフレになるからです。 インフレの方が不良債権処理がし易くなるし 企業経営も楽になるし 国や地方の財政再建もし易くなるからです。 でも、国民生活は苦しくなります。 物価が上がってもそれに見合うだけ収入が増えないからです。 それからインフレになっても 雇用は必ずしも増えないからです。 特に低所得者の生活が苦しくなります。 それからインフレは円安を招くので 国際市場での競争力が高まり輸出は増やせますが、 これまで安く輸入できて物価が安くなっていたものが高くなり この面でも国民生活は苦しくなります。 それから電気・ガス・石油など私たちのエネルギー源も ほとんど輸入ですから これが値上がりすると 国民生活ばかりでなく企業経営も苦しくなります。 つまりインフレは経済にプラスになる面があると同時に マイナスになる面もあるので、 真には景気を良くしません。 では、どうしたら本当に景気を良くすることができるでしょうか。 それは構造改革を行なうことです。 「@コラム265 構造改革って何だ?」で話したように 日本は一人当たりの国民所得が高いのに物価が高いので それ程生活の豊かさを実感できません。 これは民間の経済構造が非効率であるのと同時に 国や地方の公共事業が不要かまたは非効率だからです。 これら2つの構造改革を行なえば 物価も安くなるし、経済も活性化します。 国や地方の財政も楽になるし 国民負担も減り、 福祉も良くすることができるのです。 ところが政府は今度もまた構造改革を先送りしました。 支持基盤である非効率な産業を保護することを優先させたからです。 景気が良くなれば また元のような政・官・業持たれ合いの 甘い政治に戻れると考えているからです。 でも、現在の国・地方の財政状況は そんな無駄を許す程余裕はありません。 待ったなしに一刻も早く改革に着手しなければ持ちません。 政府もこのことを良く認識しています。 でも、次の選挙で勝つことなど 国民生活より政権維持を優先させたのです。 この結果、政策は歪み理想からずれ その分景気回復が遅れ 国民負担が増すのです。 物価が高くなる 税金が高くなる 失業率が減らない 年金が減る というように。 どうすれば日本を良くすることができるか。 もう分かり過ぎる程分かったと思います。                       ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------*