#7506/7508 連載 : AWC.3.2 ★タイトル (CKG36422) 01/03/26 17:22 ( 76) @コラム267 バブル崩壊と不良債権  ヨウジ ★内容 貸し出し元の銀行が持っている債権の内、 貸し出し先企業の経営悪化で返済不能となったものが不良債権です。 今、不良債権が問題になっているのは、 これが多数の貸し出し先企業で同時に起こり、 その額が余りに巨額で、 銀行経営を破綻させる程巨額だからです。 社会を支える銀行と多数の企業が存亡の危機に陥っているからです。 何故、このようなことになったのか。 それはバブル崩壊が引き金となって大不況となり これが長引き、企業経営が悪化したからです。 景気は循環し、好況・不況を繰り返し、 それに連れて必ず倒産する企業が出てくるものです。 景気循環による普通の不況なら このような深刻な事態にはなりません。 バブル崩壊により極端な好況から極端な不況に 一気に落ち込んだからです。 では、何故バブルが起こったか。 一つには株ブームとなり 多くの企業が本業そっち除けで 財テクと呼ばれた株式投資(マネーゲーム)に興じていたからです。 本業に支障の出ない限度に抑制して行なえば良かったところを 欲を出してリスクを考えずに多くの資金を株式投資に注ぐ込んだからです。 財テクを行なっていた企業は より多くの利益を得ようと 自己資金だけでなく 銀行からの借り入れ資金も投資に回しました。 もう一つは不動産ブームとなり 不動産が投資の対象になったことです。 不動産は儲かるものということが常識となっていたので 不動産が投資の対象になったのです。 「地上げ」とか「土地転がし」などと言われ 不動産屋が土地を転売して暴利をむさぼり 社会的な問題となっていました。 これがまた政治資金とも関わっていました。 公共事業の予定地を予め知り買い占め 「地上げ」「土地転がし」を行ない 国や地方自治体に高く売り付けました。 政・官・業の癒着の「業」に 土建業と不動産業が深く関わっていたのです。 故・田中角栄元総理も土建業を営み 暴利をむさぼっていました。 「日本列島改造論」を唱えたのも そうした土建業が儲かるための仕組みでもあったわけです。 またマンション等の建築物も投資の対象となりました。 無関係な企業や個人までもが不動産投資に興じていました。 この結果地価がうなぎ登りに上昇し、 これに連れて株価も急上昇し、 空前の好景気となりました。 そして異常に膨れ上がったバブルは突然破れ ブームに乗っていた人々は 喜びの絶頂から失意のどん底へと叩き落とされたのです。 そして大不況はギャンブルをやらず真面目に働いていた人々も一緒に 不幸のどん底へと叩き落とされのです。                            ヨウジ *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.日本をこんなに駄目にしたのは誰だ。     将来世代にまで渡る     多くの国民を不幸にしたのは誰だ。     日本をこんなにしたのに     国民に謝りもせず、     この世に及んで国民のことより     自己保身ばかり考えているのは誰だ。     誤魔化し先送りは止めて     将来の道筋を示せ。