#7459/7459 連載 *** コメント数(0) ★タイトル (CKG36422) 01/ 1/27 14:56 ( 67) @コラム254 水槽の中の有明海  ヨウジ ★内容 私の家にも水槽があり魚を飼っています。 始めてから10年目となります。 熱帯魚や海水魚やイワガニも長く飼いましたが、 省エネのため今は庭の濡れ縁で金魚とメダカだけにしています。 水の管理がなかなか大変で さぼって魚を死なせてしまった苦い経験が何度もあります。 今の金魚の水槽も昨春セットしてから半年位は調子が良く 1匹も死なせずに飼うことができました。 しかし、秋頃から原因不明のまま死ぬ金魚が続出しました。 ちゃんと掃除や水換えもしてきましたし、 濾過装置にも異常はありませんでした。 治療も試みましたが、結局助けられませんでした。 しかし、数匹の被害で取りあえず危機は去りました。 それから季節が変わり冬となりました。 ある日金魚を観ていたら何となく金魚の動きが鈍く元気がなく 食欲も以前よりなくなっていることに気付きました。 冬季は水温が5度以下に下がることもあるので 寒さによるものかとも考えましたが、 それにしては日中の暖かい時も同じでした。 以前に比べると水の透明度も悪くなっていました。 それで水換えや濾過装置の掃除をしましたが良くなりませんでした。 水も心なしか黄ばんで見えたので 以前にも経験のあるアオコではないかと思い始めました。 (アオコは大抵は魚に有害ではないのですが) 冬は太陽の光が低く日中直射日光が差すようになっていましたから、 まず、黒い遮光ネットで日差しを遮り、 それから同時に水換えや濾過装置の掃除も行ないました。 この後1、2週間様子を見ましたが、 やはり水質は改善せず金魚も元気さや食欲を取り戻しませんでした。 それでもう一つの試みを行なうことになりました。 水槽の上部に置いてある上部フィルターの白いマット(綿)の交換です。 水はマット等の濾過材の隙を通る時に微生物の働きで汚れが分解され 無害化されますが、ある程度以上濾過材に汚れが溜ると 水の通りが悪くなり濾過能力が悪くなってしまいます。 上部フィルターの場合はこうなると水がマットの上を素通りして 直接水槽に戻ってしまうので極端に濾過能力が悪くなります。 普段はこのようなオーバフローが起こった場合には マットを飼育水で軽く洗うことで濾過能力を回復させます。 ところがマットを長期間使い続けると 洗ってもマットに付いた汚れが落ちなくなり目詰まりを起こします。 こうなるともういくらマットを洗っても濾過能力は余り回復しなくなります。 それでマットを交換するわけです。 マットを2枚重ねて使っていますが、この内1枚だけを交換しました。 これはこれまでの微生物を残すことで マット交換後に濾過能力が極端に落ちないようにするためです。 以後、水は日に日に透明度を増して行きました。 金魚は元気を取り戻し、餌をやりに行くと 敏感に反応し素早くこちらに向かって泳いで来て 積極的に餌を食べるようになりました。 秋に金魚が死んだのもこれが原因と分かりました。 水槽の中の有明海も 水を濾過してくれる生物(微生物)があるからこそ成り立っています。 水槽の中の諫早干潟は濾過フィルターなのです。                             ヨウジ P.S.今から諫早湾の潮受け堤防を開けたとして、干潟が再生するまで     どの位の年月が掛かるのでしょうか。ムツゴローがまた元気に飛び     回る日は来るのでしょうか? *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp | | H.P. http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an003261.html | *--------------------------------------------------------------------*