#878/878　●連載
★タイトル (CKG     )  11/01/21  20:06  ( 61)
●新・権力の陰謀��248　Ｋと娘の結婚は名実共に略奪婚　ヨウジ
★内容

Ｋと娘との結婚は単に結婚の形式が略奪婚であるというだけでなく、
実質的にも略奪婚であると言える。
略奪婚はＫの心の表れであり、
以後一切、娘の親元を無視し、挨拶一つしないばかりか、
娘を一度も里帰りさせないであろう。
冠婚葬祭はもとより親が重病になっても危篤になっても
知らん顔するであろう。
このようなことは親にして見れば自分の子供を略奪されたのに等しい。
よって結婚の形式が略奪であるというだけでなく
実質的にも略奪されたも同然である。

本来であれば結婚する前に両家の親に挨拶に出向き、
結婚の許しをもらうものである。
毎週日曜の「新婚さんいらっしゃい」を観ても分かるよう、
どのようなカップルもそうしている。
最悪でも子供ができてしまってから挨拶に行く
「できちゃった婚」なのである。
これが社会の良き風習として根付いている。

何故、このような面倒なことをするのか。
それは人は自分一人だけで生きているわけではなく、
両親がいたからこの世に産まれ、
両親が一生懸命育てたからこそ一人前になれたからである。
そしてその両親もまたその前の世代の両親が産み育てたから存在している。
こうして遠い昔から生命が受け継がれ今日の我々が存在しているからである。

また人は二十になったからと言って急に大人になれるわけではなく、
親が付き添ったり親の助言があるからこそ一人前のことができる。
大抵のことは自分でできるようになっているであろうが、
足りないところも残っている。
人により抜ける部分や数は違うであろうが、
一度しかないある意味でやり直しの利かない人生を
よりよく生きるには欠かせないことだからである。
結婚もまたその一つであり、社会経験が長い親の目で見て
間違いないか相手の人間性をチェックするためである。

それから結婚とは単に一人の男と一人の女が一緒になるだけではなく
家と家とが親戚になることである。
親戚になるとこれまで赤の他人だった者同士が
実の親子や兄弟のように交流するようになる。
結婚は家（家族）と家（家族）とを結び付け、
より大きな家（家族）を作り出すことである。
結婚が繰り返され、皆親子・兄弟姉妹となり、
まとまりのある一つの国家となる。
もし、あなたたちのように結婚する度に親子が絶縁していたら
世の中はどうなってしまう。
家（家族）と家（家族）とが険悪な仲となり、
争いだらけになってしまう。
だからこそ二人が両家の両親に挨拶に出向き、
理解を得た上で円満に結婚するのである。
両家の家族に祝福されながら。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヨウジ

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