湯檜曽川本谷 遡行 2004年9月19日~20日
参加メンバー かっきー、きむひろさん、よっしぃー
9/19 一ノ倉沢駐車場(9:40)---武能沢出合(10:50)---十字峡(12:00)---40m滝(13:50)---二俣(14:50) |
9/20 二俣(6:20)---朝日岳(8:00/8:20)---白毛門(9:40/10:00)---土合橋駐車場(11:25) |
一ノ倉沢駐車場からの景色! | 入渓点からすぐのところ |
魚止ノ滝6m | 魚止ノ滝を登るきむひろさん |
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魚止ノ滝上に続くゴルジュは右岸バンドを行く | ナメ3mは泳いで取り付いた^-^ |
9月の連休からみで関東方面への出張が入ってしまった^-^; せっかく関東までの出張旅費が出るなら帰りに 普段は遠くて行きにくい上越の山に登ろうと企み群馬県在住のきむひろさんに連絡をとってみた。 するとちょうどスケジュールがあいてるとのこと♪ どうせなら谷川岳周辺の沢に行きたいと思いあれこれ考えてると「湯檜曽川本谷はどう?」と きむひろさんが聞いてきたので二つ返事で即決!! 最終的にかっきーとこてっちゃん、そしてなめとこ山の山ヤさんも合流することになった♪ 当日は出張先から電車を乗り継ぎ水上駅に到着。(これがまた遠かった・・・) その日はボク以外の4名で谷川水系のヒツゴー沢を日帰りでやってるとのこと。 水上駅で待っているとかっきーがクルマで迎えに来てくれた^-^ 遅くなりそうなので先にひとりで山から降りてきてくれたらしい。ありがとうかっきー!! 近所のスーパーで今晩の宴会食材を買出ししてから谷川温泉の駐車場で3人を待つことに。 しばらく待ってるとみんな降りてきた。最近このあたりはヒルが多いみたいだ。 なんとこてっちゃんには10匹くらいついてるや~ん\(@◇@)/ それでも血を吸われてないところがすごい!! 全員成仏していただいた。 みんな揃ったところでおなじみの鍋宴会へとなだれこむ♪ ひさびさのきむひろさんや初めてお会いしたなめとこさんのお話を聞きながら楽しい夜が更けていった。 翌朝、湯檜曽川遡行の為クルマで一ノ倉沢の駐車場に移動。 前日のヒツゴー沢日帰りで力尽きたこてっちゃんと、以前骨折した足の具合が良くないなめとこさんは湯檜曽川を断念。 残りの3名で遡行することになった。 利根川水系の湯檜曽川は谷川連峰の懐を流れる川で、支流には岩登りで有名な一ノ倉沢等がある。 遡行価値が高いのは本谷で関東でも有数の美渓らしい! とても楽しみ♪ 初めて見る一ノ倉沢の絶景に感動しながら出発準備をし、残る2名に見送られながら歩き出した。 最初はそのまま林道を歩き幽ノ沢を過ぎて少し行ったところの分岐から新道まで下る。 JR見張り小屋のところで新道に入りそのまま湯檜曽川沿いの道をしばらく歩いていく。 前日の天気予報ではくもり時々雨だったのが明けてみるとおもいっきり晴れ!! あついあつい! 上下とも沢タイツをきているのでまるで人間蒸し風呂のような状態だ(T◇T) ヒーヒーいいながらもやっとのことで武能沢に到着。我先にと水に浸かってクールダウン^-^; 休憩していた他の登山者の失笑を買う(T◇T; そのまま新道を離れ武能沢を下り湯檜曽川に降り立ったところが入渓点。 いよいよここから湯檜曽川本谷遡行のはじまりはじまり~♪ 歩き始めると河原状からすぐに両岸が狭まってくる。すると目の前に最初の滝、魚止ノ滝6mが現れた^-^ ここは右岸から近づいて滝横を越えた。乗り越えるときおもわず残置スリングをつかむ^-^; 滝上からはゴルジュになっているが右岸のバンドを伝っていけば問題なく越える事ができる。 ゴルジュ出口で谷は左にまがりその先はしばらく河原になる。 なんときむひろさんは体調がすぐれずここでリタイアすることに(T◇T)/~~ ここから先はかっきーと二人だけの遡行になる。 河原をしばらく歩くとナメ状に変わり暑いので時々釜を泳いだりしながら進んでいく。 |
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赤淵(ウナギ淵)も泳いだ^-^ | 素晴らしい景色♪(正面は抱返り沢) |
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十字峡で左に90度曲がるとゴルジュが続く | 抱返り滝2段20mは左壁を直登した^-^ |
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美しいナメ滝と釜が続く♪ | 3条10m滝は左チムニーを登った |
しばらく美しいナメと釜が続いていく。お天気もよくてとても気分がいい♪ その先、右に90度折れ曲がったところがウナギ淵(赤淵)と呼ばれているところ。 ここで先行していた2人組パーティに追いついた。 その時の水量によって淵の長さが変わるという事だが、今回は水量が少なく50mくらいの泳ぎで通過できた。 泳がずに左岸を進むこともできるらしいが水温も丁度いいので出来るだけ泳ぐ泳ぐ^-^ その先の淵の出口は左からの4m滝となって落ちている。左壁から滝上に上がると美しい3段30mナメ滝が続く。 正面に抱返り沢が見えてとても素晴らしい景観。 左岸のスラブを慎重にへつりながら進んでいくと十字峡にたどりついた。 右手から大倉沢。正面に抱返り沢。本谷は左に折れている。本谷はゴルジュとなっており右岸を進む。 ゴルジュ出口は抱返り滝2段20mとなっている。 ここは左から直登した。下段はラクラク、上段は滑りやすく慎重に登り滝上へ。 滝上からはまたまた美しい釜とナメが続いていく。 この沢は全般にとても明るい雰囲気で開放感にあふれている^-^ たとえゴルジュの中にいても陰惨な感じがまったくしない。 てなことを考えながら歩いていると今度は3条10m滝があらわれた。 |
3条10m滝上で喜ぶかっきー^-^ | 8m滝は手前カンテを登った |
10m滝 | 10m滝は斜上バンドで水流の中を通過^-^; |
2段釜滝 | 2段40m大滝 |
3条10m滝は左のチムニーから滝上にあがった。 なおもナメ床を進んでいくと正面から七ツ小屋沢が入り本谷は右から4mの滝となって落ちている。 油断してると直進してしまいそうな場所だ。右の本谷をとって進んでいく。 しばらく単調な渓相の中ぐんぐん進んでいく。8m滝はカンテ?を登り左から滝上へ抜ける。 このあたりで頭上に送電線が横切り現在地確認がしやすい。 かっきー自慢のアクアステルスの改造沢靴とここのナメは相性が悪いみたいで何度か滑ってこけていた(^O^) 次の10m滝はガイドでは3通りの方法があるみたいだ。 僕たちは一番楽しそうな斜上バンドで水流を越えていくルートを選択。 さすがに水流の中は何も見えず手探り状態で進む。叫び声をあげながら滝上に。 とても楽しい♪滝上でしばらくかっきーと笑いあう^-^ いくつか滝を越えていくと2段釜滝を登攀中の先行パーティに追いついた。 1段目の滝を左のバンドから登ってみると、先行パーティはロープを出していてまだ時間がかかりそう。 なので僕たちは2段目は左岸を巻くことにした。この巻きはホールドが細かくちょっとやらしい感じ。(4級くらいあるかな?) 滝上をトラバースし川床に降り立つ。 先行パーティを追い抜いてすこし進むとこんどはこの沢最大の40m大滝があらわれた。 下段は直登し上段は左に巻きあがる。 |
どこまでも明るい谷だ | 二俣(幕営適地) |
右俣に入っても小滝は続く | だいぶ源流っぽくなってきた |
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朝日が原は美しい場所 | 縦走路を土合目指して歩く |
滝上からは気持ちの良い渓相で明るく開けた沢はさすが上越って感じだ^-^ のんびりと進んでいくと幕営適地の二俣に到着。 左手のスペースにシェルターを設営し日が暮れるまでのんびりと過ごす。 麺をおかずに麺を食べる夕食を摂り^-^; ごろんと寝転んでるうちに寝てしまった。 谷川岳周辺だからかどうかわからないが僕もかっきーも夜半悪い夢にうなされる・・・^-^; 夜中に雨が降り出し一時は強く降ったが明け方には無事止んでくれたようだ。 翌朝5時に起床。だらだらと準備をし出発!今日は関西までの長いドライブが待っている。 二俣を右にとり遡行開始。源流が近いので水量は少なくなったがまだまだ小滝が連続する。 だんだん傾斜が強まり笹の藪をこぎながらぐんぐん高度を上げる。 踏み跡はしっかりしていて迷うことはなさそうだ。 ハイマツ帯を越えるといっぺんい景色がひろがり朝日ガ原に飛び出た。朝日岳(1945m)の頂上はすぐそこだ。 すでにあたりは紅葉が始まっている。季節は秋に変わってることを実感した。 最初は青空も見えていたがだんだんガスがひろがり視界が消えていく。残念。 頂上でハーネスをはずして靴下をネオプレーンから化繊のに履き替える。 ここからは白毛門まで縦走。けっこうアップダウンがあるがしっかりした登山道だ。 白毛門からは土合まで一気に急下降。最後は膝がいたくなった^-^; 土合橋駐車場できむひろさんとこてっちゃんのお出迎えを受けた。これで上越の沢デビューも達成。 関西からはとても遠いけど上越の沢はまた来たくなるとても明るく気持ちのよい場所だった。 湯テルメ谷川で汗を流したあと、きむひろさんお勧めの蕎麦屋でおいしいそばを食べた。 今回はきむひろさんにいろいろお世話になりました^-^ ありがと~ さあ関西までの長い長いドライブに出発~! |