槍ヶ岳 飛騨沢 2014年4月26日
新穂高(3:15)---白出沢(4:50)---槍平(6:35)---槍ヶ岳山荘(9:45/12:10)---槍平(12:45)---白出沢(14:00)---新穂高(15:35) |
午前3時過ぎに新穂高を出発 | 白出沢付近で明るくなってきた |
デブリに苦しめられながらの登り | 滝谷 |
河原が埋まるとルートが取りやすい | 槍平付近 |
槍ヶ岳はまだまだ先 | 笠ヶ岳が顔をのぞかせる |
飛騨沢の登りでへろへろ | ようやく飛騨乗越に到着 |
久しぶりに飛騨沢を滑りたいと思い、かっきーと向かいます。 埼玉を21時半に出発し、新穂高の駐車場には2時過ぎに到着。 3時には歩き出したいので、30分だけ仮眠することに。 結局ほとんど寝れないまま、準備して3時10分ころに歩き出しました。 足の爪を痛めているので、蒲田川右俣林道は行けるとこまでアプローチシューズで歩きます。 兼用靴とスキーをザックに取り付けるとさすがに重いです。 かっきーは相変わらず朝一は弱いので、ひーひー言いながら歩いてはります。 穂高平あたりから雪が続くようになってきたので、アプローチシューズから兼用靴に履きかえました。 シール歩行で林道を進むと白出沢に到着。薄明るくなってきて穂高の山並みが見えてます。 しばらく登山道を進みますが、河原が見えてきたあたりで沢沿いに降ります。 ブドウ谷やチビ谷からのデブリの押し出しを乗り越えながら進みます。 今日は気温が高い為か、デブリがガチガチに凍ってないのでスキー履いたまま乗り越えれました。 河原の雪割れが進んでいるので、帰りは滑るのに苦労しそうです。 滝谷からもデブリが出てますが、このあたりはあらゆる斜面からデブリが出てデブリランド状態。 その代わり、ようやく谷が埋まったのでルートは好き放題にとれます。 傾斜が強くなり高度を上げていくと、背後に穂高の山並みが見渡せるようになります。 稜線付近に朝日があたり美しい景色です。 坂を上りきると一転広々とした台地に出ます。森の中には、槍平小屋が建っています。 小屋の脇にはテントが一張はってありました。 槍平の広々とした雪原で小休止。ここまでで3時間強。体力が落ちている割には想定内です。 槍平を抜けると、いよいよ飛騨沢の登りになります。 ここからはひたすら登りだけ。斜度が上がった雪面をシールで登っていきます。 沢が右へカーブすると、前方はるか先に槍ヶ岳の稜線が見えてきました。 しかし残念ながら飛騨沢からは、槍の穂先は見えません。 雪面はクラストしているので、傾斜が強くなる前に、アイゼンに切り替えました。 かっきーはしばらくクトーでねばるようです。 このあたりから、かっきーのエンジンがかかってきてどんどん先行していきます。 振り返れば、笠ヶ岳が綺麗に見えています。 斜度が強まる中を、ひたすら直線的に登っていきます。かっきーもアイゼンに切り替えたようです。 久しぶりに3,000mを超えるので、酸素の薄さで息があがりまくり。少し歩いては、息を整えないと進めません。 最後は傾斜が緩まり、ようやく飛騨乗越に到着。かっきーを10分くらい待たせてしまいました。 ここで、大槍とご対面。相変わらず美しい姿をしてます。 テント場の斜面を登りきって、槍ヶ岳山荘に到着。ここで標高3,080mです。 |
飛騨乗越からの笠ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘に到着 |
明日からの営業に備えヘリで荷揚げ中 | 大槍 |
槍ヶ岳山荘と大喰岳 | 槍ポーズ その1 |
槍ポーズ その2 | 飛騨乗越から飛騨沢へ |
飛騨沢に滑り込む かっきー | クラストは緩んで快適 |
ぐんぐん高度を下げる | 下りはあっという間 |
白出沢まで戻ってきました | 蒲田川右俣林道 |
大槍の往復は、岩と雪のミックス状態。途中まで登ったところでアイゼンの不調が発生。 今回はてっぺんに立つのは断念しました。 お天気良いので残念ですが、今まで10回は登ってるので、まあいいか。 かっきーが戻ってくるのを待って、ランチタイム。 3,000m越えなのにじっとしていても暑いくらいの陽気です。 槍ヶ岳山荘は明日から営業開始のようで、荷揚げのヘリが往復しています。 それでは、帰りましょう。時間はお昼過ぎです。飛騨沢のクラストは緩んでるでしょうか? テン場の入り口で滑降の準備をします。飛騨乗越までは、結構雪が飛ばされていて岩が出ています。 快適とは言い難い滑りで乗越へ下りました。 ここからいよいよ飛騨沢に入ります。 雪質がわからないので、最初の急斜面は慎重に滑り込みます。 雪質は堅いですが、クラストは緩んでいて問題なくターンできます。 しかし、こけるとなかなか止まれません。 広い沢なので思い思いにターンをしながら一気に高度を下げていきます。 登りはつらいのに、下るのは一瞬です。 沢が左にカーブするあたりは良く滑るザラメで快適なはずですが、足が疲れてターンするのもしんどい状態。 気温も上がり、暑い暑い。槍平小屋の前で、小休止。楽しいのはここまでです。 あとはデブリと藪スキーの苦行のはじまり。 槍平から高度を下げていくとデブリランドに突入。雪が緩んでいるのでなんとか滑ることはできます。 慎重にルートを選んで進みます。スキーを履いたまま、デブリの山を乗り越したり藪の中をくぐりぬけたり。 またまた、足の爪が靴にあたって痛くなってきました。 デブリに突っ込んで急停止した時などはあまりの痛さに半泣き状態です。 この区間はほんと苦行でした。 ブドウ谷過ぎたあたりで、シールを貼り付けて登山道まで登り返します。 そのまま白出沢まで歩いていきました。 右俣林道に入ると、シールを剥がし再び滑り出します。 雪がとぎれるところで、アプローチシューズに履き替えました。 あとは新穂高温泉まで、のんびり林道歩きです。 槍平から上は快適でしたが、そこまでのアプローチで疲れ倍増です。 しかし、苦行の先の飛騨沢は滑るには楽しいところです。 |