南紀 立間戸谷 2005年6月4日~5日
メンバー やまとさん、よっしぃー
6/4 立間戸谷橋(11:10)---源助滝(11:40/13:30)---テン場(14:30) |
6/5 テン場(7:50)---牛鬼滝(8:00)---50m滝(8:50)---子ノ泊山(10:40/11:20)---立間戸谷橋(14:20) |
入渓点の立間戸谷橋からの景色 | 最初は平凡な河原を歩いていく |
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巨岩帯に突入~! | 源助滝2段30m登場!! |
源助滝は左の壁を登るが準備不足で断念(T◇T)/ | 屏風滝70mは圧巻 |
南紀シリーズ第2段は立間戸谷に行く事になった。 源頭にあたる子ノ泊山は標高こそ906mだがいくつもの滝を架けながら深い谷をえぐって 標高13mの熊野川出合へ一気に流れ出る南紀の名渓らしいとのこと^-^ 事前研究もあまりする時間もなく現地へ向かうことに。 さてさてどうなることやら。 やまとさんと6時に奈良県大塔村の道の駅で集合。まずは買出しのため熊野川の河口の町新宮市を目指す。 出来ることなら世界遺産の熊野速玉神社に寄りたかったが時間もないし場所もわからん^-^; 新宮のお隣にある鵜殿村で夕食用に「いさき」を購入。その他の食材は新宮のスーパーでお買い物♪ 腹がへったので朝昼兼用食をマクドで食べる。今から谷に入る緊張感がまったくない。 熊野川の左岸についた道を上流にむけて走っていく。紀和町に入ってすぐに立間戸谷に架かる橋に到着。 橋の手前スペースにクルマを止めて出発準備をする。 一応ギアの選定をするが重いものは置いていこう^-^ 橋の上から行く手を眺めるが、ここからはしょぼい河原しか見えない。 それでは出発!! 左岸についてる道をしばらく歩き河原に降り立つ。 しばらくは伏流の河原を行く。そのうち水流が出てくるが今回はどうも水量は少ないみたいだ。 子ノ泊山に続く登山道が左から右に横切るが僕たちはそのまま谷沿いを進む。 河原が終わると巨岩帯に突入。大きな岩を縫いながら右へ左へうろうろしながら登っていく。 巨岩帯を通過すると登山道が今度は右から左に横断している。 登山道は無視してそのまま谷を進むと両岸が狭まり、目の前に源助滝2段30mが見えてきた!! さてさてどうしよう・・・ やまとさんは「登るでえ~」と気合十分のようだ^-^; 左岸はまったく太刀打ち出来ないので登るのは右岸の急斜面しかないなあ。 まずは僕から。 ロープを出して少し左の壁沿いに登ったところから取付いてみる。 ヨイショっと1段上がってからつぎの手がでない(T◇T) はい、さいなら~ 顔洗って出直します。。 続いてやまとさんがチャレンジ。ホールドを掴めば剥がれ、立ち木を持てば腐っていてこれまた断念。 顔洗って出直してください。 しばらく偵察。。 すると滝のすぐ左横の壁が潅木伝いに登れそう。再びやまとさんがチャレンジ。今度はどんどんロープが伸びていく。 やまとさんの姿が潅木帯の中に消えていき、しばらくすると上から何か落ちてきた!! うわ落石か!? って思うが違うようだ・・・ 銀色の物体! なんだ?? その物体はガシャンと鈍い音をたてて地面に叩きつけられた。 よく見るとやまとさんのカメラ(^O^; 半年前に買ったばかりだというそのカメラは二度と起動することはありませんでした(;◇;)/~~ しばらくして合図の笛の音がしたので登っていく。潅木伝いに簡単にテラス状のスペースまで登ることできた。 しかし、ここから先はスラブになっていてどうしたものか・・・ やまとさんは少し進むがあかんあかんと言って戻ってきた。 まさかこんなとこを登るとは思わないので前進用のギアは全部クルマに置いてきてるし。。 あるのはハーケン数枚とアブミがひとつ^-^; これじゃ無理ってことで懸垂下降で滝下まで戻る。 あとから調べるとスラブの先の滝は人工でしか越えられないようだ^-^ 無理しなくてよかった・・・ 滝下からは右岸の壁に沿うように登っていく。しばらく登ると先ほどの登山道と合流したのでそのまま源助滝を大巻きする。 そのうち右手に谷が見えてきたので降りてみる。 このあたりは平凡な河原状だ。 少し進むと広々とした幕営適地に到着。ここで今日の行程を終了とする。 時間があるので荷物を置いて空身で支流にある屏風滝を見に行く事に。 テン場の少し先の二俣で本流の7m滝を右手に見ながら左俣を進む。 ほどなく前方に高い壁が見えてきて屏風滝70mがあらわれた。 僕もやまとさんもおもわず「おお~」と唸る景観だ。しばし景色を堪能してからテン場に戻った。 |
河原状のテン場適地 | 二俣で本谷に架かる7m斜瀑 |
牛鬼滝60mは美しい | 牛鬼滝の落ち口を覗いてみる |
15m斜瀑 | 50m滝は右岸を巻いた |
50m滝落ち口のトラバースはロープで確保 | 25m滝と200m大岩壁 |
このテン場広々としていて気持ちがいい^-^ 今晩のおかずは買出しした魚や野菜のアルミホイル焼き♪ 焚き火を囲んでしばしの極楽タイム♪ しかし、それもつかの間、雨が降り出したやん(><) あかん!焚き火が消えたら夕食のホイル焼きが食えない(TOT) あわてて全部焚き火に突っ込む!! しかしあまりに火力が強いのであっというまに食材は炭に・・・ ああ、にがい。。 それでも、焦げてないところはとてもおいしく食べれたので、遠火でゆっくり焼くと極上の定番の夕食になりそうだ!! この雨はいったん止むが日暮れとともにまた降りだして深夜までテントを叩いた。 翌朝は曇り。雨は夜のうちにやんだようだ。 渓の朝はとてもすがすがしい^-^ のんびり朝食を食べる。 テン場を後にし、まずは一見支流に見えるが本谷の7m滝を右横の壁から越える。 滝上はナメになっていてすぐ前方に牛鬼滝60mが落ちている!! これは美しい滝だ^-^ しばし見とれる。 その間にやまとさんはさっさと巻きにかかってるじゃん。 あわてて追いかける!! ここは左岸側から巻いていく。しばらく急なルンゼを上がり適当な高さになったら落ち口方面にトラバース。 落ち口の上でやまとさんに追いついた。床に降りるのが少し悪い。やまとさんはロープを出して慎重に降りる。 僕は少し先に進み、段差が少なくなったところでクライムダウンで降り立った。 滝上からは美しいナメが続く。ナメ床の先には15m斜瀑があり左岸側を巻く。 すぐに50m滝が目の前に!! ここは両岸立っているが立ち木も多くどっちからも登れそうだ。 今回は右岸から巻くことにする。 立ち木を掴みながらエテクライムでどんどん高度を上げる。 滝の落ち口くらいの高度まであがりトラバース。最後の10mほどは滝下までスッパリと落ちていて足元が不安。 念のためロープを出して落ち口まで移動した。 すぐ先に今度は25m滝とその上は大岩壁!! ここでもしばし見とれる。。 すごいぞ~ 立間戸谷!! |
15m斜瀑は直登するが途中で断念 | 40m滝は左岸を巻いてナイフリッジへ |
ナイフリッジは絶景なり | 1000mナメはつづくよどこまでも |
山頂では鯉のぼりが迎えてくれた♪ | 子ノ泊山 |
しかしまだまだ谷は終わらない^-^ すぐに15m斜瀑が登場!! 「これは登れるんとちゃうん??」ってなことで2回チャレンジして2回ともすべり落ちる^-^; やまとさんもチャレンジしたがあともう一息で断念右手の樹林帯に逃げ込む。 で、またすぐに40m滝登場!! ホントになんてところっ!! ここは左岸から巻くが尾根に出たところがナイフリッジになっていて両側がすっぱり切れおちてる。 そのかわり展望も申し分なく今まで歩いてきた谷が遥か下に見えている。 その先には熊野川が! 落ち口を越えたあたりで尾根から離れて谷に戻る。連瀑帯もようやく終わったようで穏やかな渓相に変わった。 しばらく歩いていくと二俣になっていて右手に植林小屋が立っている。 ここは小屋をぐるっと巻くように右俣へ入る。その先ですぐに谷は左に折れしばらく登山道と平行する。 平凡な河原状の谷を進んでいくと立間戸谷名物?の1000mのナメが始まった!! 歩いても歩いてもナメが続く。。 途中支谷が何本か入るがそのつど地形図であたりを付けならがら進む。 ナメが途切れるとガレガレの谷になり両岸は植林。倒木が谷を塞ぐようになったので左手の藪に突入。 急斜面の藪こぎでヒーヒー言いながら登っていくと林道に飛び出た。 ほんで頂上はどこ?? 林道を高い方目指して歩くとあやしげなこんもりとしたピークがあったので登ってみるとそこが子ノ泊山(906m)の頂上だった^-^ 頂上からの景色はいいはずなのだが残念ながらガスで展望なし。。 パンをかじりながらしばし休憩。。 さて、今度は出合まで戻らないといけない!! やまとさんに下山道はどこ?? って聞くとぜんぜん調べてないらしい^-^; 僕も地形図はあるが登山道は載ってない・・・ 帰り道がわからん(T◇T) しばし頂上付近の林道を右往左往しながら半泣きになる。 最後にここがダメなら登ってきた藪漕いで谷に戻ろうって決めて進んだ北向きの林道の終点から立間戸方面への下山道を発見! 赤テープに沿ってどんどん下っていき登りで通った見覚えのある谷に降り立った。 少し谷沿いに歩くと植林小屋のある二俣だ。 しかし、ここで登山道をハズシてしまった。 いったん尾根にあがったところで行き詰る。。 ここはだれ?? わたしはどこ?? お~い!だれかあ(T◇T) しかたがない、地形図とコンパスがあるしなんとかなるかってことで適当に下っていく。 すると斜面はどんどん傾斜を増していき最後はロープを出して懸垂下降を繰り返す。 それでもなんとか登山道の通る支谷に降り立てた。 そこからすぐにテン場に到着。 あとはクルマの置いてある立間戸谷橋まで一気に下った^-^ 一回迷ったけど・・・ 今回も楽しい沢登りが出来ました♪ やまとさんありがとう~ |