立合川 2005年8月13日〜14日
メンバー かっきー、よっしぃー
8/13 立合川橋(6:30)---入渓(6:45)---大滝(7:50/8:05)---ウシオ滝(12:40)---テン泊適地(15:40) |
8/14 テン泊適地(7:05)---八丁河原二俣(10:25/10:40)---笠捨山(13:10)---白谷トンネル東口(15:35) |
いきなり核心部(T◇T) | やっと入渓しました(^-^)v |
なべ滝3m? | フジンボ滝5m? |
よりきや淵滝? | ナメー |
春に東京へ転勤になったかっきーがお盆の帰省で関西に帰ってくる。 てなわけで当然どこか沢に行こうってことになった。 するとかっきーがまだ立合川(たちあごう)には行ったことがないなあって事で行く先はすぐに決定^-^ 資料を調べるとなかなか楽しそうな谷だ♪ 基本的に所要日数は3日かかるみたいだがなんとなく2日で抜ける事も出来そうな感じ。 何かとお盆は忙しいので・・・ 一応3日分の準備をして出来ることなら2日でやってしまうことにする。 当日吉野で待ち合わせをし、まずは下山予定地の国道425号沿いの白谷トンネル東口にクルマをデポする。 続いて入渓点の立合川橋を目指す。 国道169号を北山村から十津川村に入ってすぐに目的の橋がかかる。 立合川のV字渓谷を跨ぐ立派な橋だが橋桁にはクマの銅像が座っていてなんだかかわいい♪ さっそく東野トンネル側のスペースにクルマを止めて入渓準備をする。 天気はくもり、二人とも睡眠不足でヘロヘロ気味だ。 6:30とにかく出発進行!! まずは沢筋に降りなければ・・・ バス停の横にハシゴがあり、それを使って降りる。 これが最悪(T◇T) ザックにつけてるヘッチンがひっかかってひっかかって降りるも登るもできないや〜ん! ヒーヒー言いながらアクロバティックな動作で抜けきった時にはすでになにやら達成感が。。 同じくかっきーが苦労してる姿を見てるとアホまるだしだ(;-;) 最初にヘッチン外したらこんな苦労せずに済んだはずだが・・・ あほ2名。。 少し下流方面に下ると旧道があった。道沿いに沢筋方面に下ると立合川を渡る吊橋がある。 その吊橋を渡り左岸側からやっと河原に降りる。 6:45入渓^-^ すぐに遥か上を通る立合川橋をくぐる。 橋下には不法投棄された石油ストーブが落ちていた。 あんな高いところからこんなん降って来たらたまらんわ。。 そそくさと通過^-^; いきなり両岸が狭まり淵が出てきたぞ。 しかし、ここ数日本格的な雨が無いのか水量は少なめのようだ。 岩についたミズゴケから推測すると平水位より5cmくらい少ないかなあ・・・ ちょっと残念。。 淵をジャバジャバ進んでいくとすぐに最初の滝が現れた^-^ これは、なべ滝3mかな? この谷は名前のついた滝が多いのだが資料ごとに微妙に場所が違うので僕も適当^-^; ここは左岸から巻いていく。 つづいてすぐにふじんぼ滝5m?が登場。 ここは右壁から越えれた^-^ 少し進むと大きな釜を持った滝。 これは、よりきや淵滝?? ビミョーに面白い名前が多い。。 出来れば由来を知りたいもんだ。 ここは右岸から巻いて行く。 滝上はナメ床になっていて明るくて気持ちいい場所だ。 |
はま松滝4m | かっきーのラッコ泳ぎ |
銚子滝2段8mの下段 | 銚子滝上段の奥にドーム状の岩が見えてきた♪ |
出た〜 大滝35m | 大滝の高巻き 2ピッチ目 |
5m滝は右岸から巻いた | また大滝か! と思いきや支谷の滝でした^-^; |
大きな淵の先にはま松滝4m?がかかる。 淵を泳いで右岸から登る。 さすがに盛夏、あまり水は冷たく感じない。 大岩の隙間があり胎内くぐり好きなかっきーは大喜びでくぐっていた。 つづく5m滝を越えて進んでいくと2段8mの銚子滝が! 流れのある釜に飛び込んで左岸に泳ぎ渡り滝の右壁を越えていく。 すると何やら銚子滝の奥に異様な半ドーム状にえぐられた壁が見えているやん!! あれがうわさの大滝か!! 大喜びで急いで見に行く(^-^)♪ 銚子滝上の淵を泳いでいくと右手から35m大滝が滑り落ちてるのが見えてきた!! 素晴らしい〜 あまりのスケールのでかさにかっきーと二人で感動♪ 滝を見ながらしばし休憩タイム^-^ さてさて見るのはいいがこれを越えなければ・・・ ここは左岸を高巻きする。 銚子滝のところまで戻り左岸にとりつく。 木や根っこをつかみながら順調にどんどん高度を上げていく。 すると壁が立ち塞がった。 壁を越えれる弱点を探しながらすこし左に移動するとかろうじて登れそうな場所が。。 そんじゃ登ります♪っとお気軽に少し登るが壁が立って身動きできなくなる^-^; 結局「かっきー!あかん、ヘルプミー」と叫んで立ち往生。 壁の途中でザックを下ろして受け取ってもらう。。 逆にかっきーからキャメロットを受け取りセルフビレイをとってほっと一息。。 ここでもアホまるだしだ^-^; 教訓 そういうことは登り出す前に考えること^-^; ロープを結んで途中のテラスまで1ピッチ登る。かっきーはアッセンダーで続く。 まだ壁は立っているがテラス左手から上に抜けれそうなのでここでも念のためロープを結んだまま2ピッチ目を登る。 ここでロープを解いてもうひと登りすると立派な登山道に飛び出した。 なんでこんなところにこんな登山道が?? まあ深くは考えないようにしよう・・・ すこし上流側に進み大滝の看板が出てるところから踏み跡をたどって沢筋にもどる。 降りた場所は大滝上の5m滝の落ち口だ。 2時間弱の大高巻きになった。 すぐに釜を持った5m滝。ここは右岸から巻いていく。 すると前方に大滝が見えてきた!? ように見えただけで、実は二俣の滝で見えてるのは支谷の滝らしい。 ここは淵手前のツルツルの岩を無理やりのぼり右岸から巻いていく。 簡単に巻けるかと思いきや間に深いルンゼがありどんどん追い上げられ結構な高巻きをさせられた。 |
8m滝は左岸から巻いた | このあたりは両岸狭まり淵が続く |
ツルツル滑るナメ床 | 一転 穏やかな河原が続く場所も |
ウシオ滝40m | 8m滝は垂れたワイヤーを伝って流芯を登る |
5m滝は左を登る | 本日の行程終了♪ |
続く8m滝も直登不可能で今度は左岸から巻いていく。 すると両岸が狭まってきて淵が続くようになる。やや埋まり気味な淵を泳ぎをまじえながら越えていくと明るいナメ床に変わる。 とても気持ちがいいところだがツルツル滑るので気が抜けない。。 ナメ床に続く小滝をいくつか過ぎると河原になった。 このあたりはとても穏やかで気分が休まる場所だ^-^ 朽ちた吊橋をくぐりしばらく進むとこの谷最大のウシオ滝40mが登場。 ここは右岸からの高巻き。ここも登るにしたがい壁が立ってきて弱点を探しながら高度を上げる。 なんとか登れそうな場所が見つかったので立ち木を掴みながら空身で登り荷揚げすること2回で壁を乗越えた。 ここは30分程で滝上に出ることが出来た。 滝上からは大岩がゴロゴロ転がっているゴーロを通過し河原に出る。 しばらく単調な河原を進むと大釜を持った8m滝。 よく見ると流芯に太いワイヤーが垂れている。 あれ使えるんちゃう?? ってことで左から斜上するバンドに乗っかってワイヤーを手繰り寄せる。 強度が心配なので空身でチャレンジ! ひょいひょいと登る事が出来た^-^ だが、ロープを持ってきてない^-^; 持ってるだけのスリングをつなげて不安定な足場でのザックの荷揚げ・・ 体力・精神を消耗しました。。 これなら巻いたほうがどんだけラクか^-^; またまたアホまるだし。。 その後いくつか滝を越えるとゴーロに変わる。 ゴーロが終わると2段30m滝が立ち塞がったので右岸から巻いていく。 このあたりまでくるともうヘロヘロ。 沢筋に戻ったところに淵の奥に5m滝。 少し休憩を入れてから淵に挑む。。 ここは滝の左手を容易く登る事ができた。 滝上からは快適な河原が続き、この辺りで本日の行程を打ち切ることにした。 シェルターを張って焚き火をつけて夕食のパスタを美味しくいただきました^-^ 焚き火を囲んでだらだらしてると雷が鳴り出し夕立が降り出した(><) これを潮に宴会を打ち切って寝ることに。 明日もハードな一日になりそうだ。。 |
8m滝は左岸から巻く | 2m滝は右の壁を越えていく |
倒木が橋になっていてラッキー^-^ | 12m滝は右岸から大巻きして懸垂下降 |
トユ状滝は右岸から巻いた | 15m滝は左岸から巻く |
伏流の八丁河原 | 笠捨山のてっぺん^-^ |
翌朝5時に目が覚める。 しかし朝のしたくはだらだらで結局出発できたのは7時過ぎ^-^; しばらく穏やかな河原を歩いて行く。 すると釜を持った5m滝。ここは左岸から巻き上がる。 落ち口に降りてしばらく先へ進むとまた釜を持った8m滝。 ここも左岸から巻き上がる。 次に出てくるのは釜を持った2m滝。 ここは右手の壁をスリングをアブミ代わりにして攀じ登る。 滝上からは次の滝との間にに倒木が橋のように架かっていてラッキー♪ このゴルジュは順調に越えていけると思ったのもつかの間。 奥に越えられそうもない12m滝が・・ 右岸から巻き始めるが壁にさえぎられてどんどん高度を上げていく。 そろそろいいかなとトラバースに移るとスッパリ切れてたりしてまだまだ上へ上へと。。 やっと壁を越えて登りきった岩尾根の反対側は急斜面だった。 歩いても降りれそうだが、安全をとって懸垂下降することにした。 小1時間かけてやっと沢筋に戻る高巻きだった。 少し進むと谷は左に折れてトユ状の滝が落ちている。ここは右岸から巻き上がった。 その上はなんとなく穏やかな渓相に変わり、「さすがの立合川も癒し渓になったなあ」とかっきーと話してると・・・ 両岸狭まりエグイ15m滝が右から落ちてるやん。侮りがたし立合川!! 右手のルンゼから巻き始める。 途中から左の壁を立ち木を掴みながらエテ登り。 ヒーヒー言いながら沢筋に戻る。 これで核心部は全て終了したのか、その後は伏流になり大岩のゴーロ帯をすぎると明るい河原が続くようになる。 このあたりが八丁河原のようだ。右手に崩壊した植林小屋をみてすぐに二俣になる。 ここでランチタイム。 パンをかじる^-^ さて、いよいよ最後の大詰めがまっている。 二俣を右にとり進んでいくと次第に傾斜がきつくなってくる。 地形図で確認し960mあたりで左の支谷に入る。 ますます傾斜はきつくなり、足取りも重くなるいっぽう。 するとついに前方に壁が立ち前進不可能となる。 ここは左の尾根に逃げることにした。 この巻きが笹の藪こぎでヒーヒー言わされまくり。 足取りは遅遅として進まず体力ばかり消耗する。 尾根に上がっても傾斜は緩まらずヘロヘロ状態。 しかし登るにつれて踏み跡はしっかりしてきて笹も低くなる。 なんとか稜線まで登りきると立派な道がついていた。 これは蛇崩山方面への登山道のようだ。 快適な道なのだが体力を消耗しきっての最後の登りがとてもきつく感じられた。 登りきったところが反射板の立つ笠捨山の東峰。そこからすぐに笠捨山の西峰(1352.3m)に登頂。 疲れきって特に感慨もあったもんじゃない。 展望も霞み気味だ。。 休憩しているとどこからか鈴の音がチリンチリンと聞こえてきた。 しかし、他の人の気配はまったくなかった。。 まあ、お盆やしこういう事もあるやろってかっきーと納得する^-^ ここからはクルマのデポ地を目指さなくてはいけない。 頂上をあとにして奥駈道を北に向かう。 疲れたカラダには尾根歩きのアップダウンもこたえる。 へろへろへろ・・^-^; 途中、行仙宿小屋で催しがあるとの事で居合せた新宮山彦グループの歴代会長のお二人とお話する機会があった。 おまけに貴重なあたたかいコーヒーまでご馳走になり、立合川を2日で越えてきたことを話すと褒めていただきとてもうれしかった。 その節はありがとうございました。 あたたかいコーヒーに力を得て最後は白谷トンネル東口まで歩ききって今回の行程を終えた。 立合川はとても素晴らしい渓谷でした。変化に富んでいて長さ風格どれをとっても一流です^-^ 大満足の2日間でした。。 |