水無川真沢 2006年9月23日〜24日

メンバー moto.p、ナンチャン、ヒロタさん、かっきー、よっちゃん

9/23 林道(6:45)---十二平(6:55)---デトノアイソメ(7:35)---関門ノ滝(14:00)---北沢出合(16:40)
9/24 北沢出合(7:00)---白龍ノ滝(9:00)---祓川大滝(12:50)---中ノ岳(16:10)---十字峡(18:25)

同行メンバーのレポ ヒロタさん  moto.p 

十二平を行く デトノアイソメでまん丸ブリッジ発見♪
スノーブリッジの下を走る走る〜 暗峡は左壁をへつり越えた
直進不可能なゴルジュ 今年はこの時期でも雪渓がびっしり
2006年晩夏・東京は神田の居酒屋にて・・・
私「9月にまた東京出張あるからどっか案内してくださいな」
M氏「はい、楽しいところ行きましょう!」 
K氏「魚いるとこね♪」
これでめんどうな東京日帰り出張が楽しみに変わったのでした☆ イェイ!

時はとんで9月22日、無事に東京での会議を終えてかっきーパジェロに乗り込んだ。
月夜野にある道の駅でヒロタさんと合流、少し仮眠してから水無川を目指す。
大阪人の私にとって中越は遠い国のお話。 見るものすべて珍しいのだ。
今回案内していただくのは水無川の真沢ってところらしい。
「しんざわ?」それってどこ?? それって美味しい?? ってくらいの見知らぬ所。
少し調べると越後三山?? ででででデトノアイソメ??? なんじゃそりゃあ??
調べるにはあまりに資料が少なく、とりあえず地形図とエアリアだけ持って現地入りした(^o^;

関越道を六日町ICで降りるとさっそく川が見えてきたので「これ水無川?」と聞くと「魚野川です」とのこと。。
また川があったので「これが水無川??」と聞くと「さぐり川ですよ」となかなか出てこない。
霧の立ち込めた魚沼の水田地帯を走っていく。 「帰りにコシヒカリを食いたいな」とひそかに思っているとまたまた川が・・
「これは水無川??」と聞くとやっと「はい、そうです」とのこと♪
「水無川やのに水あるやん」と言うと「下流部が伏流になってる」とのこと。
なるほど・・  でも水はあるけど魚はいないらしい!! かっきーがっくり(;◇;)/

とりあえず林道を進めるだけ進んで車を止める。 だらだらと出発準備。 かっきーが残念そうに釣竿をザックからはずしている。
何気に荷物が少なそうなので「かっきーロープは??」と聞くと、「えっ おれロープ担当!?」 
事前に計画書を読んでないようだ(;◇;)
ロープがなければ遡行不可能ちゃうんとドキッとしたがロープはいつもクルマに積んでるとのことでひと安心。
なんだかんだあったが出発! すぐにスノーブリッジの残骸が林道にかかっている。 ひとりづつ走り抜けて通過。
越後駒ケ岳への登山口がある十二平を通り過ぎる。 「なんで十二平??」 「車が12台止めれるから」
気分はゲストなのでなんでも質問する♪ 答えるほうも適当だが・・。
土石流止めの堰堤を越えて適当なところから川床に降りる。
どんどん歩いていくと少しひらけた場所に白浜の円月島(ローカルすぎ?)のようなスノーブリッジ発見。 これはおもしろい(・◇・)/
どうやらこのあたりがデトノアイソメらしい。 お約束どおり「なんでデトノアイソメなん??」と聞く。
「それはむかしアイソメキョウコが・・」てな感じでもうすでに相手にしてもらえなくなっている。

スノーブリッジをくぐりゴロゴロ帯をどんどん進んでいくと左から滝沢が入りすぐに暗峡に到着。
う〜ん、泳ぐの?? 水冷たいよ〜って思っているとナンチャンがヒョイヒョイと左壁をへつり抜けた。
あとのメンバーも続いてへつって抜ける。 再びどんどん進んでいくと前方にでっかい残雪が\(・o・)/
この雪渓はオカメ沢ってとこらしい。 やっぱり今年は雪が多いなあ〜  例年を知らないけど。。

オカメ沢出合で谷は左に折れると今度は大岩が目立ちはじめてきたのでよじ登りながら進んでいく。
そうこうしてるうちに両岸狭まり直進不可能な10m滝が立ち塞がった。 おまけに奥には雪渓が続いてるみたい。
ここは手前右に入るルンゼから高巻き開始。 どんどん上がると行き詰るので左のやぶに突入。。
ここから怒涛の藪漕ぎが始まった。 途中スラブ帯のバンドをトラバースする。 谷を見下ろすとまだまだびっしりと雪渓が続いていた。

   

40m懸垂下降で川床に戻る 巻けば済む話なのに行っちゃうのねえ・・
関門の滝40m 関門の滝を登るかっきー
関門の滝上のナメ滝群 高巻きの途中から北沢出合が見えてきた
幣の滝150m 北沢出合のテン場
スラブ帯から再び藪の中に突入し、懸垂下降20mで御月山沢にいったん降り立つが本流にはまだびっしり雪が詰まっている。
なので本流には戻ることが出来ず再び左上してバンドをトラバース。
三度藪の中へ。 藪の中の踏み跡をたどってヘロヘロと進んでいく。
途中ルンゼに出るが下部が切り立っているようなのでまたまた藪の中へ(;◇;)
もういいかげんヤになってきたところに懸垂用の残置スリングがあったのでもう降りようってことになった。
40mの懸垂下降でやっとのことで川床に戻る。ようやく3時間弱の高巻き終了。

西沢出合を過ぎて短いスノーブリッジをくぐるとゴルジュ帯になる。
こんなん登れるの??って感じの10mナメ滝をナンチャンがササッと登ってロープを張ってくれた。さすがっ!
僕はアッセンダーを屈指しまっくてヒーヒー言いながら登る。 
やっとのことで滝上に出ると目の前には今度こそ直登不可能な10m滝。(赤滝?)
濡れるのを嫌がって右岸を巻いてきたヒロタさんと滝上で合流。
ヒロタさんと先に行ってルート作っておこうと10m滝の右岸をトラバースで抜けるよう行動開始。
するとあとからやってきたmoto.pがここは左岸から巻いて懸垂したらラクやで〜って・・・
もう時すでに遅し(>◇<)  ヒロタさんは戻れないのでそのままトラバースルートを作る。
これがまた悪い悪い。。 ようこんなんトップでいったものだ。 トラバースこわい(;◇;)
やっとのことでゴルジュ帯全員通過。ここでも2時間弱かかった。 高巻いたら半分くらいの時間で通過できたかなあ。。
10m滝上からはバンド伝いに関門の滝40mの取り付までラクラク移動。

ここは滝の左壁を登るのだが念のためロープを出す。
moto.pさんが登ってゲストの為にロープを張ってくれた♪ アッセンダーでラクラク続く。
振り返ると3時間前にくぐったスノーブリッジがまだすぐそこに見えていた(^^; ペースはおそおそとして進まない。
2P目は落ち口横からトラバース。 ここはナンチャンがトップでGOGO。
関門の滝上はナメ滝が続く。 このあたりは素晴らしい景色だ。
水流をまたいでmoto.pがナメ滝に取り付く。 水が増えたらどうにもならんとこやなあ〜
またまた張られたロープを伝って滝をのぼる。 ラクラクで大名気分なり♪

このスラブ滝の連瀑は通過難しいので右の岩峰を巻いていく。
ここも藪をこぎながらどんどん追い上げられて最後は45m懸垂下降で川床へ。
この高巻き中からいよいよ北沢出合が見えたのだが幣の滝150mと北沢大滝100mが一望できてなんと豪快な景色。
ほとんど下調べもせずにきたので予想以上の景観に感動しまくり♪ 

真ん中に穴のあいてる2条15m滝の右壁を簡単に登ると目の前に幣の滝150mがどか〜んと迫る。
おしっこちびりそうな景色だ。 これを登ってると日が暮れそうなので今日はここで終了とする。
すこし上がった台地状(傾斜はある)をテン場とした。 テントは滑らないようにハーケンとスリングで固定。
焚き火にあたりながら夕暮れに映える大滝二つを肴にチュウハイを飲む。 とても贅沢な時間だ。
星空を眺めながらうだうだ話をしたり、かっきー持参のエロ本をまわし読みしながら時間が過ぎていく。

 

幣の滝をリードするヒロタさん 白龍の滝40m
ここも登ってしまうのね・・・ 祓川出合付近を行く
祓川大滝250m 祓川大滝の登りは長すぎてしんどい
源流付近 中ノ岳で記念撮影
斜めのテントではやはり熟睡は不可能だった(;◇;)  足の力を緩めるとずるずる滑っていくのです。。
てわなけでいやでも5時には外にでて焚き火にあたっていた。。 のんびりと朝ラーメンを食べて出発準備。

まずはいきなり幣の滝を登る。 最初は水流右をフリーで登り、途中のテラスからロープを出す。
さてさて今日のトップバッターはだ〜れ。。 みんな遠慮し合う中でヒロタさんがトップを買って出る。 おとこまえっ!!
理由は次のピッチの方が難しそうやから・・・ でも僕なんてはなからモチベーション低し。 
物見遊山気分できてるのでやる気なし(^−^ゞ
スピード化の為、次に登るmoto.pがもう1本ロープを引きずりながら登っていく。
ビレイ点で引っ張っていったロープを固定したら残りの3人がヨロヨロ登っていく。その間にmoto.pが2P目を登るというスタイル。
なんとお気楽極楽なシステム(後続の人には・・・)
さてさて2P目は水流を左に渡って落ち口へ。 でかい滝なのでロープ伝って登るだけなのに息がきれる(>◇<)

5人いてると何かと時間がかかるがワイワイとみんなで楽しく進んでいく。
滝上から少しゴーロ帯を歩いていくと左に曲がって25m滝。ここは左岸から巻くが登りすぎてハマル(T◇T)
なんとか川床にもどり8m滝を簡単に越えると正面はルンゼで行き詰っていて右手から白龍の滝40mが落ちている。
手前の岩間滝をよっこらしょっと登って滝下へ。
moto.pは直登せーへんて言うてはったけど取り付きから見あげるとけして巻きルートと違うんちゃう??
最後は右のブッシュに逃げるけどこれはほぼ直登ルートやん!
どーみても実際の巻きルートは100mくらい戻った緩斜面から取り付くんちゃうん・・・(・◇・)/

当然ここはmoto.pが責任をとってトップで登らされる。 
ルートの試行錯誤はあったが最後は微妙な感じの壁をザックを背負ったまま確実に登っていかはる。 さすがに大したもんだ。
ハングを左から回り込んで潅木でピッチを切る。
僕はロープを張ってもらったにもかかわらずヒーヒー言いながら登るしまつ。

潅木帯から藪をこいでテラス状までが2P目。そこからモンキークライム&藪こぎで落ち口に出た。
白龍の滝上は明るい感じ。すぐに二俣があり僕達は右俣の祓川に入る。何故に枝沢が川なのかは不明。
すぐに大滝250mが目の前に! これはすごいなあ〜w(・◇・)w
ここはロープなしでどんどん登っていける。 あまりにでかいので途中で息が上がってくるし(>◇<)
最後は左の藪に突入して笹薮をこいで滝上に出る。

もうそこは源流地帯。 しかし時間が大幅に予定を越えている。 時計はすでに14時前をさしていた。
のんびりしてたら僕が大阪に帰れなくなるので下山予定の鉱山道尾根ってところをやめて十字峡に降りてタクシーを呼ぼうかとなる。
しかしタクシーを呼んでる時間ももったいないので鉱山道尾根を使ったことがあるmoto.pとナンチャンの獣系チームは車を回収して
残りのメンバーは一般道で十字峡に下りる作戦をとることに。

鉱山道尾根チームの荷物を一部分担したあと獣の二人はさっそうと走り去っていった。
そういう僕たちものんびりはしてられない。 最後の詰めを足早に進んでいくと三俣が出てきた。
ここで水量の多い左俣を選択して大間違い(T◇T)  正解は右俣でした。
しばらく進むと間違いに気づいて草付き斜面から登山道を目指すが猛烈な笹薮に大苦戦。
僕は途中でメガネを弾かれて半泣きになる。 なんとかメガネは見つかったがなくしていたらどうなったことやら。
へろへろになりながら登山道に飛び出る。 そこからは中ノ岳までヒーヒー言いながら登る。
中ノ岳避難小屋の横を通り過ぎて中ノ岳(2085.2m)の山頂へ。 残念ながらガスで展望はきかない。

時間は16時を回っている。 ここから十字峡までエアリアのコースタイムで5時間半くらい。
そんなにはかからないと思うけど日暮れのとの競争だなあ・・・  とにかく早足で下りにかかる。
少し下るとガスが晴れてきてまわりの山々が見えてきた。 睡眠不足が今頃襲ってきてクラクラする。 
こうなったらスピードを落としても慎重に行動しないと。 
最後の30分ほどはヘッデンのお世話になったが無事に2時間強で十字峡に到着。
さすがにmoto.pとナンチャンはまだ到着していない。 あたりまえか(^-^;
真っ暗な十字峡小屋の前でお茶を飲みながら待っていると20時前に鉱山道尾根チームがクルマでやってきた!!

これで無事に大阪に帰ることができます。おまけに温泉入って念願の魚沼コシヒカリ米も食べる時間が出来ました♪
みなさんありがとう☆ 楽しい2日間を過ごす事ができましたっ!!

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