蓮川 千石谷~赤嵓滝谷 2007年7月8日

メンバー よっちゃん 

林道ゲート(5:05)---井戸谷出合(6:20)---五段の滝(7:15)---喜平小屋谷出合(8:00)---赤嵓滝(8:35)---明神岳(10:05/10:20)---1394mP(10:40)---林道ゲート(13:30)

本文中の赤文字は写真あり 

入渓地点の風景 大釜1.5m滝
岩間滝が続く 大岩だらけ
やっとゴルジュ始まる ゴルジュの先に6m滝
2段35m滝 滝上の景色
7月に入り、蒸し暑い日が続いている。 こんな時は沢に限ります☆
しかし誰も相手してくれないのでまたまた単独で沢行きになった(;O;)
まあ単独の利点は自分のペースで動けること。 でも危ないとこはよう行きません。。

で、今回は蓮川シリーズの中で先月行き損ねた千石谷に決定。蓮川の本谷にあたり、エアリアマップでは名のある滝が5つもある☆
地形図を見ると結構距離があるので日帰りでぎりぎりかなあ~
とにかくNHKの大河ドラマを見たいので20時までに家に帰らなきゃってことで出発を5時に設定。
好き放題に時間が組める、このあたりは単独の利点なり♪ でも寂しい(>◇<)

千石林道ゲートに着くとすでにクルマが2台止まっていた。道端の空いてるところにクルマを止めて出発準備をする。
ゲートを脇からすり抜けて少し歩いたカーブミラーの辺りで
河原に降りる。
空はどんよりとした梅雨空で水量は昨日の雨でやや微増ってところか・・

まずは平凡な河原歩き。すぐに堰堤にぶつかる。 ここは左岸から巻き巻き。
引き続き単調な河原歩きが続く。 時間短縮のため急ぎ足で進む。 すると
釜を持った1.5m滝が登場。
その後またまたしばらく単調。そのうち傾斜が増してくると
大岩のゴーロ帯に入る。岩の迷路を右に左にウロウロしながら進む。
もっと平凡地帯が長いかなと思っていたが意外に楽しい♪
大岩を乗り越したり巻いたりしながら進むと水が伏流になる。 水がないとさすがに寂しい。
しばらくすると徐々に水が出てくる。 すると前方に大きな滝が見えてきた。
これは左岸に入る井戸谷の25m滝だった。 本谷はすぐに堰堤がある。
堰堤は右岸から越える。 堰堤の上はまたまた堰堤(ノ゚ο゚)ノ  こちらも右岸から越える。

堰堤の上はだだっぴろい河原が続いている。 
右岸に支谷の滝を2本やりすごすあたりで谷は狭まる。 すると誰かがビールを冷やしているのを発見。
どうやら先に釣り師が入ってられるようだ。 ゲート前に止まっていたクルマの人かな。。
すこし進むと両岸が狭まり
ゴルジュになる。中に入っていくと行き止まりの滝で釣り師が竿を振っていた。
この滝は
大きな釜をもった6m滝。 恐縮しながら先に進ませてもらう。
右手の壁を登り6m滝の上へ。滝上にもお連れの釣り師が竿を振っていた。

どんどん進むと
2段35m滝が登場! 立派な滝だエアリアマップによるところの光滝・ドウム滝・スベリ滝のうちどれ??
場所はどれにも当てはまらないが・・・  ここは左岸から巻き上がる。10分足らずで落ち口に出る。
滝上も廊下が続く。

 

2条3m滝 五段の滝下段25m
巻き途中から見た五段の滝 五段の滝上段の連瀑
CS7m滝 赤嵓滝35m
20m滝 台高主稜線に飛び出た
次に出てきた2条3m滝の奥に何やらまた大きな滝が見えている。近づいていくとどうやら五段の滝の始まりのようだ。 
しかしここからでは下段の25m滝しか見えない。ホンマに5段あるのかなあ?? 
両岸壁が立っているが右岸巻きを選択。ルンゼを少し登り、途中で右の斜面に入る。
立ち木につかまりながらどんどん登ると
五段の滝上部も見えてきた。
斜面のどん詰まりは壁になっている。 壁を乗り越すか壁に沿ってトラバースするか迷うが結局トラバースに決定。
木が頼りのトラバース。 斜面の下は壁なので潜在的な恐怖がある。
ぐるっとホールを巻くように滝の落ち口まで移動。 落ち口の上で左岸に移動し今度は左岸の斜面を巻いて行く。
五段の滝上部は
連瀑帯になっていた。全部で何段なのかは確認できず。
やっとのことで五段の滝の滝上に出る。巻き時間45分くらいかな。
そこからすぐに喜平小屋谷出合いに到着。 ここでまだ8時。 なんとか夜の大河ドラマには間に合いそうな予感♪
喜平小屋谷には堰堤が見えている。 進むべき本谷の赤嵓滝谷は右俣だ。

さすが本谷筋だけあって赤嵓滝谷に入ってもまだまだ水量はある。
しばらく小滝をこなしながら進む。この谷はブヨが多い。そこら中の岩陰で群れている。
2段5m滝を右岸から巻いて次の
CS7m滝も右岸から巻き上がる。滝上は旧道が横断していて目印のテープが巻いている。 
その後も小滝が続くがその奥にまたまた大滝が見えてきた。
赤嵓滝35mの登場だ。
さすがこの谷名の由来だけあって立派なもんだ♪ ここも右岸から10分足らずで巻き上がることが出来た。

滝上はゴルジュ状だがすぐに終わる。谷はどんどん穏やかになってくる。
ここでも釣り師2名と遭遇。千石林道から入ってこられたのかな? 恐縮しながら先行させてもらう。
大支谷との出合いは左俣へ入る。穏やかな景色の中をどんどん進むと
20m滝が出てきた。
これも右岸から巻き上がる。その後10m滝を越えるといよいよ源流地帯へ突入。

最後は谷が枝分かれしてきたので本谷らしき筋の右の尾根に乗っかり斜面を登っていく。
あとはどんどん高度を上げていくと稜線に飛び出した。立派な登山道がついているので
台高山脈の主稜線だろう。
進路を北にとり5分ほど登ると明神岳(1432m)のてっぺんに到着。ランチタイムをとる。

さて帰路をどうしよう。。 候補を三つ考えてきた。
1.谷を戻り旧道が横切るところから千石林道に戻るルート。
2.遠回りになるがヌタハラ谷の時帰路に使った、桧塚の東の1214mピークからヌタハラ林道に下るルート。
3.ネットで見つけたヌタウことヌタハラ谷の右岸尾根を下るルート。

2番が一番安全そうだが、まだ時間もあるし3番のヌタウを使うことにする。
これだと一番最短だし美しいブーメランルートになる♪
桧塚に向かう登山道を1394mピークまで進みそこから南に伸びる尾根に入る。
最初のウチはしっかりした踏み跡がついている。途中ヒキウス平と書いた看板のあがっている美しい草原を通過。
その先から踏み跡は薄くなるがしっかりした尾根なので問題なく進む。
等高線の詰まった場所は岩場のクライムダウンを交えた急下降でこなすとやせ尾根になる。
ヌタハラ谷の方向から滝の音が聞こえてくる。遠くに不動滝らしき滝が見える。

その後も顕著な尾根が続くが岩場の巻きで尾根をはずしてしまったようだ(ノ゚ο゚)ノ
気づいたときには登り返すにはためらうところまで下っていた。仕方がないのでヌタハラ谷に降りよう。 
懸垂下降を交えながらどうにかこうにかヌタハラ谷に降り立つ。
そこからは左岸の仕事道を使ってヌタハラ林道に出、駐車地まで戻るだけ。

帰路で失敗しましたが、谷自体は楽しいところでした♪ 
ヌタウは初見での下り利用には向いてませんねえ~(>◇<) 僕がヘタレなだけかもしれませんが・・・ 
てなわけで1番か2番での下山がおすすめです。

REPORTに戻る