白川又川 奥剣又谷 2006年7月8日〜9日

メンバー ヤマトさん、よっちゃん  

7/8 大栂山登山口(6:00)---フジノトコ(8:10)---火吹谷出合(10:20)---水晶谷出合(13:10)---口剣又谷出合(14:15)---1060m付近二俣(15:15)
7/9 テン場(6:15)---1200m付近二俣(6:35)---10m滝(8:40)---八経ヶ岳(10:05)---弥山小屋(10:35/10:45)---行者還トンネル西口(12:00)

 

大栂山登山道の入り口?? 登山道 モノレール道に沿って登る
白川又川は美しく澄んだ冷たい水だった 両岸狭まり足が届かなくなる・・・ 泳ぐの??
中ノ又谷出合付近の廊下 中ノ又谷出合の5m滝
4m滝は左壁を空身で登る 登るヤマト氏
梅雨真っ只中。。入渓日の天気予報は日に日に降水確率が上がっていく(;◇;)  南海上に発生した台風3号も気になる。。
「本流やし水噴いたらどうにもならんなあ・・・」  まあ、とりあえずは行くだけ行ってあかんかったら他に転進しようってことで決着。
雲の切れ間に見える七夕の月を見上げながら吉野へクルマを走らせた。

午前3時に「道の駅 杉の湯川上」でやまとさんと合流。 最新の予報では初日のお天気はもつとのこと! 
これだから梅雨時の天気はわからん。 いい方向に変わってくれてラッキーだ♪
弥山への登山口にあたる行者還トンネル西口に僕のクルマをデポしやまとさんのクルマで小谷川林道に向かう。

小谷川林道をどんどん進んで行き西山観音への分岐を左に見てそろそろ大栂山への登山口があるはず・・・   
わからん(>◇<) うろうろうろうろ・・・   地形図とにらめっこしながら30分ほどロスタイム。。
最終的に地形図の道とは合わないが登山道らしきものを見つけたのでこれに乗っかることにした。
ようは稜線にさえ出たらいいのだっ!!

最初は斜面をトラバース気味に進んでいくが途中に分岐があったので山に登って行く方の道を選ぶ。
植林帯の中をどんどん登っていくとモノレールが出て来た。
「これに沿って登ったら稜線に出るやろ」ってことにし、登山道?から離れてほぼ直登ラインで続くモノレール横を登っていく。
しかし、この直登ラインが急で急で朝から大汗をかかされる(T-T;  
やっとたどりついた稜線にはしっかりした林道がついていた。 どっから繋がってる林道かは深く考えないことにしよう。。
しばらく林道を大栂山方面に歩いていくと白川又川方面に分岐する林道があるのでそっちに入る。
こちらの林道は荒れて荒れて落石だらけで途中で崩れて寸断したりしている。

フジノトコに下りる道があるはずなのでそれを探しながら歩いていると何番目かの尾根にしっかりした踏み後があった。
よしっ!これにしようってことでその踏み後に入る。 このあたりはとてもいい加減(^o^; だいたいいきあたりばったりなのだ。
最初は尾根沿いにどんどん下る。 しかし道は尾根を離れフジノトコと逆方面に進むようになる。 
少し心配になるが白川又川のどこかに出たらいいかってことで下っていく。 この斜面にはヒルが時々顔を覗かせた。
どんどん下ると立派な廃小屋があった。 そこからさらに下っていくと道は白川又川に沿ってフジノトコ方面に進むようになりひと安心♪
適当なところで河原に降り立つ。 水は多いのか少ないのか普段を知らないからわからないが遡行には問題なしの水量だ♪

白川又川は澄んだ水と白い河原がとても美しい。 しばらく渡渉を繰り返しながら進んでいくと両岸狭まり淵になっている。 
ここは泳がなしゃあないので泳ごう。。 水は想像以上に冷たい。 なんでこんなに冷たいの?? 
そこからはもう泳ぎまくり(>◇<)  ここってそんなに泳がなあかんかったん??
このあたりの事前研究はほとんどしてないので服装は泳ぎ仕様にしてこなかった・・・ 寒い寒い(;◇;)
やまとさんに至ってはTシャツやしw(・O・)w 

ブルブル震えながら泳いでいくうちに左から中ノ又谷が釜を持った5m滝で入ってる出合に来た。
ここはおとなしく左岸を巻いていく。今回に限っては高巻きのねっとりする暑さがとても心地いい♪
それもつかの間、再びばしゃばしゃブルブルの世界に入りこむのでした。。

 

瀬戸際の男達は水際を好む これは左の窪んだとこをフリクションで登ったかな??
寒いけどなるべく水線から離れないように進む なので、また泳ぐのですね。。。
そこだけ何故か赤色の壁 斜瀑8mは左岸から巻いた
寒さで記憶なし・・ でも泳いでるなあ。。 斜めの隙間がなんか面白い♪
寒い寒いと言いながらも極力水際から離れないように泳いでは登って泳いでは登ってを繰り返していく。
少し渓相が落ち着くと右手に火吹谷出合を見る。 それもつかの間またまた泳ぐ登るたまに巻くを繰り返しいく。
途中の赤壁が見える場所でランチタイム休憩。 おにぎりをかじる♪ おいしい☆ 
ここで寒くて戦意喪失気味のヤマトさんは思い出したようにやっとレインウェアを着た。 二人とも寒くて思考能力が少し足らない。

行く手に立ち塞がった斜瀑8mは左岸から巻いて越える。 このあたりで京都から来られた2人組の沢屋さんと遭遇。
少し立ち話をする。 水晶谷を下降してきてこれから火吹谷に入られるとのこと。。
こんな谷底で他の人に会うのは珍しい♪ なんとなくうれしい瞬間だ。
その後も泳いだり登ったりしながら進むと斜めの隙間の廊下があった!!
ここは泳いだけど水流にまけて結局左岸を巻き上がる。 
他にもっといろいろあったと思うけど詳しく覚えてません(^o^; 記憶能力も低下。
左岸をどんどん追い上げられて杣道のようなところに出る。 
台地状のところには空き瓶がちらばっていて林業盛んだった頃を偲ばせる。
追い上げられたままじゃあかんので降り口を探しながら進んでいくと水晶谷にぶち当たる。 
そのまま水晶谷の3段10m滝の下に降り立った。そこからすこし下ると本流に戻れた。 
本谷と水晶谷の出合から上流を眺めると側壁に囲まれた15m滝が見える。

ここはまた水晶谷に戻り先ほどの3段10m滝の左側に入ってるルンゼから巻き始める。
踏み後もしっかりしていて意外に簡単に沢床に戻ることが出来た。
その後も出てくる滝をこなしながら進むと左から20m滝の支谷が入る。

 

口剣又谷出合 奥剣又谷はまるでおしっこ滝 1060m二俣が本日のテン場
1200m二俣は右又へ進む このあたりはナメが続く
10m滝は右から巻いた 詰めの急登はヘロヘロ登り
近畿最高峰にぴったし飛び出た♪ オオヤマレンゲも最盛期でラッキー
徐々に傾斜が増していく谷をしばらく進むと前方の左岸からおしっこのように噴射してる20m滝が見えてきた!! 
この滝は写真で見覚えがある♪ やっと口剣又谷との出合についたようだ。
いっけんすると左又の口剣又谷が本谷に見えるがここはおしっこのような20m滝の奥剣又谷が本谷らしい。
左のガラガラルンゼから巻きあがり小尾根を越えると簡単に滝上に出る。
このあたりは平坦地になっていてテン場にはとても良さそう。 しかし僕達はもう少し進むことにする。

今日は前半の泳ぎで力を使い果たし足もつりまくりでこの段階ではもう足が上がらん(>◇<)
それでも明日の高低差をなるべく少なくしたい思いで頑張って歩いてく。 
いくつか滝が出てきたはずだが記憶力思考力戦意喪失の為思い出せない。 ヘロヘロと巻いたような覚えがかすかにあるが・・・
地形図で1060m付近の二俣に出たところでついに力尽きる。。 本日の行動は強制終了。
地面を整地してシェルターを張り出す頃に雨が降り出してきた。。 この雨はそのまま一晩中降り続いた。
いくら雨が降ろうがシェルターに入ってしまえば極楽極楽♪ やまとさん作のカレーライスが絶品のディナータイム。
まんぷくになりゴロゴロしてるうちに寝てしまう。zzz

翌朝はいったん雨が上がっている。 今日は900m近く上げないといけないので気合を入れて出発。
テン場にした二俣は本谷の左又を進む。 今日の僕の個人的な課題は八経ヶ岳の頂上にダイレクトに出ること。
なので、詰めの部分だけは簡単に下調べしてきている。 やまとさんはどこを詰めようがあまりこだわりがないようだが・・・

次に出た1200m付近の二俣は左又が本谷で明星ヶ岳付近に詰めるらしいが、八経ヶ岳に直接出たい僕は右又に進む。
どんどん傾斜が強くなりさっそく思うように足が上がらなくなる(>◇<) 止んでいた雨もまた降り出してきた。。
次々出てくる滝をヒーヒー言いながらこなしていくと到底越えれなさそうな滝が出たので左岸から巻きあがる。
落ち口を越えたあたりで川床に戻ろうとすると先に40m滝が見えてる! 
これは降りてる場合じゃないぞってことで再び大高巻きにかかる。
なんとか尾根を乗り越して川床に戻るころのにはヘロヘロガクガク。 川床にへたり込む。 あ〜しんど(><)

その後もどんどん高度を上げながら谷は続く。 足は重いがとにかく進もう。
するとまたまた二俣に出る。 ここは根拠はないがまた右又を選択。 
谷はすぐ先で左に折れて両岸狭まり奥に10m滝を架けている。
最後の最後まで容赦してくれまへんわあ。。 ここは左岸から巻いて絶妙なラインのトラバースで滝上へ。 
大巻きにならなくてよかった。。
階段状の滝群をどんどん登っていくと谷は源流の様相になってきて倒木が目立ち始める。
水が切れてルンゼの様相になってきたので適当なところで左の尾根に逃げる。
最初はきつい藪こぎだったが登るにつれて藪は薄くなる。 木々の間を縫いながら急斜面をどんどん登る。
するといきなり岩壁にぶちあたった。 
ぶち当たったものは仕方ないので取り付いてみるといいところにホールドがあって無事に岩を乗り越せた。
このあたりが地形図上の岩壁マークのあたりかな?? となると山頂は近いはず!! とにかく一番高いところ目指して登るのみ。

ふと足元に何か落ちてるので見るとビールの空き缶?? そこからは登れば登るほどゴミが増えてくる?? ここはゴミ捨て場か??
そして飛び出したところが八経ヶ岳(1914.6m)の頂上ど真ん中!! ここまで完璧に出るとはラッキーラッキー♪
雨は止んでいるが残念ながら景色はガスの中で真っ白。 とにかく頂上に出れたのオッケーとしよう♪
あいにくの天気なのだが登山者がいっぱいいてはる?? 何故かは下山を始めるとすぐにわかった。 
ちょうど今が天然記念物「オオヤマレンゲ」の開花の最盛期らしい。 この花目当ての人がいっぱい登ってくるようだ。

僕たちも鹿よけネットに囲まれたオオヤマレンゲの群生を楽しみながら弥山にむかう。
鞍部から登り返し、弥山小屋の前でランチタイム休憩をとってからクルマをデポしてるトンネル西口へと向う。
どんどん天候も回復しだして晴れ間ものぞいて来た!! 振り返ると八経ヶ岳に詰めあげた尾根が手に取るように見える。
「あそこ登ってんやろ・・ そらしんどいわ。。」 やまとさんと納得しあう。

さすが奥剣又谷!! 楽しい沢登りができました。
 この流域は他にも楽しそうなところがいっぱいなので次は支谷に入ってみたいです♪

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