大田切川 中御所谷 2006年9月9日
メンバー やまとさん、よっちゃん
しらび平駅(6:50)---日暮の滝(7:00/7:10)---宝剣滝中段(9:15)---40m滝下(12:40/13:00)---千畳敷駅(14:45) |
同行者のレポ やまとさん
日暮の滝15m | 日暮の滝は右カンテを登った |
日暮の滝すぐ上の8m滝 | つづく15m滝は右から高巻いた |
懸垂下降で川床に戻る | 行く手にはV字の切れ込みV(^−^)V |
このあたりは快適に直登していく | 宝剣滝の下段20m?は左から巻いた |
前々から気にはなっていた中央アルプスの中御所谷に行く事になった。 この谷は距離が短いながら一気に高度を1000mほど上げるので滝がいっぱい詰まってるらしい。 おまけに詰め上げたら千畳敷カールってのが魅力的だ。 もひとつおまけにロープウェイを使えばラクラク下山が可能ってのも(^o^; てなわけで、やまとさんと一路駒ヶ根高原を目指した。 入渓地点は駒ケ岳ロープウェイのしらび平駅から徒歩10分のところ。 なので駒ヶ根IC降りてすぐの菅の台バスセンターでバスに乗りかえなければならない。 何故かと言うとそこから先は一般車両進入禁止だからなのです。 駐車場に着くと4時前なのにすでに車がいっぱいとまっていた。 ハイシーズンではないが土曜と言う事で結構混みそうだ。 念の為5時からバス停で並ぶ。 すでに前には20人ほど並んでいるが・・ 6時に臨時の始発が出たのでラッキー♪ 並んだ甲斐があり無事に第一便にも乗れた。 しらび平駅につくとバスの乗客は僕たち以外全員ロープウェイ乗り場に行ってしまった。 静かになったバス降り場をあとにし日暮の滝まで遊歩道をのんびり歩いていく。 10分も歩くと日暮の滝15mに到着。 ここで遡行準備をする。 ガチャガチャ類を付けてヘッチンをかぶり取り付きに移動。 登るのは滝身右のカンテがよさそう。 やまとさんにお願いしてTOPバッターを譲ってもらう(^o^) カンテ横の溝から這い上がり快適に滝上に出る。 すぐ上には8m滝。 パッと見ここも滝身の右かな。。 「次はやまとさんTOPどうぞ〜」っと思ったが「いやいや次もどうぞ」って目をしてはるので再びリードさせていただきました。 下部をトントンと登っていくが中間部のスラブが怖そうなのであっけなく右の溝に逃げる。 それもA0使っておりゃ〜と登る(;◇;) さっきから滝のしぶきかなって思ってたのは雨だったようでだんだん本格的な雨降りになってきた。 次のCS15m滝は見たとたんお手上げ。 右手の滝状ルンゼから巻き上がる。 なるべく小さく巻いていくが追い上げられて結局懸垂下降20mで川床に戻る。 最後は空中懸垂になった。 先を眺めると谷はV字に切れ込んでいる。ワクワクしてくる光景だ(^-^)♪ これ以上雨が強くならなければいいが。。 そのV字の中に滑り込んでいくと滝が出てくる出てくる。 どれも快適に直登していくが、しばらく進むとスラブ滝20mが立ち塞がった。 |
宝剣滝中段の20mスラブ滝??は直登した | 宝剣滝上段の10mスラブ滝??も直登した |
この10m滝は直登♪ | このCS10m滝は無理! 右壁を巻き上がる |
プロテクションがとれずヒヤヒヤ | 狭まった谷の中には滝が詰まっている |
豪快な景色が続く〜 | 連瀑、連瀑・・ |
これが宝剣滝(三段の滝)かなあ?? 下段の20m滝はお手上げ。 左から巻き始めるが結構高度感がある。 ヒーヒー言いながら樹林帯に逃げ込んでホッと一息。 無事落ち口に降り立つ。 目の前には中段にあたる20mスラブ滝。 靴のフリクション勝負ってところだ。 一応ロープを出す。 やまとさんが「ここは俺が登るっ!」と言ってリードでガシガシ登っていった。 次の上段10mスラブ滝は左から直登。 このあたりはロープウェイから丸見えのようでこちらに手を振ってくれているのが見える。 僕たちも満面の笑みで手を振り返す。 スラブ3兄弟を過ぎても滝は次から次と出てくる。 快適に進んでいくとCS10m滝が登場。 これは見るからに登れない。 巻くのは右壁からだが悪そうな感じ。 ここもロープを出そう。 チラっとやまとさんを見ると目が「お先にどうぞ」って語っている(^−^; もろい岩肌の壁を慎重に登っていく。 途中ハーケンを打つがすぐに割れるのでプロテクションがとれずヒヤヒヤ。 なんとか草付きまで上がって落ち口にトラバース。 滝上からは再びゴルジュ地形になる。 この頃になるとガスが降りてきて先が見えなくなった。 両岸が立ち、その中に滝がいっぱい詰まっている。 しかし、ほとんどの滝は快適に直登していけた。 |
楽しく直登できる滝が続く〜 | この10m滝を越えられず右岸を高巻き |
高巻き中から見た40m滝 | 豪快な景色だ |
藪をこぎながらのきつい高巻き | 源流も近い |
振り返ると駒ヶ根方面の景色が広がる | 詰めると千畳敷カールと宝剣岳がお出迎え |
たまに緊張するが快適に進んで行くといかにも悪そうな10m滝が出た。 一応滝横の壁に取り付いてみるもののボロボロと岩が剥がれる。 だめだこりゃ。 あきらめて左横のルンゼを巻き上がるが壁が立ってしまい懸垂下降で引き返す。 30分ほどロスタイム。 もひとつ左のルンゼから大高巻きになる。 どんどん追い上げられたところでやっと壁上に乗り上がれた。 そこからは藪漕ぎまくり。 しばらく悪戦苦闘を強いられる。 結局、川床に戻ったところは豪快な40m滝の下あたり。 ここは左右から滝が合わさってとても素晴らしい場所だ。 ちょうどお腹が空いたのでランチタイムにする。 おにぎり&パンがうまい(^o^)♪ せっかく川床に戻れたのだがこの滝は直進不可能。 今度は右のルンゼ横の斜面を巻き上がる。 食後でつらいがぐんぐん高度を上げていく。 トラバースに移るとまたまたきつい藪漕ぎだ。 さっきの40m滝右に入っていた滝の上部らしい支谷を横断し再び藪の中へ。 ヘロヘロになりながら川床に戻ると源流も近いような雰囲気になっている。 いつのまにか太陽も顔をみせて明るい感じだ。 鏡ノ滝30mってどれどれ??とか言いながら小滝をこなしていく。 結局、気づかないうちに鏡ノ滝は過ぎていたの?? このあたり振り返ると駒ヶ根方面の町並みが見えて気持ちいい。 どんどん登っていくと宝剣岳の岩稜帯が徐々に見えてくる。人の声も聞こえだして不意に千畳敷の遊歩道にでた。 そこはもう観光地の世界。僕たちの方が異分子のような目で見られてるように感じるのは気のせいか・・・ すぐにロープウェイの順番待ちに並ぶも乗車までに30分かかってしまった。 これでもまだマシな方かな。。 ロープウェイの車窓から中御所谷を見下ろしたかったが満員なので窓際に行けなかった。 残念〜(>◇<) 登り8時間、下り7分30秒。機械はすごいなあ〜 この便利さと引き換えに水の清冽さは皆無でした。 栄養素満点な水って感じ?? 源流部にホテルがあるのでしかたないか。もちろん飲料には不適です。 それを差し引いてもいくらでもおつりが出るくらい楽しいところでした。。 てな感じで日帰りながらもとても充実した沢登りでした。 |