弥山(弥山川)・鉄山 2003年2月22日~23日

   メンバー  かっきー、なごぴょん、哲ちゃん、こてっちゃん、よっしぃー

2/22 熊渡---白川八丁---一ノ滝---仙人嵓前のテラス---河原小屋---狼平
2/23 狼平---弥山---修覆山---鉄山---大川口

 

白川八丁 ダムの巻き道
冬の弥山を弥山川ルートで行こうと計画。体力がとりえの5人が集結した。車を熊渡と大川口に置き出発。
しばらく林道を歩いていく。前日に降った雪が5cmほど積もっている。林道をはずれ河原に降りると白川八丁だ。
しばし休憩。気温が高いのだろう、すでに汗だくになる。天候は下り坂の予定、先を急ぐことにする。
新緑や紅葉の頃だととても美しい河原も白一色。雪に埋もれた河原はとても歩きずらい。
ガマの滝は右岸を巻く。ダムを右下に見ながら山腹を巻いて行く。

 

大岩を乗越す 一の滝
ダムをやり過ごして再び河原を行く。雪に埋もれた川を左岸に渡り、大岩を乗越したところでアイゼンを装着。
そのまま左岸をすすむと目の前に一の滝が現れた。氷結した一の滝はとてもうつくしい。
滝前の吊橋を渡り滝を右岸を高巻いていく。ここからはしばらくハシゴとヤセ尾根の連続する急登がつづく。

 

高度感のあるはしご 双門滝
はしごを伝いながらぐんぐん高度を上げていく。簡単な岩場でも凍結しているので慎重に越えて行かなければならない。
登りきったところからは対岸に千石嵓の絶壁が見渡せる。そこからすぐに仙人嵓前のテラスに出る。
ここからは双門滝が見渡すことが出来る。氷結した双門滝はとても美しくここまで来た甲斐があるもんだ。

 

仙人嵓前のテラス 冬の弥山川
テラスを後にして再びぐんぐん高度を上げていく。迷ヶ岳から派生する尾根を乗越しこんどは反対側の斜面を急下降してゆく。
降り出した雪はいつのまにかみぞれに変わっている。すべりやすい斜面を慎重に下って行く。
道が谷沿いになると今度は雪の量が増えラッセルになる。みぞれが完全に雨に変わると雪質が一気に悪くなった。
沢沿いの道は以外に時間をとられる。予定よりかなり遅れているようだ。
沢を何度かわたりながら進むのだが凍結した上に雪がかぶってるので飛び石がわからないので苦労する。

 

河原小屋~狼平 聖門滝付近
やっとの事で河原小屋に到着。行動食をとりながらしばし休憩。すでに14時をまわっている。
狼平まで夏道だと1時間強だがこの雪の中どれぐらいかかるのだろうか。再び沢沿いを進む。
右に左に赤テープをたよりに進む。雪質もラッセルだったりクラストしたり目まぐるしく変わって予想以上に時間を使う。
メンバーの疲労度もどんどん濃くなって行くのがわかる。二股を右にとり聖門滝に到着。
このあたりは氷の世界になっている。はしごは避けて奥の滝沿いを登る。

 

鉄杭のトラバース 狼平小屋でくつろぐ
聖門滝を乗り越えたら今度は鉄杭のトラバースと難所がつづく。
足場は雪で埋もれているのでアイゼンを効かせながら慎重に越える。しかしルートはここで行き詰まってしまった。
この先のトラバースは完全に雪に埋っている。
切り開く時間がないので大巻きすることにし、木の根を掴みながら急斜面を登って行く。
いったん尾根に登りきり再び河原に下る。なんとか難所を通過しやっとのことで狼平に到着。
歩き始めてから11時間たっていた。その夜はしゃぶしゃぶで宴会して雨の音を聞きながら寝むる。

 

狼平小屋 弥山への登り
翌日は晴天。前日の雨で雪質はいまいちだが快調に進む。小屋前から急登がつづくがスノーシューで気持ちよく歩ける。
しかしたまに落とし穴で腰までもぐってしまい体力を使う。
広い尾根でいつのまにかルートをはずれ気づけば天河神社の奥宮に出てしまった。
 
天河神社奥宮 弥山
奥宮で道中の安全を祈り、少し下って弥山小屋に到着。ここから再びややこしい道に突入。
小屋の裏手から奥宮の山裾を巻くように北西に進むとひらけた台地に出る。
台地を通りぬけ今度は木の密集した道なき道をコンパスと赤テープをたよりに進む。
木が邪魔をしてまっすぐ歩けないのですぐに方向感覚が狂ってしまう。
しばらく北西に進むと目の前にこんもりしたピークがあり登り切ると修覆山(1846m)だ。
ここからは北に進路を変え下っていく。
だんだんガスが出てきて視界がなくなり何度か道を間違い赤テープまでもどることを繰り返しながら今度は北東に進路を変える。
鉄山の尾根に出れば迷うこともない。

 

鉄山
どんどん高度を下げて行き今度は急斜面を登り返しピークを越えたところでスノーシューをアイゼンに履きかえる。
右手に鉄山ルンゼの谷を見て急斜面を登りきったところが鉄山(1563m)のピークだ。
そこから再び急斜面を下りヤセ尾根を行くと、急に開けた台地に出る。
再び広い尾根になり傾斜もゆるくなるころには雪も少なくなりアイゼンをはずす。
それもつかの間、再び急斜面の下降にかわりそのまま大川口までえんえん下って行く。
この2日間はとても充実した内容で満足した山行でした。
(尚、冬の今回のコースはとても厳しく、ある程度の知識と気力、体力に優れた人にしかお勧めできませんので注意です)

 

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