南紀 黒蔵谷 2005年7月2日〜3日

メンバー やまとさん、よっしぃー 

7/2 黒蔵谷出合(7:35)---出谷出合(9:45)---高山谷出合(12:15)---石垣のテン泊適地(16:00)
7/3 テン泊適地(5:50)---二俣(6:30)---大杉林道(7:15)---大塔川林道(8:20)---黒蔵谷出合(9:20)

 

黒蔵谷出合 鮎返しの滝10m
鮎返しの滝を越えると淵が始まる 淵はつづく
泳いで泳いで泳ぎまくり 景色も美しい^−^
まだ泳ぐ まだまだ泳ぐ
南紀シリーズ第3弾は大塔川の支流「黒蔵谷」に行く事になった^-^
そこはたくさん泳がされる沢らしい。。  晴れたらいいなあ♪
出発の前日、それまで北陸地方に停滞していた梅雨前線が急激に南下してきた。 あらら・・・!?
当日の和歌山県南部には大雨洪水注意報(T◇T)
昨日から降り続く雨。とにかく行かなきゃわからんので現地まで行ってみる。

計画では黒蔵谷を詰めて野竹法師山のピークを踏んでから、反対側にある安川又井谷を下降しようってことになっている。
なので先に又井谷林道の終点にクルマを1台デポしてから黒蔵谷出合へ。
黒蔵谷出合の看板があるスペースにクルマをとめて大塔川を覗いてみるとそんなに増水してるようには見えない。
昨日から雨が降り続いているが、今までの空梅雨が幸いしてか山の保水力も今日は持ちそうな感じ。とにかく出発してみよう!! 
しかし谷に入るからには今日中に3つあるゴルジュ帯を通過するまで進まないと明日痛い目に遭いそうな予感(^o^;
てなわけで本日の目標は上の廊下まで通過してしまうことに設定^-^

林道からしっかりした踏み跡をたどって大塔川の河原に降り立った。
そこから下流すぐのところに黒蔵谷出合がある。大塔川を渡り黒蔵谷に入渓。まずは穏やかな河原を進んでいく。
5分も歩くと急激に谷は狭まり鮎返しの滝10mが行く手を阻む。なかなかいい感じの滝だ♪ 
泳いで左の溝に取り付いて登れるらしいがいまいちテンションが上がらないので右岸から巻く。
滝の上からすぐに廊下状になってくる。最初のゴルジュが始まった。

最初のうちは歩いて通過できる淵が続くが、そのうち泳ぎがでてきたかと思うとそこからは延々と泳ぎが連続する。
晴れてさえいればエメラルドグリーンの美しい景色なのだろうが今日はあいにくの雨模様。廊下内はとても薄暗い。。
僕は天気予報を見て、自分の下手な泳ぎが心配になり急遽ライフジャケットを持って行く事にした。
これがとても快適^-^  浮く事に神経を使わなくていいので快適に進んでいける♪
淵になるとあっぷあっぷしてるやまとさんを横目に見ながらプカプカと進んでいける(^-^)V
しかし岩を登るにはちょっと邪魔だ(^-^;

この谷は岩がぬめっていて神経をつかうなあ。
水流の中の岩でさえもぬめぬめしていて僕もやまとさんもつるつる滑る。
やはり南国特有の現象なのか?? そういえば水も冷たくない・・・
ヨロヨロとバランスとりながら歩く姿はまるで酔拳のようだ。

 

来た方を振り返る たまにへつる
出谷出合 滝の左側をあぶみで乗り上がる
やっぱり泳ぐ やまとさん奮闘中 ここはフリーで越えた
黒蔵滝前衛の8m滝 トユ状10m滝
いくつ淵を泳いだのかわからんがそうこうしてるうちに最初のゴルジュを抜け出た。
谷は開けて河原状になると右手から出谷が入る。奥に滝が見えるのですぐわかる。

出谷出合をすぎると再びゴルジュに突入。中の廊下のはじまり〜
ここでもいっぱい泳がされる。すると大岩を挟んで2条になってる滝が行く手を阻んだ。
まずは僕から(^-^)/  念の為ロープで確保して空身で左壁に取り付いてみる。しばらく手がかりをさがすが降参。はい残念。
つづいてやまとさんチャレンジ! こちらも降参〜 おかえり〜(^-^;
こんどはフリーはやめてスカイフック+あぶみで再挑戦! うまい具合にひっかかった〜♪
慎重に足をいれてなんとか岩の上へ(^-^)v  あとはやまとさんをロープで引き上げて通過完了♪

まだまだ淵はつづく。すると今度はまたまた斜瀑が行く手を阻んだ。
ここもロープで確保しながら今度はやまとさんからチャレンジ!
何やらもそもそと手がかりをさがしてるかと思うと無事にフリーで登りきった^-^
続いて僕はロープで引き上げてもらった^-^  これで中の廊下も終了。 まもなく高山谷出合に到着。
このあたりまでくると川底のぬめぬめもなくなりフリクションがよくなる♪

しかし淵はまだつづく(^-^; 今度は8m滝が出てくるがここは右岸から巻いていく。
つづいて巨岩帯に突入。まるで迷路のように右へ左へと進む。登れない岩がでてくると空身でショルダーや荷揚げで越えて行く。

またまた両岸が狭まり黒蔵滝の前衛8m滝につきあたる。ここは右岸から巻きに入る。
どんどん巻き上がり黒蔵滝が見えてくるがそのまま一緒に巻いてしまおうと言う事で稜線めざして登る。
この黒蔵滝は地形図上ではカンタロー滝になっているがどっちがホントなのか??
この大巻きはバテたバテた(><) ひーひーいいながら尾根を乗り越して反対がわに下っていく。
枝谷におりたちそのまま黒蔵本流に戻った。この高巻きで1時間強ついやす。

つづいて3番目のゴルジュ帯に突入。右に曲がるところにトユ状10m滝がある。
水量が少なければ右手からとりついてつっぱりで登れるらしいが今日はやめとこ^-^;
少し戻り左岸を巻いていく。最後は懸垂下降で落ち口に降り立った。
その後も淵がつづき右手に滝が見える支流を見てまもなく上の廊下が終了。

 

テン場にした石垣 翌朝は当然水が増えてた
地形図上の黒蔵滝か?? 林道に詰めあがった枝谷
左手から枝谷が入るところに石垣があり、その上を今日のテン場にする。
あいかわらず雨は止まないが、ここなら増水してもまず安全だろう^-^
さてさて、シェルターを張って身づくろい。両足のスパッツを外すとヒルが1匹づつついていたので即昇天していただいた。
沢タイツを穿いてるとまず血を吸われることはない^-^
シェルターの中で雨音を聴きながらやまとさんが作ったカレーライスを食べる。
よくまあ、こんなに降るもんやなあ・・・  もうやる事もないのでシュラフカバーにもぐりこんで寝る。

午前4時。熟睡できなかったが、激しい雨音に仕方がなくおきた。
やまとさんがそこで重大な発表を!! 「デポ車のキー持ってくんの忘れた!」 ひえ〜\(T◇T)/

即座に撤退案を練る。野竹法師に詰めてたら何時になるかわからんし途中で林道にあがろうか。
今日は増水してるやろから再び黒蔵谷を下降するのはちょっときつい。
やはり林道から黒蔵出合に戻るのが一番安全で早い。そうと決めたら行動あるのみ! さっさと朝食を済ます。 

6時前には出発。さすがに水かさは増えてるがすでに危険地帯は過ぎてるので安心だ。
しばらく河原を進むと谷は狭まりミニゴルジュ状になってきた。
するとトユ状の滝が! 位置的には地形図上の黒蔵滝か? もうこのさいどっちでもいいが。。
ここは左手から簡単に登る。 すぐに河原状になりいよいよ源流っぽくなってきた。
両岸にテン場によさそうな台地状の地形が見られるようになる。

そのまま進むと二俣につく。林道にあがるには左俣を行くのが近いみたいだ。
左俣に入るとぐんぐん高度を上げ始めた。これまたへろへろになる。
40分強で大杉谷林道に飛び出る。ここからいよいよ長い長い林道歩き。

とにかく、黒蔵谷出合までもどらないと。。ザックは重いがついつい急ぎ足になる。っていうか小走り。
大杉谷林道はぐるっと谷を迂回しながら下っていくので結構ながい。
何やらさっきから道端に気になる看板が・・・ 18.5km?? どこから??
数字は減っていくがどこが起点?? まあいいか・・・
1時間ほどで大塔川林道に飛び出た?? あれ?案外早いやん♪

ザックを下ろすと身体が宙に浮くかと思うくらい軽くなった♪
すぐに大塔川林道を黒蔵谷出合に向けて走り出す! 快適なアスファルトの下り坂をぐんぐん走り降りていく。
もちろんアタマの中ではヴァンゲリス作曲「炎のランナー」のテーマソングが鳴り響いていた。
・・・がすぐに力尽きる(T◇T)
道は未舗装路になり身体は重く、足があがらない。。 執拗に降り続く雨・・・
早く温泉に入りたい一身で少し走っていっぱい歩くを繰り返す。途中見た大塔川の源流は増水していてとても迫力があった。
それでも1時間で黒蔵谷出合に置いてるクルマにたどり着いた(^-^)v  これで温泉に着いたも同然♪

今度はクルマで荷物を置いてる大杉谷林道のゲートにむかう途中、同じく走りおりてきたやまとさんを拾う。
あとは安川又井谷林道の終点に止めてるデポ車を回収して温泉に行くだけ♪♪
安心したのもつかの間・・・ なんとタイヤがパンク(><) 雨の中でのタイヤ交換に1時間かかりました。。 あう〜(T◇T)/ 

 

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