大井川 倉沢 2007年9月15日〜17日

メンバー 大ちゃん、かっきー、よっちゃん 

9/15 畑薙==椹島(8:40)---倉沢出合(9:25/9:45)---ゴルジュB(10:15)---ゴルジュC(11:05)---戸間ノ滝沢(13:35)---ゴルジュD(14:05)---ゴルジュE(16:05)---高巻き途中BP(17:50)
9/16 BP(6:00)---二俣(6:40/7:30)---35m滝(11:10/11:20)---登山道(11:45)---椹島(15:00)
9/17 椹島===畑薙

本文中の赤文字は写真あり 

危なげな吊橋で大井川を渡る こわ〜 倉沢出合
ゴルジュA 大ちゃんは水辺が大好き
ジャンプ一発 ゴルジュBのはじまり
高巻き中から覗き見 まだゴルジュB
まだまだゴルジュB またまた懸垂下降
秋の三連休は遠征三昧の予定なのだが・・・ この時期はとうぜん秋雨前線も活発化(>◇<)
前線が北にぶれるか南にずれるかでえらい違いなのです。 天気が読みにくいったらありゃしない。
で、今回も本来は北アルプスを予定していたのですが・・・  天気予報では何やらハマりそうな悪寒。
出発の数時間前まで行き先に悩む悩む。 結局薬局、結論は代替案の南アルプスに方針転換になった。

で、代案は以前から気になっていた大井川の支谷である倉沢ってところ。
出合から2kmという距離ながらも手ごわいゴルジュが続くらしい〜
こちらも天気は下り坂ながら初日のうちに核心部を越えたらどうにでもなるって感じだ。

関東チームとは千頭の道の駅「奥大井音戯の郷」で待ち合わせ。 合流した後畑薙ダムを目指す。
天気はどんよりしているが北に向かうほど晴れ間が出てきてホッとする。
今年は台風何号かの影響で畑薙ダムの手前で林道がふさがっている。
東海フォレスト駐車場から10分ほど歩いてバス乗り場に向かう。
1時間ほどバスに揺られて椹島ロッジに着いたのが8時半くらい。予定より早く進んでいる♪ らっきー☆
しかしバスの車窓から眺めた大井川は濁って水量も多いがわ〜(>◇<) 大丈夫なのかっ!?
むかうのは大井川水系でも指折りのゴルジュ沢。 水がふいてたらあきらめて他の支流でのんびりお魚と遊んでいよう。

椹島から赤石渡に向かう旧道を歩いて倉沢出合を目指す。
道は荒れていて途中の吊橋もひやひやもの。崩落地はロープを出す始末。なかなか出合までたどりつかない。
出合の手前でこれまた頼りない
吊橋で大井川本流を渡る。 木は腐っていてみしみし言うじゃん(;◇;)
足元は大井川の濁流。こわ〜  大井川左岸に渡って少し下流に歩くといよいよ
倉沢の出合に到着した。

心配の水量だが・・・ う〜ん、ちょっと多い?? でも普段を知らんからまあいいか。 行けんことはない水量だ。
時間は9時半くらい。僕の皮算用では今日中に二俣まで楽勝でたどり着くはず。
さっそく遡行準備をして出発。 少しだけ河原を歩くとすぐに両岸が圧縮してきて
ゴルジュAが始まった。
予想していたとは言え両岸つるつるの壁の中を白泡な水流がドドーっと流れてる風景に感動。 素敵〜☆
少女A(古っ)を歌いながらゴルジュAを進む。 とにかくこんな場面では大ちゃんがとても元気だ。
今日が今年に入って沢登り一本目とのことで元気度いつもより増量中のようだ。
自ら進んで白泡を飛んだり跳ねたりしながら越えていく。 おお〜 やっぱり彼は変態なのか?
岩をアブミで乗り越すときにお決まりの足が攣る攻撃にあうがなんとかゴルジュA終了。

なかなか調子よく進んでるんちゃう♪とか言いながら歩いていると
ゴルジュBが始まった。
ゴルB!「ゴルビーはどっかの大統領??」とか言いながら進んでいくと越えれない滝が(;◇;)
ここは右岸から巻く。小尾根に乗りあがり懸垂下降で滝上へ。
「やっぱり今日は水量多いのちゃう??」 「なんか大変やわ〜」とかなんとか言うても後の祭り。
普段なら直進できそうな場所も高巻きを強いられる。でやっぱり
懸垂下降で川床へ。う〜む(・0・)

 

ヒョングリ滝10mがゴルジュCへの入り口 10m滝は左岸をあがる
なんかどどーってな滝ばっかり 渡渉も念のためロープで確保
どばどばーってな感じで ごごご〜ってな感じ
水流の中が厳しいのでへつりを多用 でも楽しいねえ〜♪
戸間ノ滝沢が落ちる 水路をひとまたぎだがちょっときつめ(>◇<)
なんとなくゴルジュBを抜け出てやや明るい雰囲気に。右から支谷が滝で入るのを見送る。
するとすぐに両岸狭まってきたよ〜 ホンマに息つく暇がありません。
ドーッと
ヒョングリ滝10mが落ちてるのが見えるとゴルジュCの始まり始まり。
なんかえらい勢いの
10m滝はロープ出して左岸の側壁を使って越えた。
この後も
えらい勢いの滝がいっぱい出てくる。なんやかやで登っていくと白泡吹いた無理っぽい3m滝が出た。
はいごめんなさい、巻かせていただきます(>◇<) 左岸を巻いていく。結局壁上まで追い上げられる。
懸垂下降とガレガレのいやな下りでやっと川床に戻る。高巻き40分
しかしまだゴルジュC。 Cは長いぞ〜 なので、とりあえずランチタイム。おにぎりがうまいっ!

すぐにまた前進不可能になる。う〜ん、水が少なかったら行けそうなのだが・・・ てな具合でけっこう進まない。
またまた左岸から巻いていく。川床に戻るタイミングを見ながらトラバースしていく。
先が見えないのでまずは大ちゃんが懸垂下降して偵察。谷が曲がった先を覗いてオッケーのサイン。
やれやれと僕達も懸垂下降で降りた。しかし大ちゃんのオッケーは本当かどうかわからん(^^;
僕も覗いてみると白泡が沸いた連瀑じゃん。とにかく降りてしまったからには進もう。

勢いでなんとかゴルジュCも抜け出した。 左から
戸間ノ滝沢が降り注いでいる。
その先は白泡沸いた
激流水路。いや〜ん。 大ちゃんは左岸壁上をへつり偵察。
僕は水路内を偵察するが水圧が強くて進めん(;◇;)

結局は壁上をあきらめた大ちゃんが懸垂で降りてきて水路を跨いで右岸水際をへつる。ひとまたぎの時、股関節が硬いので大変だ。

 

かっきーもひとまたぎ 沖ノ滝沢の100m滝をくぐる
ゴルジュDも手ごわい 白泡まみれまくり
CS2m滝の奥に何やら見たくないものが・・ CS10m滝登場 これはまたまた高巻き
ゴルジュEがはじまる 途端に10m滝で直進不可能
ゴルジュEを見下ろすと・・ まあ無理やわ 高巻き中に日没タイムアウトでした(>◇<)
僕もおりゃあ〜と水流に逆らいながら前進して大ちゃんルートで越えた。ここは水少なかったら5分とかからんはず。
ロスタイムが多くてちょっと時間やばいの?? そうなの?? ひえ〜
すぐにまた左から沖ノ滝沢が100m大滝となって落ちている。 へつるのはヌメヌメの壁でいやな感じ。
川床は相変わらず白泡まみれ。ここはかっきーが
大滝の水をくぐって越えた。 僕も続くが冷たい〜(>◇<)

谷は右に曲がりゴルジュDの始まり〜
すぐに2条15m滝が登場!! っていうか水多くて1条になってるし。 こりゃ取り付く島もなし。 右岸から巻きあがる。
ルンゼを越えて小尾根を越えて川床に戻る。 その後も小滝が続くが水圧がきつくて苦労する。
CS2m滝越しにいやなものが目に入る。それは前進不可能なCS10m滝。 だあ〜(ノ゚ο゚)ノ
右岸から高巻き開始。ここでビレイしているとロープで発生した落石がヘルメットと肩と手に直撃。痛い〜(;◇;)
油断大敵でし。肩はえらい痣になってしまった。大反省。骨に異常なくてよかった。
斜め懸垂でCS10m滝上へ降りる。これでゴルジュDは終了。息つく間もなくすぐに
ゴルジュE(トンネルゴルジュ)が始まる。
ここは最初の10m滝からして無理。
先月けもけものお友達のエロぽんさんが人工で越えたらしいがそんな真似はようしない。 っていうか出来ない。
なので左岸から大巻き開始。しかしすでに4時をまわっているじゃん。
あとは日没との競争。僕の最初の皮算用は大きく計算違いだった。 あうあう(>◇<)

1ピッチロープを伸ばして、ひと登りするとまだ壁が立っている。 ここから
ゴルジュE内が少し覗けるがまあ無理だわ。
岩壁を1ピッチ登り。あとは木登りで高度を上げるとけもの道がトラバースしている。
これは違うか・・ とどんどん登るがちょっと登り過ぎちゃう??
やっぱりさっきのけもの道をトラバースしようと懸垂で戻る。 すでにどんどん薄暗くなってきている。
結構傾斜がきついのでロープを伸ばしながらトラバースしていく。
前方には二俣らしき地形が樹林越しに見えてるがいよいよ日が暮れてタイムアウト。

小尾根の
斜面でビバークする。水が無いので酒の肴が夕ご飯だ。
夜からの雨の予報が外れてくれたのが不幸中の幸いだった。
小宴会のあと立ち木にロープでセルフビレイをとりながらシュラフカバーに潜りこんだ。
夜中に寝返りをしたとき、斜面を滑り落ちたがロープで止まった。
斜面の下の暗黒ゴルジュからゴーゴーと滝の音が聞こえる一夜だった。

 

ゴルジュEの出口は洞窟状 二俣でブレックファースト
上ノ倉沢は連瀑で高度を上げていく どんどん登る登る
10m滝は登れない この10m滝も登れない
このあたりは快調に登れる そろそろクライマックス
豪快な35m滝が登場 最後は水が涸れて登山道に到着
翌朝薄明るくなった頃起床。とりあえず荷物をつめてすぐにトラバース再開。
トラバースしてると斜面の下に洞窟のような暗黒が口をあけているのが見えた。
二俣が見えたところで懸垂下降で川床へ。振り返ると
洞窟状のゴルジュEの出口が見えている。
二俣の河原でようやく朝食タイムをとる。

ここからは左俣の上ノ倉沢を進む。まずは小滝を越えていく。
今までのゴルジュ帯からは一転して
連瀑でどんどん高度が上がっていく
滝を登ったり高巻いたりしながら進む。予報より遅れたが雨も降り出してきた。
昨日に比べると平凡なだけでやはり
登れない10m滝がいくつか出てきたりして結構高巻きさせられる。

高度を上げるに従い穏やかになってくるが、最後の最後に
豪快な35m滝がゴオーっと爆音を響かせて落ちている。すごいなあ〜
ここは右岸から小尾根を乗り越し滝上へ。すぐに渓相は源流っぽくなり最後はガレの中であっという間に涸れてしまった。
少しガレを登ると笊ヶ岳への登山道が横切る。僕達はここで遡行終了。登山道で椹島まで下ることにする。
延々と続くトラバースに嫌気がさしたころ大井川めがけて急下降。最後は椹島から二軒小屋に向かう林道に飛び出した。
あとは小雨の降る中を椹島ロッジを目指すだけ。
明日のバスに乗車する為には泊まらないといけない。GW以来の山小屋泊、のんびりと疲れをとることができた。

倉沢は名に聞こえたすばらしいゴルジュが息つく間もなく展開される豪快な谷でした。
とても楽しい2日間でした♪  しかし椹島は遠かったです(>◇<)

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