火打山 2010年4月10日

メンバー あう

笹倉温泉(4:00)---アマナ平(5:40)---賽の河原(6:35)---2000m地点(8:55)---火打山(10:30/11:00)---北面台地末端(12:05)---笹倉温泉(13:05)

GPS軌跡

薄明るくなる中、焼山が見えてきた アマナ平に到着
北面台地に上がると目の前に焼山 賽の河原を横断
登ってきた台地を振り返る 胴技切戸方面を眺める
1600m付近で左から入る谷を登る 2000m付近で谷を乗り換える
昨年の12月に父を亡くし、バタバタと家の用事をこなすうちに早くもシーズン終盤になっていたのでした。
やっとスキー可能な日が出来たのは4月に入ってから。まあ、今年はしゃあないです。
あと行けても数回程度、せっかくなので長く滑れるコースじゃないとねえ。
で、今シーズン一発目は笹倉温泉〜火打山に決定。ここは昨年滑って楽しかったので再訪です。

山に登るのは昨年10月の沢登り以来で半年振り。
ときどき自転車に乗ってたものの山に登る筋力は残ってるのか? 体重は激増してるし。
無理なら途中で引き返そうってな気持で家を出る。

北陸道をひたすら飛ばして出発地の笹倉温泉に到着。すぐに出発準備。
せめて出来るだけ早出しようと4時に歩きだした。 
今年は雪が多くホテルの横から雪が繋がっている。ヘッドライトの明かりを頼りに登って行く。
北面台地までのルートは過去4、5回通ってるので林道ショートカットも地図を見なくてもだいたい分かる。たぶん。
九十九折れを登りきるころに薄明るくなってくる。

アマナ平までの途中で焼山が顔を見せた。今日は天気が良さそうだ。
先日降った雪の影響かなんか快適そうでない雪質。
帰りの為になるべく登り返しの少ないようにトレースをつけていく。
実際、帰りは気温が高くて板が滑らずトレースの意味がなかったが・・・

アマナ平を通り越して北面台地に取り付く。ジグをきりながら急斜面を登る。
ここまでは絶好調までとは言えないまでもまずまずのペース。半年振りの山登りでもなんとかなるものだ。
北面台地にあがると焼山がこんにちわ。いつきても良い景色だわあ。
今日は土曜の朝一ってこともあってか広い台地に人影はない。
ここから賽の河原横断点を目指して歩いて行く。去年は1300m付近で横断したので今年もそれにならっていこう。

この時点で賽の河原はまだ日陰なので問題なく横断完了。
そのまま溝と溝に挟まれた登る台地を目指して横移動。溝に挟まれた台地を登っている途中で太陽があたりだす。
そこで最初の休憩をとって日焼け止めを塗りたくり、スキー板にクトーを装着。

1600m付近で台地が終わり谷に降りる。すぐに左から入る谷を登って行く。
こちらはまだ日陰なので雪質がまだまだ固く一部クラストしている。
どんどん傾斜が強まるのでシールは役にたたずクトー頼りだ。
2000m付近の谷の乗り換え手前の急斜面は気温上昇とともにクトーの効きが甘くなりひやひやしながら登る。
小尾根を乗り越して右隣りの沢状に入ると広々した景観に変わりホッと一息。
ここで2回目の休憩をとる。振り返ると北面台地を登って焼山を目指している人影が見えている。

  

焼山を背にひたすら登る 目的の火打山が見えてきた
てっぺん 左から金山、雨飾山、焼山
影火打のバンドを滑り降りる 正面の谷を滑り降りる
1600m付近を滑り降りる 笹倉温泉に帰ってきた
あとはひたすらこの沢状地形を登るのみ。たぶん下から見ると影火打のバンドに見える部分やろか。
もくもくと登っていくが息があがってしかたがない。やはり体力が相当落ちてるのを実感。体重増えてるし。
俗に言うへろへろ状態ですわ。呼吸もいつもの黄金パターンが通用しない。心肺機能も絶賛低下ちうだわ。
吐いて吐いて吐いて吸うて、高速吐いて吐いて吐いて吸うて吸うてとかいろいろ試しながら登る。
結局、10パターンくらい試すもしっくりくる呼吸法が見つからなかった。

てなことを考えながら登るうちに影火打の下に到着。いよいよ目的の火打山が見えてきた。
外傾してる斜面をスリップしないように通り過ぎて鞍部手前の広い斜面に出る。
そこからひと登りで火打山と影火打の鞍部に到着。
最後の登りを息も絶え絶えに登りきると火打山(2461.8m)のてっぺんに到着。
展望は申し分ございません。360度の大展望。北アルプス方面を見ると槍が岳も見えている。
日本海を見ると佐渡の山も見えている。東を見るといっぱい白い山が見えているがどれがどの山かわからん。

おにぎりとスポーツドリンクでひとり復活祭をする。やっぱり山はええわあ〜♪
火打山は誰かいてるかと思っていたが今日は誰もいなかった。高谷池方面にも登山者の姿が見えない。
何日か前のシュプールの跡はあるのだが・・・
昨年より笹倉温泉周辺の残雪は多かったが山の上は昨年の方が雪が多かったなあ。

ひさしぶりのてっぺんからの景色を楽しんだあとはいよいよ帰りの支度。
シールを剥がして靴を滑降モードに。登りの時のバックルの調整具合も忘れてるのですでに靴ずれが痛い。
なんだかんだと言ってもいよいよ今シーズンの初すべり。 ちゃんと滑れるやろか???
ハイマツの間を縫って滑り降りる。やっぱりぜんぜん滑り方も忘れてるし。
ひっかかる雪にバランスを崩しながらなんとか鞍部に滑り降りる。

鞍部から北側の斜面に入るがやはりひっかかりのある雪質だ。数日前に降った雪の影響か?
影火打の斜面を横断してバンドの沢状に入る。たまに滑りやすい雪質になるがすぐにまたひっかかる。
へたれな滑りで下っていくと下から3人パーティが登ってこられた。
あいさつしてから再び滑り降りて行く。2000m付近で谷を乗り換えて登りで苦労した急斜面を滑る。
今度はソロの山スキーヤーが登ってこられたのであいさつ。
1600m付近で胴技切戸からの谷と合流。すぐに台地にあがる。このあたりからは気温も暑い暑い〜

ザクザクの雪質でブレーキがかかって滑るのに苦労する。
賽の河原の横断もグサグサの雪質にヒーヒー言いながら対岸の台地に這い上がった。
ここからも滑らない雪質に滑ってるのか歩いてるかわからん状態で進んでいく。
北面台地末端からアマナ平に滑り降り、暑さにヘロヘロになりながらもくもくと歩く。
その後も滑らない雪に苦労しながら九十九折れの斜面へ。
適当にショートカットしながら滑り降り、笹倉温泉に帰ってきました。あつ〜

半年振りの山登りで不安でしたがなんとかてっぺんまで行けたのでまあ良しとします。
へろへろでもやっぱり山は楽しいです。

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